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領収書を見飽きました(決算月)。
小説と奇しくも季節が合致してきたことに苦笑してます。
「73!」
「え、えっと……97」
「91~」
「……47!」
よし、回避!
次!
「ふふふ! 95!」
「あの、……100」
「82~」
「危なっ……36っ」
大丈夫、35以上ならセーフ!
ラスト!!
「……62!」
「きゅ……95」
「ん~っと、89~」
「90!!」
うわ、だからなんでそれだけ異様に高いんだよ!?
ああ、もういいや!
「合計392!」
「えっと、488」
「440だよ~」
「266ー! やったあ!! 赤点回避ー!」
涼華と茜の合計点が異常に高い件について。
ってか、涼華は全部95超えてるし、茜も何気に80以下がないんだけど。怖いわこいつ等!
そんなわけであっという間に期末テスト週間に突入し、一週間テスト尽くめだったわけだけど目出度く4人全員補習なしと相成ったわけである。
いや、ぶっちゃけ可能性あったのは私と優子だけだけど。
涼華と茜はなんの憂いもないよね。5教科平均97点と88点て何? っていう。
あと、期末だったから家庭科とか他教科もあったけどそっちはわりと問題なかった。保健体育とか涼華が100点叩き出してた。いや、他意はないよ。
因みにうちの学校は、各テストの点が35点を越してたとしても五教科合計点が200点未満だと夏休み補習になる。怖い。あ、35点未満は普通に追試。
マジでよかったな、優子。うん、ホント涼華と茜サマサマだよなー。英語で95とか初めてだわ。お前は相変わらず古典だけずば抜けてるのな……。
涼華、茜、助かった。勉強教えてくれてありがとな。
「奏ちゃんと優子が頑張ったからだよ」
「お礼ならスタボのマキアートがいいなぁ~」
にこにこ笑って本気でそう言ってくれてる私の彼女マジ天使。教室だけどこれくらい構わないだろってことで後ろから抱きしめてみた。
すっぽり腕の中に収まるから抱き心地いいんだよね、涼華。
あの、そのって言ってなんか腕の中であったかくなってきた涼華だけど、嫌がる素振りは皆無なので気にしない。
何、茜。生暖かい目で見て。マキアート? ……優子、ふたりに奢るぞ。夏休みの補習地獄なくなったと思えば安いもんだろ。
よっし、涼華は何飲みたい? 新作のプリンのやつとか美味しそうだよな。……なんで素数を数えてんの?
激しくピンクの点滅してる頭の上の数字はスルーしておこう。なんか数字が480を超えてるけど私は何も見ていない。
そういやテストで忘れてたけど相変わらず数字は色んな人間に見えたままだから、これもどうにか解決したいなぁ。
確か可能性がある方法がどうとか涼華言ってたし。アレだ、間中にエロ本借りないといけないんだったわ。あとでLIMEしとこ。
で、優子はなんでジト目なんだよ。
そろそろ涼華を離してやればって? えー……やらねえぞ? いらないわよってそんな激しくツッコミいれなくてもいいだろ。こんな可愛いのいらないってお前目大丈夫か? わたし欲しい~って立候補されてもあげないけどな、茜。
素数が途中から円周率になってきたから離してあげた。
涼華の正気を保つ手段がちょっと怖かったのは黙っておく。円周率とか私、3.1415くらいまでしかわかんないんだけど。
素朴な疑問なんだけど、円周率何桁まで覚えてんの? 100桁?
……天才ってすげー。
喋りながら帰宅準備完了。
あ、間中。私、涼華たちと帰るから。それとあとでLIMEするわ。え? 別に今口頭で言ってもいいけどたぶん間中が恥かく……あ、そう? じゃあLIMEで。
何、三谷。よかったら一緒に帰ろ? 残念だったな、これから水着買いに行くから断る。じゃあなー。
お待たせー。
間中が後ろで三谷たちに詰め寄られてるけど何話してたのって? いや、あとでLIMEするって言っただけ。たぶんあの詰められてるのは別件だと思う。
涼華は当然として茜も人気あるからなぁ……。優子もわりと。
……なんか数字点滅してるやつらが増殖してるけど無視だ無視。色変わってないのに点滅してるヤツもいるから、そういうことなんだろ。
っつか、数字の色がピンクのヤツ結構クラスに居たことの方がビビったわな……。ゼロでピンクって人もちらほらと。別に私がそれで態度変えることとかねえけど。
だって私が好きなのは涼華だし。他の誰にどう思われてても応える気ゼロだしどうでもいい。告られたわけでもないしね。
さてと、じゃあどこへ買いに行くんだっけ。
先にスタボ? アイアイマム。異論なんてあるわけがねえですよ。なあ、優子。
※数字ピンク…奏へ恋慕。数字点滅…奏に欲情。(18話参照)
……毎度のことながら執筆が遅く申し訳ありません(土下座




