表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は双子の妹を溺愛する  作者: ドンドコ丸
44/101

第二の奇跡3

 少女フィーリアのごく平凡な日常はその日を境に変わってしまった。

 後日少女の家に王宮と大聖堂から使者がやって来た。初めて乗る馬車に戸惑いながら連れられたのは大聖堂だった。


 荘厳な造りの聖堂に入り、その地下へ降りる。すると高さのあるいびつな形の立石が間隔を開けて並ぶ、広い空間に通された。

 立石はところどころひび割れ、その内側に見えるのは鉱物の原石のようだ。立石に囲まれるようにして中心に置かれた台には宝玉のような物が置かれていた。


 神官達が見守る中、台の前に立った少女は石に掌をかざした。


 すると空間一面に柔らかな光が満ち溢れ、立石がきらきらと煌めいた。


 儀式を見守っていた大聖堂長は瞳から溢れる涙を拭おうともしなかった。


「汝フィーリアを大聖堂は聖女の力を宿す存在と認める。聖女よ、どうかその力をいずれ来る悪しき闇の存在から国を守る為に使ってほしい」


 その日フィーリアは聖女の力を宿す存在であると正式に認められたのだった。



 その後慌ただしく、今後のこと、が決められた。

 少女はまず男爵家の養子となることが決まった。その後大聖堂で神官見習いとなる。

 そして次年度から王立魔法学院へ入学することとなった。


 養子となり、学院で不自由なく生活できるような教育とマナーを身につける。それから大聖堂で聖女や闇の存在についての知識を学ぶ。そして、やがて現れるであろう闇の存在に対峙した時聖女の力を使いこなせるよう、学院へ通うのだ。


 聖女の力の使い方は魔法を使うのと同じような感覚らしい。魔法を使ったことのない少女にその感覚はわからないけれど。


 また闇の存在がどこに潜んでいるかわからない為、聖女であることを秘匿したまま神官見習いとして学院へ通うことが決められたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ