特別編:ギャラリー『gift』⑧
今回は恒例の特別編第八弾です。
例によって本作にいただいたファンアートを紹介させていただきます。
今回紹介するのは「砂臥 環」様からいただいたトムヤムフーフーみほたんイラストと公彦のイラスト、「砂礫零」様からいただいた未央ちゃんのイラストになります。
尚、未央ちゃんのイラストはPicrewの「ロリメイドめーかー」で作成していただきました。
https://picrew.me/share?cd=vuPxT4PRwf #Picrew #ロリメイドめーかー
お二人共、その節は誠にありがとうございました!
「砂臥 環」様の、
「30年☆クッキング」
https://book1.adouzi.eu.org/n8426gl/
「砂礫零」様の、
「輝ける陽のあたる世界~ツンデレ悪役令嬢と一緒に幸せ学園生活!のんびり日常するだけのVRMMO~」
https://book1.adouzi.eu.org/n7382ge/
も、是非ご高覧ください!
「あ、『gift』がある」
「え? ……ギッフリートオオオオオ!?!?!?!?!?!?」
過去最大のギッフリート出ちゃった!!!
さもありなん。
今日はまーちゃんのお家に遊びに来たのだが、まーちゃんの部屋の隣に『gift』が出来ていたのだ。
こーわッ!!!!
完全にホラーじゃんこれッ!!!!
「またファンアートが溜まったのかな」
「何でそんな冷静なのッ!?!?」
自分の家の中に得体の知れない画廊が出来てるんだよッ!?!?
霊媒師案件なんじゃないのこれッ!?!?
「まあまあ、細かいことは気にしない気にしない。入ろ入ろ」
「全然細かくないと思うけどねッ!!? う、うわっと!?」
まーちゃんはおっぷぁいタイフーン(おっぷぁいタイフーン!?)で僕を無理矢理『gift』の中に引きずり込んだのだった(迫真)。
「画廊だああああああのわっさほーい!!!」
「空前ののわっさほーいブーム!!」
草葉の陰で勇斗も喜んでるよ!(死んでない)
「今回はどんなファンアートが届いてるのかな……って、ええええええええ!?!?!?」
「まーちゃん!!?」
まーちゃんがそこまで慌てるなんて、いったいどんなファンアートが!?
「――なっ!?」
さもありなん。
そこにはこんな絵が飾られていた――。
みほたんVSトムヤムクン!?!?
これあれか!!!
修学旅行でタイに行った時のやつか!!!
「萌ええええええ!!!! はぁ~、トムヤムフーフーみほたんギャン萌えッ!!! この①の『念入りにフーフーする。』の表情とか神じゃない!?!? ルーヴル美術館のモナリザの横に飾っておきたくない!?!? このいつもは下ろしてる髪をリボンで縛ってるところとかも芸が細かくて堪らないよ!! そして②の『念入りにもぐもぐする。』で、『おっ、イケるか!?』と思わせてからの③の『辛い』のお約束感ッ!!!! あざーーーっす!!!!!! ギャンカワなみほたんあざーーーーーっす!!!!!!!!! そりゃほっこりもされるっつーの!! おれはかーちゃんのどれいじゃないっつーの!!」
「まーちゃん落ち着いて!!?」
最後の方ジャイ○ンになってたよ!!?
ホントにまーちゃんは篠崎さん大好きなんだな……。
そりゃまーちゃんみたいな篠崎さんガチ勢からしたら、この絵はドストライクだよな。
この場に紳士がいなくてよかったよ。
いたらまたこの場が血の海になるところだった(紳士の鼻血で)。
「あれ!!? この隣の絵って……」
「ん? ――ヒャッハリート!?!?」
こ、この絵は――!!
公彦おおおおおおおおお!!!!!!!
まさかの公彦イラスト化!!!!
こんなの誰が予想出来ようか!? いや、出来ない!!(反語)
しかもやっぱり公彦、名前のこと気にしてたんだ……。
ま、まあ、こんな公彦も、今や百々城先輩の彼氏という誰もが羨むドリア充になってるんだから、人生ってホントわからないもんだよね。
「ふふふ、このイラストをいただいた時は、私も度肝を抜かれたものです」
「あ、マサキさ……マッポリート!?!?」
むしろ僕はマサキさんの格好にこそ度肝を抜かれた。
何故ならマサキさんは公彦同様、モヒカン刈りにトゲトゲ付きの肩パットという出で立ちだったのである――。
「マ、マサキさん……その格好は」
「ああこれですか。何でもこの格好をすると女性からモテるって噂を聞きましてね。早速Amaz○nで取り寄せたんですよ」
「Amaz○nで売ってるんですかそれ!!?」
Amaz○nしゅごい!!!
あと、残念ながらその噂はガセだと思われます!
その格好が刺さるのは、百々城先輩ぐらいだと思われます!!
「で、でもマサキさん、それはそれとして、勝手にまーちゃんの家の中に『gift』を作っちゃうのは流石にどうかと思うのですが……」
「私は別にいいよともくん」
「僕はよくないよッ!!!」
何を食べたらそんな鋼メンタルになれるのっ!?!?
「ははは、実はこれにはちゃんとした理由がありまして」
「「ちゃんとした理由?」」
本当でしょうね!?
「次のこの絵をご覧ください」
「「? ――!!!」」
こ、これは――!!
未央ちゃあああああああん!!!!!!
可愛いいいいいいいいいい!!!!!!
これはあれか!?
未央ちゃんがちっこいズとしてアイドルデビューした時の記念イラスト的なものかな!?
ううむ、こうして改めてイラストで見ると、我が義理の妹(!?)ながらやっぱ未央ちゃんはドチャカワだな。
この普通の子ならあざとく見えちゃうフリフリのアイドル衣装が似合う似合う。
いやむしろ未央ちゃんに関しては、逆にあざとく見えた方が良いまである。
あざとい方が可愛さが増すなんて、まさしく魔性の女だな。
こりゃまた金蔓が増えちゃうよ(白目)。
「あさいくんあさいくーん」
「ぬわっと!?」
その時だった。
僕の足に、何かちっちゃくて柔らかいものが抱きついてきた。
確認するまでもなくそれは未央ちゃんだった。
しかも未央ちゃんは、何故かこのイラストと同じ衣装を着ている。
「どうどうあさいくん、みおのいしょうかわいい?」
「あ、うん」
例によって未央ちゃんは、いつもの無表情で決めポーズをキメた。
うう~~~ん、100点(兄バカ)。
「是非このイラストと並んだ未央ちゃんを足立さんと浅井君に見ていただきたかったもので」
「っ! ……マサキさん」
「ありがとうございます! よかったね、未央」
「うん」
まーちゃんは未央ちゃんの頭を、愛おしそうにナデナデした。
てぇてぇ。
マサキさんも意外と粋なことをするじゃないか。
こんなてぇてぇ光景を生み出すために、家の中に『gift』を作るとは。
……まあ、とはいえそれでも若干腑に落ちないところはあるけどね!
「あ、そーだ、あさいくーん」
「ん? 何だい、未央ちゃん」
「うちのぷろでゅーさーがね、あさいくんにおしごとをいらいしたいんだって」
「お仕事!!?」
……何だろう、滅茶苦茶嫌な予感がする。
普津沢「ああ田島君、今少しだけ時間いいかな?」
勇斗「え?」




