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【完結】さようなら、婚約者様。私を騙していたあなたの顔など二度と見たくありません  作者: ゆうき


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第五十一話 想いのこもったプレゼント

「……あれ?」


 さっきまで魔法の練習をしていたはずなのに、またしても目の前に広がっていたのは、研究室の天井だった。


 そっか、また気絶してしまったのね。倒れるのが前提の練習とはいえ、いまだにこの感じには慣れる気がしない。


「目、覚めたか。そろそろあいつらが帰ってくるから、晩飯を食ってさっさと帰れ」


「わかりました」


 二人の姿が無いと思ったら、買い出しに出かけていたのね。二人には毎日付き合ってもらってありがたいと思うと同時に、とても申し訳なく思ってしまう。


 でも、私から二人に申し訳ないことを言うのは、少し違うと思うの。

 なんていうのかな……遠慮をしたら、二人の善意に対して失礼なような気がするんだ。


「ただいま戻りました」


「アイリーンさん、休憩中ですか?」


「おかえりなさい、エルヴィン様、ソーニャちゃん。うん、また倒れちゃってね。今日は晩ごはんを食べたら、そのまま帰る予定だよ」


 倒れたことを報告しなくても良かったかも知れないけど、二人に嘘をつくのはなんだか嫌で、つい正直に話しちゃったけど……これでいいよね?


「それなら、早く準備をしないとですね。あ、その前に……アイリーンさんに渡したいものがあるんです」


 そう言いながら、ソーニャちゃんは私に小さな袋を手渡してくれた。


「えっ、これは?」


「僕達から、日頃から頑張っているアイリーンに、プレゼントだよ。魔法が使えた記念さ」


「二人からプレゼント? 嬉しい……! 開けてみてもいいですか?」


「もちろんさ」


「ドキドキ……喜んでくれますように……」


 ソーニャちゃんの可愛らしい緊張の声を聞きながら袋を開けると、中にはピンク色の可愛いアロマキャンドルが入っていた。


「わぁ、可愛い……! こんな可愛いものをもらっていいんですか?」


「はいっ! 喜んでくれたら嬉しいです……!」


「それを選んだのは、ソーニャなんだよ。プレゼントのセンス良いと思わないかい?」


「エルヴィンさんだって、一緒に選んでくれたじゃないですか! 色とか香りとか、アイリーンさんが好きなもの知ってましたし……!」


「えへへ、二人共……本当にありがとうございます!」


 こんな素敵なプレゼントを貰えるだなんて、嬉しくて目じりに涙が溜まっちゃった。


 本当なら、私の方からお礼を二人にプレゼントしないといけない立場なのに。今度落ち着いたら、二人にお礼とお返しの品を用意しなきゃ。


「おい、感動してるのはいいが、飯の準備はどうした」


「あ、ごめんなさい……! すぐに準備をします……!」


「ソーニャ、僕も手伝うよ」


「えっ? えっと……それでは、お皿の準備をよろしくお願いします。調理は、わたしが担当しますのでっ」


「ったく……うるさいったらありゃしない」


 ……あれ? 文句を言っている割には、なんだかヴァーレシア先生の口元が、少しだけ上がっているような……気のせいかな?



 ****



 今日も無事に家まで帰ってきた私は、プレゼントしてもらったアロマキャンドルを楽しみながら、ママの淹れてくれたお茶を飲んでいた。


「あら、素敵なアロマキャンドルね。それ、どうしたの?」


「エルヴィン様とソーニャちゃんがプレゼントしてくれたの!」


「ほう、そりゃいいな! アイリーンは本当に学園で良い人に出会えたんだな!」


「本当にそうね。それで、いつエルヴィンさんと付き合うの?」


「ぶふっ!?」


 ママの突然の発言に驚いた私は、飲んでいたお茶を吹きだしてしまった。


 ママったら、急に何を言い出すの? 危うくアロマキャンドルにお茶を吹きかけちゃうところだった……。


「あの人なら、アイリーンを任せられるんだがなぁ」


「私だって、お付き合いできるなら……その、したいけどさ……」


 さすがに、告白をしようとしたタイミングで、パパに邪魔されたんだなんて言えるはずもなく……顔を熱くしながら、ごにょごにょと口ごもった。


「せっかくの青春なんだしよ。将来のために勉強とか魔法の練習も大切だが、遊ぶことや恋愛するのも忘れんなよ。大人になったら、今よりも出来なくなるからな」


「うん、わかった」


 私だって、ソーニャちゃんと遊びに行ったり、エルヴィン様とお付き合いをして、で……デートとかしたいって気持ちはある。


 でも、私は宮廷魔術師になるために、もっともっと勉強をして、魔法も上達しないといけないから、遊びに使ってる時間が少ないのが実情だ。


「アイリーン、あなた……宮廷魔術師になるために、そんな時間はないーって思ってるでしょ?」


「えぇ!? そ、そそ、そんなことないヨー?」


「嘘おっしゃい。顔に書いてあるわよ。頑張ることも大切だけど、息抜きも大事よ。根を詰めすぎると、効率が落ちてしまうからね。私が魔法の練習をしてる時もそうだったから、説得力はあるわよ」


 私の心配しているとも、私の効率のことを言っているとも取れるママの優しい言葉に、私は頷いてみせる。


 ママの言う通り、家にいる間はしっかり休んで、明日に備えないと。せっかくもらったアロマキャンドルもあるし、今日はいい夢が見れそう!


 ――その後、ぐっすりと眠りについた私は、夢の中でエルヴィン様とソーニャちゃんと楽しく遊ぶ夢をみて、心身共にリフレッシュすることが出来た。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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