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青き、蒼い碧のアンドロジナス




 若き相貌に切り開かれる、恰も無傷を装う熟れた眼差し。燻んだ蒼白の顔に滲む、心身に受けた数多の疵。多数派に寄れば程良く染まるのみならず、少数派に沿えばそれもまた心地良い。いずれにもある美を併せ持つ碧こそが、定まらぬ中性的な己である。

 派手に裂けた藍色の外套から伸びる気概溢れる手が剣の柄を握る時、闘志が宿る眼は捉える。恒常化した枠を、斬り拓こうと。

 刃毀れしても尚、剣閃は求める。型の向こうに広がる自由を。






青き=若い

蒼い=(灰色を含む)蒼白した

碧の=青に寄れば青に、緑に寄れば緑の様な

アンドロジナス=中性的な己


自身を貫こうと戦う者を描いた1ページでした。




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