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ボッチな俺の理解者は、神待ちギャルのアイツだけ  作者: サンボン
第一章 噂のアイツと神待ちギャル
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ギャルはポチッと

ご覧いただき、ありがとうございます!

「萩月さん! 早く逃げろ!」


 あの須藤花凛の隣にいた男に襲われそうになっている萩月さんを助けるために、俺は萩月さんを背にした格好で二人の間に割って入る。


 だけど……はあ、萩月さんも無茶して……。


 昨日の夜から萩月さんの様子が少しおかしかったから、今日の朝、支店長に電話して無理を言ってバイトを休ませてもらった。

 支店長はいつもの豪快な様子でいいよって言ってくれたが……明日、ちゃんと謝らないとな。


 そして俺は、放課後バイトに向かうフリをして萩月さんが何をしようとしているのか見届けようと……何か酷い目に遭いそうになったら絶対助けようと思って、校舎の陰から様子を(うかが)っていたんだが……。


 まさか、一年前の彼女の告白も嘘で、しかも、俺の金が目当てだったなんて……。


 別に彼女に特別な感情がある訳じゃないから、そのことについて何一つショックは受けてない。


 だが。


「自分達の正体をつかまれたからって、短絡的に萩月さんを襲って言うことを聞かせようとするなんて……! このクズ共! 絶対に許さない!」


 俺は二人に向かって吠えた。

 だって、俺の世界一大切な萩月さんが、こんなクズ共に襲われそうになったんだから。


 すると。


「池っち……池っちい……」


 萩月さんが後ろから俺の背中にしがみついた。

 その声は、少し涙声になっていた。


「萩月さん……俺が絶対に君を助ける。だから、君は早く逃げて!」


 俺はそう告げるが、何故か萩月さんはむしろ俺の身体にギュ、と抱きつき、一向にここから逃げようとしてくれない。


「あああああ! オマエ等見てるとイライラする! 何アンタ、颯爽と現れてヒーロー気取り? バッカじゃないの!」


 須藤花凛が俺と萩月さんの様子を見て、顔を歪め、髪の毛を掻きむしりながら叫んだ。

 その姿に、この学校で萩月さんと一、二を争う程の美少女の面影はなかった。


「ウルサイ! 池っちはアンタのクソ彼氏とは違うんだし! 池っちは……池っちは、いつもアタシのことを見てくれる、アタシを必要としてくれる、そして、アタシのことを受け入れてくれる、最高の男の子なんだし!」

「はあ? こんなキモイ男がいいだなんて趣味悪っ! ていうか秀人! いい加減コイツ等やっちゃってよ! あの時みたいに思いっ切り頭ぶん殴ってさあ!」


 須藤花凛の言葉で、男が身構える。


「萩月さん、離れ……「あは、大丈夫だし」……って、萩月さん!?」


 萩月さんを庇いながら離れるように促そうとしたら、萩月さんからはそんなことを言われてしまった!?

 いや、俺は喧嘩が強い訳じゃないし、この状態だと萩月さんを護り切れる自信がないぞ!?


 その時。


「ハイハイ! お疲れ様~!」


 手をパンパン、と叩きながら、二人の男女が物陰から現れた……って、あの二人はこの前の古賀葵とチャラい男!?

 しかもチャラい男のほうは、スマホでバッチリ撮影してるし!?


「ちょ!? ア、アンタは!?」

「いやー! いい絵が取れたわね、蓮」

「ハハハ、確かに!」


 二人はニヤニヤしながらこちらに近づいてくると。


「コラ! 葵も後藤も、もっと早く出てこいし!」

「しーちゃん、わ、私は早く出ようと思ってたんだよ!?」


 萩月さんにジト目で睨まれ、古賀葵がしどろもどろになると、何故かチャラい男をキッ、と睨んだ。


「コラ、蓮! やっぱり怒られちゃったじゃない! アンタが『校舎の陰で池田塔也が萩月ちゃんを見守ってるから、もう少し様子見ようぜ』なんて余計なこと言うから!」

「ハハハ、でもそのお陰で、池っ……池田クンのカッコイイとこ拝めたじゃん」

「そ、それはそうだけど……んふふー……」


 最初は二人を怒鳴っていたのに、チャラい男に言いくるめられて今ではモジモジしている萩月さん。最高に可愛い。


 でも。


「さーて、と。四対二になったし、もうアンタ達に何かできる状況じゃないけど?」


 萩月さんが無表情で須藤花凛と男を見据える。


 すると。


「ち、違うの! 私は本当はこんなことしたくなかった! 全部、この秀人にやれって指示されて!」

「はあ!? いきなり何言い出すんだよ! 花凛がコイツはいい財布になるからって!」

「違うでしょ! アンタが!」


 二人は口論を始め、お互いに罪をなすりつけ合っている。


 ……醜い。

 あそこまで(さら)しておきながら、まだ皮を被ろうだなんて。


 俺はチラリ、と萩月さんの様子を……って。


「ええと……萩月さん、何やってるの?」

「ホイ、送信っと。ん? 池っち、どうしたの?」


 俺が尋ねると、スマホを操作していた萩月さんがキョトン、とした表情を浮かべた。


「い、いや、スマホいじってたように見えたんだけど……」

「ああコレ? いや、録音したさっきの会話、うちのクラスのグループにRINEで一斉送信しただけだし」

「「はああああああああ!?」」


 萩月さんから放たれた爆弾発言に、須藤花凛と男は目を白黒させながら絶叫した。

お読みいただき、ありがとうございました!


今日も三話更新でお届け!

一気に噂編のエピローグまで持っていきますよ~!

次回は今日の昼頃投稿予定!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、ブクマ、評価、感想をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] はい、アホがアホなことやってる間に、証拠拡散〜♪ この容赦無いざまぁが気持ちいい!!www わざわざ待ってやる理由も無いもんね! さすがです〜!!
[一言] ああ、やっぱり配置は完了していた。 でも、ヒーローに見せ場を作ってくれるところとか、なかなか判っているじゃないの/w あっさり、秘密は暴露。まあ、これは新しいいじめの対象になっちゃうよね……
[一言] 池田くんの乱入以外は、何かもすべて計画通り…( ´,_ゝ`)クックック・・・ 彼らなら、池田くんなら来るって思ってそうですけどw グループRINE&つべで一斉にこれまでの悪事を晒されたク…
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