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ビジターズ・デウス・オンライン~魔王をも従えるPKプレイヤー~  作者: 聖花 シヅク
第壱章:此岸に咲きほこる緋陽色の花びら
21/34

書き終わったんで、もう一話投下しました

前話を見ていない方はそちらからどうぞ

明日も投稿しようと思っていますが、書き終わり次第投稿しますので時間は分かりません


では、20話『刀』お楽しみください

 ブラッドウルフの群れの討伐を選んだグリヴは、鍛冶屋へ武器を買い(注文)に向かった。

 つい半日ほど前の『イージョン』との闘いで、グリヴの使っていた(始める前に貰った)短剣ではこの先火力が足りなくなることは分かった。

 そのため、〈刀〉を購入することに決めたのだ。

 短剣でもいいのだが、下手に使い慣れていない武器を使い続けるよりかは、短剣は予備装備にでもして刀を使った方が良い。そのために必要な素材を聞くために鍛冶屋へと向かっていた。



「ここが鍛冶屋かな?お邪魔しま~す」

「何だ小僧!冷やかしにでも来やがったか!」

「あっぶね!おいジジイ!客になにしやがる!」

「バッカ、オヤジが!客にてぇ出すんじゃねぇて、何べん言ったらわかるんだか!いっつもいっつも!相手もみないで、わけぇのが来たときちゃハンマーぶん投げやがって!投げる相手は見てから決めろ言うとるだか!」


 いや・・・そもそも投げちゃいけねえと思うんだが・・・

 それよりも、店に入ったら突然鈍器投げられたと思ったら、投げてきたジジイがスタイルのいい美人・・・いや、美少女だな。に頭殴られて説教が始まった。展開についていけそうにないんだが・・・・


「すまねかったな。うちのオヤジがいきなりてぇ()出しちまって、家に何かようかや?」

「あ、ああ。刀を打ってもらいたくて来たんだが・・・」

「刀だぁ!?ここいらで売ってるもんじゃなかよ!」

「んだ小僧?刀がいいのか?そこらにある木刀でも買ってけ」

「買うんじゃなくて注文しに来たんだけど・・・無理そうならしょうがねぇな」

「小僧にはまだ注文するのははえぇよ。どれ、見てやる。そこの使っていいから、素振りして見せろや」

「ん。分かった。どれがいいかな・・・おい爺さん。流石にこれはねぇべ。なまくらよりも酷いぞ。こりゃ」

「俺の打ったもんにケチつけるっちゃ、いい度胸じゃねぇか」

「なまくらになまくら言っても問題ねぇだろうが。まあ、ここのはなまくら以下だけどな」


 最初は俺達を止めようとしていた美少女ではあったが、状況が進むにつれて後ろでアワアワし始めてしまった。


「ほぉ、ただ生意気なだけじゃなさそうだな。まあ、いい。素振りだけならぼんくら刀でも十分だろ」

「ま、試験だと思えばいいか・・・これでいいや」


 グリヴは数だけはあったぼんくらの中から、いちばんマシな物を選ぶと素振りを始めた。

 一定のペースで型は崩さないように。丁寧に、だ。


「ふむ・・・合格じゃ。ついて来い」


 そう言うと、爺さんは奥の方へと入っていった。

ここまでお読みいただき有難うございました

お楽しみいただけたでしょうか?

次話の投稿は明日を目標としています


====================

ここからはお願いとなります。

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評価基準は大雑把に・・・

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では、また次回お会いしましょう。

See you NEXT TIME!


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