刀
書き終わったんで、もう一話投下しました
前話を見ていない方はそちらからどうぞ
明日も投稿しようと思っていますが、書き終わり次第投稿しますので時間は分かりません
では、20話『刀』お楽しみください
ブラッドウルフの群れの討伐を選んだグリヴは、鍛冶屋へ武器を買いに向かった。
つい半日ほど前の『イージョン』との闘いで、グリヴの使っていた短剣ではこの先火力が足りなくなることは分かった。
そのため、〈刀〉を購入することに決めたのだ。
短剣でもいいのだが、下手に使い慣れていない武器を使い続けるよりかは、短剣は予備装備にでもして刀を使った方が良い。そのために必要な素材を聞くために鍛冶屋へと向かっていた。
「ここが鍛冶屋かな?お邪魔しま~す」
「何だ小僧!冷やかしにでも来やがったか!」
「あっぶね!おいジジイ!客になにしやがる!」
「バッカ、オヤジが!客にてぇ出すんじゃねぇて、何べん言ったらわかるんだか!いっつもいっつも!相手もみないで、わけぇのが来たときちゃハンマーぶん投げやがって!投げる相手は見てから決めろ言うとるだか!」
いや・・・そもそも投げちゃいけねえと思うんだが・・・
それよりも、店に入ったら突然鈍器投げられたと思ったら、投げてきたジジイがスタイルのいい美人・・・いや、美少女だな。に頭殴られて説教が始まった。展開についていけそうにないんだが・・・・
「すまねかったな。うちのオヤジがいきなりてぇ出しちまって、家に何かようかや?」
「あ、ああ。刀を打ってもらいたくて来たんだが・・・」
「刀だぁ!?ここいらで売ってるもんじゃなかよ!」
「んだ小僧?刀がいいのか?そこらにある木刀でも買ってけ」
「買うんじゃなくて注文しに来たんだけど・・・無理そうならしょうがねぇな」
「小僧にはまだ注文するのははえぇよ。どれ、見てやる。そこの使っていいから、素振りして見せろや」
「ん。分かった。どれがいいかな・・・おい爺さん。流石にこれはねぇべ。なまくらよりも酷いぞ。こりゃ」
「俺の打ったもんにケチつけるっちゃ、いい度胸じゃねぇか」
「なまくらになまくら言っても問題ねぇだろうが。まあ、ここのはなまくら以下だけどな」
最初は俺達を止めようとしていた美少女ではあったが、状況が進むにつれて後ろでアワアワし始めてしまった。
「ほぉ、ただ生意気なだけじゃなさそうだな。まあ、いい。素振りだけならぼんくら刀でも十分だろ」
「ま、試験だと思えばいいか・・・これでいいや」
グリヴは数だけはあったぼんくらの中から、いちばんマシな物を選ぶと素振りを始めた。
一定のペースで型は崩さないように。丁寧に、だ。
「ふむ・・・合格じゃ。ついて来い」
そう言うと、爺さんは奥の方へと入っていった。
ここまでお読みいただき有難うございました
お楽しみいただけたでしょうか?
次話の投稿は明日を目標としています
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