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第69話

メインストーリーから外れて料理回

 村は本格的な夏に突入。

 2度目の夏、納涼の為に私は新しい物を造る事にした。


「サイダー」である。


 材料は水から作った炭酸水とスイートベリーから精製した果糖。

 この国、砂糖がとんでもなく高い。

 手のひらサイズくらいの袋1つで大銀貨取るレベルだそうだ。信じられない


 って訳で、魔法で育てたベリーから果糖を作った。

 純粋な砂糖ではなくベリー味の砂糖だが、コレはこれで美味しいので良し。

 あと、砂糖は爆薬の材料でもあるため、こっそり量産してた。


 砂糖なんて高額商品持ってることバレたら面倒なので、こっそり隠しているが。


 暑い日にはキリッと冷えた炭酸飲料が良い!

 という事で早速炭酸水に果糖を投入してお手製サイダーを完成。

 一口飲むと・・・


「んまぁぁ~~~~い!!」


 氷室から出した氷でグラスごと冷えてるからキンキンだぁーーーッ!


 そんな感じで一人で味わってると・・・視線を感じた。

 振り返ると、汗だくで恨めしい顔したマーシャさん。


 え?サイダーなんてどっから出したかって?いや、ほらコレは実験のためって言うか・・・あ!待って!分かりました!作りますよ!マーシャさんの分!


 そこから更にマイコニド達やベッティちゃんにも配り・・・味わえたのは最初の1杯だけだった・・・


 トホホ~~~・・・





 ◆


 気を取り直し、夏の暑さをどうにかしたいと考えて、研究班と涼しくなる方法を一緒に考えることにした。

 まず最初は打ち水。庭先に水を撒いて、気化冷却する。

 屋根にも≪水鉄砲≫で水をかけて、屋根から冷やすと・・・おぉだいぶ違う!

 体感温度ではだいぶ涼しくなった気がする。


 マイコニド達は魔法の品を自力で作る研究に、エアコン開発も組み込んでくれるらしい。助かる。


 涼しくなりたいのは皆同じらしいので、井戸に野菜を沈めて冷たくしてたり、村でもいろいろやっているのか。


「熱耐性ポーションでも作ればいいでしょ」

「いや、熱耐性って「耐えられる」だけで涼しくなるわけじゃないんで」

 当然、去年の夏に熱耐性の魔法薬で涼しくなるんじゃ!と考えていたが、実際は熱には我慢できるようになっただけで、涼しくなるとかそういう効果は全くなかった。


「凍結付与の毒は涼しくなりますけど、毒ですからね・・・」

「暑さで毒まで飲んだの・・・?え、マジで飲んだの!?」


 アレは1発で体の芯まで涼しくなるんだよね。体が凍るけど。

 あの後マイコニド達が解凍してくれなかったら、暫く氷像になってたかもしれない。


「えぇ、耐性で耐えられると思って、一気にグイっと」

「アホでしょ」


 確かにあの時に私はアホだった。


「なら、そうめん・・・は技術的に難しいけど冷やしうどんでも作れば?」

 マーシャさんからそう提案された。

 なるほど。氷なら井戸水から魔法で量産できるし、そんなに難しい料理じゃない。


 早速次の日の昼時。うどん作りを開始。

 小麦粉から生地を作り、麺にする。


「2%≪太刀風(ウィンドスラッシュ)≫!」

「≪快刀乱麻(カイトウランマ)≫!」


 おすそ分けに釣られて、マーシャさんとアキヒト君も協力。

 アキヒト君も私が教えた魔法威力制御を活用しているらしい。


「いや~魔法威力1%の≪突風(ガスト)≫で十分涼しいっすからね」

 ちゃっかり自分の魔法を使いこなしてる辺り、適応速いな。


 さて、うどん作りは2人に任せ、私はうどんの液作りに入る。

 干した食用キノコを水で戻した戻し汁を出汁ベースに、蒸留酒少々と果糖、塩、醬油は無いんだよな・・・仕方ないゴマダレ風にするか。

 擂ったゴマっぽい食材を投入しゴマダレ風に改造。

 戻したキノコは切ってうどんの具にしようか。

 洗ったレタスっぽい葉野菜も追加して・・・トマトも欲しいな。今度探すか。

 あと・・・あ。コレも有ったな。熟成肉を茹でてほぐして入れる。

 後は、茹でた後に冷水で締めたうどんを皿に入れ、具材とお手製ゴマダレをかければ・・・異世界食材の冷やしうどんの完成!


「見た目は美味しそうね」

「いただきます!!」


 早速毒見役(アキヒト君)が手作りの箸で一口食べる。


「・・・」

 しばらくモグモグと咀嚼し・・・

「んまっ!普通にイケる!」


 よし。とりあえず、クソマズイ事は無さそうだ。

 アキヒト君のリアクションから美味しいと判断し、箸をつける。

 箸は異世界人である私達だけが使い、残りの皆はフォークで食べる。


 一口食べてみると・・・うん。美味しい。

 調理スキルが無いからゴマダレの出来は不安だったが、調合スキルの延長で調味料程度は扱えるようだ。

 うどんもしっかりとしたコシがあって美味しい。


「うんうん≪峰打ち≫で叩きまくった甲斐があるわね」

 打撃属性攻撃でうどん生地を叩きまくってたらしい。


「ところでコレ、何の肉っすか?豚っぽく無いっすね」


「何の肉だったっけ・・・?」

 バロメッツの味でも無いな・・・多分だがモンスター肉。

 アカネに確認すると、

「あぁソレはスカベンジラットの肉ですね。腐肉とかよく食べるヤツです」


 オゥ・・・!!


 スカベンジラット・・・分かりやすくネズミ系モンスター。

 ネズミ系のモンスターは大体が不潔なエリアで出現し、病気・毒属性を持っている。

 そのお肉かぁ・・・


「コレ、食べて大丈夫っすかね?急に不安になってきた」

「エリシア。悪いけど後で疾病予防の魔法薬出して」

「はい・・・」


 今度からは肉にも気を付けないと・・・

突風ガスト

種別:攻撃魔法魔法/風魔術師専用

制限:Lv1

属性:風

射程:0~10m

形状:放射

手から突風を出して一定サイズ以下の対象を吹き飛ばす魔法。

射程が短く、攻撃力は低いが人間サイズ以下の相手なら吹き飛ばして距離を離すことができる。

詠唱時間が短く使いやすいが、巨大で重量のある敵に対しては効果が無い。

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― 新着の感想 ―
良くそんな物を調理して食おうと思ったな……
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