表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/213

第61話

「やっと外に」「攻撃!」


 山賊が迷宮から脱出できたところで団員から矢と投石を浴びせられ、最初の1人が倒される。

「クソ!待ち伏せだ!」「戻れ戻れ!」「どこに戻れっつーんだよ!」


 引き返そうとしているが、逃げ場は私達が封鎖している。

 迷宮内に閉じこもるつもりなら、叩き出すのも私の匙加減だ。


「≪寄生する種子(パラサイトバレッド)≫≪種子の弾丸(バレッドシード)≫」

 寄生能力を付与した植物の種子を弾丸として放つ魔法を行使し、指差した先にいる山賊1名に寄生種子を植え付ける。


「咲け≪地獄の花(ヘル・フラワー)≫」


 寄生植物を発芽させ、寄生させた種子は強制的に宿主を糧に急成長。

 地獄の花が宿主の皮膚を裂いて真っ赤な彼岸花に似た茨を持つ植物が姿を現す。


 地獄の花は文字通り『地獄に生育する花』であり、地獄に堕ちた亡者に対して地獄の獄卒達が責め苦を行うために使われる植物。

 この植物の恐ろしい所は、宿主に苦痛のみを与えて命を奪わない所だ。


「進め!力ずくでも突破しろ!」

「来るわよ!各員、自由射撃!一人残らず打ち倒しなさい!」


 山賊たちも後ろに逃げ場はないのが分かっているため、背水の陣の覚悟で突っ込んでくる。


「≪茨の繁茂(ソーングロウス)≫!」

 バリケード前に茨を召喚し、山賊たちの突撃をブロック。

 茨に足を取られた山賊たちの速度が落ちたところで、次々と攻撃が集中して山賊が脱落していく。


「この・・・!」

 弓でこちら側を狙う山賊が居たので、≪飛来物迎撃≫を行使しようとしたが

「≪ナイフ投げ≫!」

 マーシャさんがナイフを投げるスキルで弓持ち山賊を処理してくれた。

 こっちは迷宮から山賊を追い出す事に集中しても大丈夫そうだな。


 インベントリからどんぐりを出し、≪種子の弾丸≫で迷宮内へ放り込む。


「≪樹木の繁茂(ウッドグロウス)≫からの≪植物巨大化(ジャイアントグロウス)≫」

 どんぐりから成木に急成長させてから

「≪樹木の従僕(ツリーサーヴァント)≫!」

 樹木をクリーチャー化させる魔法でクリーチャーとして支配下に置く。

「木が!」「森の化け物だぁ!?」


 よし、感覚の同調が完了した。

 これで、樹木の従僕を手足のように動かせる。


「≪樹木の叩きつけ(ウッドスパンク)≫!」


 樹木の従僕による薙ぎ払い攻撃スキルで迷宮から出てこない山賊を後ろから追い立てる。

 む、樹木の従僕へ反撃するヤツも居るな・・・

 元はただの木だからステータスは樹木霊(トレント)と比べて大したこと無いからリーダーらしい山賊の両手斧の一撃で結構ダメージ食らうな。

 木だから痛みは感じないけど、樹木の従僕のステータスが低すぎるな・・・従僕系の魔法で造ったクリーチャーはステータスが大したことないヤツばっかりだから、数を揃えないとダメだな。


 樹木の従僕を自動戦闘モードに切り替え、私本体へ意識を戻して魔法行使の準備に入る。


 残りの山賊も5人を切った。

「拘束します。追撃お願いしますね!」


 召喚した茨に≪植物巨大化≫を行使して巨大化させてからのぉ

「≪植物操作(コントロールグロア)≫≪茨の絡み付き(ソーンエンタングル)≫!」


 茨を伸ばし、範囲内に居る任意の相手を縛り付ける魔法で拘束を試みる。

「イデデ!?」「茨に捕まるぞ!」「切れ!切れェ!」


 捕まるまいと山賊たちも茨を叩き切ろうと武器を振り回すが、召喚した茨で武器を絡め取って、武装解除させる。

 無防備になった山賊たちに自警団やマイコニド軍団からの投石で次々ノックアウト。


 よし、このまま無傷で勝てると思ったその時、自動戦闘させていた樹木の従僕が倒されたことを察知。

 同時に、野太い獣の雄叫びのような声が響く。


人狼(ウェアウルフ)だ!」「人狼(ウェアウルフ)が出た!」


 人狼?周りの自警団メンバーが人狼だと騒ぎ始める。


 迷宮出口奥に目を向けると、暗い灰色の毛皮をした筋骨隆々のまさしく人狼と呼べるような野獣が出てきた。


「≪生命力探知≫」

 HP量を調べてみると・・・Lv50近い数値。

 いったいどこに・・・?

 まさかと思い、≪魔法知覚≫を行使すると、人狼が持っているロングソードに魔法の反応が見えた。

 それも、以前見たことがある・・・迷宮で悪魔に変身したオーガジェネラルが持っていた斧と同じ性質の魔法!


「マーシャさん!呪いの武器です!」

「他は下がって!アレは私達で対処するわよ!」


『GaAaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!』


 野獣の咆哮が轟くと、自警団メンバーが怯んだ。恐慌効果か!


「アカネ、神官たちで状態異常解除お願い。その後は邪魔にならないように再統率して」

「分かりました」


 あのレベルだとマイコニド軍団はともかく自警団ではレベル不足で返り討ちに遭う。

 今は真菌の兵士達が足止めしてくれているが、ここは覚醒スキルで一気に終わらせる!


「覚醒」「エリシア待った」

 覚醒スキルを使用する前に、マーシャさんから待ったが入った。

「見られてるわ。情報系魔法かスキルで」

「ッ!?」


 周囲を見回すが、見張っている存在は見えない。

 千里眼みたいなヤツ?マーシャさんの情報系スキルで探知したのかな。

「覚醒は温存して、通常技で倒すわよ」

「・・・分かりました」


 私より対人戦闘(P V P)に慣れたマーシャさんの助言に従い、準備段階の覚醒スキルを停止。

 見られているという事は、切り札級のアイテムや魔法、スキルも使えそうに無いな。


 マーシャさんと共に、私はバリケードを乗り越えて人狼との戦いに挑む。

≪ナイフ投げ≫

種別:スキル/盗賊専用

制限:Lv3以上

属性:射撃

射程:0~10m

形状:刺突/斬撃

インベントリ空間から取り出した『ナイフ』を投げて相手に攻撃する初歩的なスキル。

インベントリ空間にある『ナイフ』系アイテムを消費して発動できる。

威力自体は低いが、ナイフ系アイテムには毒物や特殊なギミックを仕込むことが可能。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
明確にプレイヤーが敵対して来たなぁ。 レベル50程度ならマイコニド軍団でタコ殴りにした方が楽そう
バカオージのスパイ?
どこかの間諜かねぇ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ