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デート1回目 彼と彼女と僕2

あれ・・・データがない

「ふぃーくったくったー」

鹿島さんは伸びをして、先頭を歩く

「ごちそうさま、本当においしかった」

彼女がその後に続く

「そうだろ~、よかった喜んで貰えて」

振り返ってにこりと笑う鹿島さん

どこか、少年のような表情だ


「さ、次いこうぜ~歩いて腹ごなしして

 映画で丁度良い時間だろう?」


新しく生まれ変わった商店街

アートとアーチということで

街全体の雰囲気を統一して、おしゃれな感じにしてる

前のは、確かに・・・と言わなきゃいけない雰囲気もあったけど

裏路地の雰囲気は結構好きだったなぁ


「新しくなってから、ここに来るのははじめてた」

彼女は、回りを見ながら言った


「ホントに、インドアなんですね~

 もうそろそろ、1年立ちますよ」

苦笑する鹿島さん

「用がないからね」

「ま、生まれ変わった商店街をみて

 また来たいって思ってもらえると

 再生した側としては、嬉しいんですがね」


あれ、鹿島さんの会社も手伝ってたんだ

「ああ、そうか・・・

 そちらについてもお手並み拝見だな」

くすくす笑う彼女も何かしってるよう


あ・・・名刺

こんな所で役に立つんだ

会社名と役職、何をした人かってのは、

有る程度の会社なら調べると解る


「あれ、調べてくれたんですか?」

嬉しそうな鹿島くんに

彼女は首を横に振る

「いや、ニュースと株の動きでね」


「株・・・って・・・」

つい、呟いてしまった


「まぁ、規模は小さいが、自分の資金で運用するのは

 楽しいよ」

彼女は、宙に目線を這わせて、僕に言う

うーん、パソコンが得意なのか


「あ、ここですね」

ビルの間を縫うようにエスカレーターが作られて

回りのビルの様子が見られる


「へぇ、確かにおしゃれだな」

空中散歩と名付けられたエスカレーターに乗り

彼女は呟く

うん、おしゃれ、僕も実際ここに来るのは久々

映画を見るってこともないしねぇ


ネットで、予約してくれてたらしく、

鹿島さんの案内で、館内へ

おきまりのポップコーンと飲み物を買い込み

映画の始まりだ

と、いうことで、いそぎかきました~

油断した結果がこれだよっ

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