デート最終回 彼の車で1泊2日 その4
リフトで降りると、確かに、天橋立が綺麗に見えた
丁度したに温泉が有るようで、もうもうと吹き上げる湯気に
鹿島さんが、ぬくそぉと、と声を上げるぐらい
体が冷えていた
「温いものでも食べますか?」
そう言って、街道沿いにある店を指す
「蕎麦でも食うか」
降りてちょっと歩いたところで、鹿島さんが蕎麦をみつけて
その店を指した
蕎麦もいいですよね
「そうするか」
そう思ったら一直線の花織さん
さっさと歩いて、お店の前にいく
ショーウィンドにメニューと食品サンプルの模型
「見てるだけでお腹空いてきました」
なんて、僕がいうと
二人して、笑って
「不味かったらお前の責任!」
なんて言って、お店に入る
店の中は、やや温かい、むんわりとした暖かさじゃないけど
今の僕らにはそれですら温かく感じる
「っらしゃいませ~」
昼食の時間をはずしているから、店主は店の奥から、挨拶し
三名ね~、好きなところ座ってよと、
気さくに声をかけた
おしゃれな外観と、店主のギャップはあるけど
鹿島さんが連れていってくれた、あの店のおじさんに似ていて
なんだとホッとする
てんでばらばら好きなものを注文し、
次は歩くか、なんて笑ってる
友達でもなく、恋人じゃない僕ら
周りからみたら、なんの集まりか解るかな
三人デート、なんてまさか思わないだろう
なんて思ってたら、顔がゆるんでくる
むにっ
え?
花織さんが、右頬を
左頬を、鹿島さんが掴んでくる
「なーに、一人でにやにやわらってるんだ」
「おおかた、スケベなことでも考えてたのか?」
「人の話を聞かないお前は」
「昼飯、おごり決定!」
ちょっなんで二人そんなに息合ってるんですかー
おごりって、え゛ーーーっ?!
いいテンポで、更新中、昼ご飯は美味しい蕎麦になりました、それもまこっちゃんのおごりで!二人の呼吸はばっちり、趣味まこっちゃんを可愛がることをそろそろ履歴書に書けそうです!




