表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
348/358

338 再会の食卓

「ここなら大人数で集まっても余裕がありますね。流石にこの人数であの部屋のままじゃ手狭でしたからね」


俺が幽閉されていた部屋から会議室の様な部屋へ移動するとそこには食事が用意されていた。捕らえられていたのはほんの2、3時間だったが時間は既に夕飯時、日中ずっと飛翔の力を使い移動し腹ペコの俺にはありがたい心遣いだ。


「シノーペさんでしたっけ?昼食も食べて無かったのでお腹が空いてしまってました。ありがたくご馳走になりますね」


「お礼などとんでもありません。何度も貴方は自分が魔族では無いと主張してたのにロクに話も聞かずに捕らえてしまって…」


「私らもさっき港に着いて夕飯はまだだったんでご馳走になって構わないかい?」


「勿論でございます。この様に粗末な食事で公爵夫人様の口に合うかは分かりませんがそれでもよろしければどうぞ召し上がって下さい」


机の上に並べらているのは海の幸が盛り沢山のシチューの様なスープ、これまた海の幸であるエビや小魚と思われるフライ。港なだけあって海産物メインの料理だ、シノーペさんは粗末な料理だと卑下していたが俺にとっては十分豪華な食卓だ。


「ユイトさん…私はもう限界です!これ以上美味しそうな料理を前におあずけは我慢できません!」


「こらサクヤ、気持ちはわかるけど色々話をしないといけない事があるだろ?」


「はっはっは!アンタ達は相変わらずだね。まぁ話は食事をしながらでも出来るさ。折角の料理も冷めちゃ台無しだ」


「私めがお取り分けしましょう。ルメス、良かったらお前も手伝ってくれないか?」


「うん、なんだか師匠とこうやって一緒に食事をするのも久々だね。へへへ…なんだか嬉しいけど少し恥ずかしいや」


ペーギさんとルメスさんが全員分の料理を取り分けてくれる。ルメスは心なしか普段より少し子供っぽく見える。


「で、大体の察しはつくけどアンタ達はなんでこんな場所にいるんだい?ドラゴンロックでシグマ達に合流できたところまではオウルがラオ…陛下に送った手紙で把握してるんだけどさ」


2人が料理を取り分ける光景をぼんやり眺めていたらふいにラッカさんから話しかけられた。国王様の事を呼び捨てにしそうになったがこの場にはシノーペさんがいる事を忘れてかけていたみたいだ。


「えぇ、その事なんですが何から話せばいいか…ドラゴンロックでは色々ありすぎて…」


あの山で起こった事を全て話すとそれだけでかなりの時間が掛かってしまう。ここは大切な事から順に説明するとしよう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ