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まったりお散歩?VRMMO珍道中  作者: 苺蜂蜜
一章 始まりはまったりと
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4話 戦闘チュートリアル


 町の北門を出ると、そこは一面の草原だった。

 草原のあちらこちらでプレイヤーが戦っているのが見える。


 やはり、門の近くは人が多いみたいだ。人が多いとやりにくいので、門から出て東側に進んでいく。


 途中、青くて丸いボールのようなモンスターや小さなウサギがいたが、あまり積極的に襲っては来なかったので、避けて進む。


 門が見えなくなるくらいまで来たら、近くにプレイヤーも殆どいなくなった。ここなら大丈夫だろう。早速モンスターを探すと、恐らくプチスライムであろう、青くて丸いボールのようなモンスターを見つけた。


 木剣を腰から抜いて、そっと近付くと目の前にポップが現れる。


『初めてモンスターと遭遇しました。戦闘チュートリアルを開始しますか?』


 戦闘チュートリアル!ありがたい。


「はい」を選択すると、なんと目の前にピンク色の丸い球体、ナインが現れた。


「先程ぶりです、プラナ様!」


「ナイン?!もしかして、君がチュートリアルも担当してくれるのか?」


「はい!しっかりチュートリアルもナビゲートさせていただきます!よろしくお願いします」


 まさか、ゲーム開始後もナインと会うとは思っていなかった。設定画面専用のAIかと思ってた。


「戦闘チュートリアルということですから、プラナ様の取得武器・スキルに合わせて説明させて頂きます。ちなみにチュートリアル中は、最終段階までは互いにHPは減りませんのでご安心ください」


「分かった、よろしく」


「ありがとうございます。では、最初に武器による攻撃です。プラナ様は剣をお持ちですから、まずは相手に向かってそのまま剣を振ってみて下さい」


 最初はそのまま攻撃するんだな。構えていた剣をプルプル震えている相手に向かって振り下ろしてみた。動作アシストが効いているのか、相手の真ん中にジャストヒットし、ぺっこりとスライムボディを凹ませる事ができた。


「お見事です!武器は、このように振ったり突き出したりする事で直接攻撃が可能です。動きのアシストの度合いは、メニューから変更可能ですので、違和感がありましたら、ご変更下さい」


「とりあえず大丈夫だよ。」


「承知しました。続いて、盾による防御です。相手の攻撃タイミングに合わせて、盾を構えてみてください。」


 プチスライムがポヨポヨと跳ねながら飛びかかってくる。タイミング合わせて、左手の盾で防御!盾に防がれた相手は、ポヨ〜ンと地面に落ちていってしまった。


 今気づいたけど【鑑定】しなくても相手モンスターの名前は表示されてるんだな。だけど、相手の残りHPとかはわからないみたいだ。これは、早く【鑑定】スキルのレベルを上げておきたい!


「一回で成功とは。流石ですプラナ様!」


 ナインが自分の周りを飛び回りながら褒めてくる。いや、まあこのくらいのアクションは慣れてるから。あんまり褒めないで欲しい。照れる。


「次に、スキルのチュートリアルを開始します。各スキルの詳細はご確認されましたでしょうか?」


「まだ【鑑定】しか確認してないな……」


 そういえば、他のスキルは戦いながら確認しようと思ってたんだっけ。やばい、ちょっと後ろめたい。


「では、ステータス画面からスキルをタップし、スキルの詳細をご確認下さい。相手モンスターの攻撃は止めておりますので、焦らずゆっくりご確認できます!」


 攻撃止めれるのか、凄いなナイン。


 安心して、ステータス画面から【剣術】【身体強化】【遠見】【水魔法】の説明を見ていく。



【剣術】スキルLV 1

 剣を扱うスキル。剣に関するアーツを習得する他、剣装備時に攻撃力が増加する。


 習得アーツ

  ・剣術の心得 P

  ・スラッシュ MP5



【身体強化】スキルLV 1

 自らの身体に秘めた力を引き出すスキル。鍛え上げられた身体は、それだけで大いなる力を発揮するだろう。


 習得アーツ

  ・マイン◯◯アップ MP5

   ※強化対象未選択



【遠見】スキルLV 1

 視力を強化するスキル。スキルレベルに応じて見渡せる範囲が広がる。


 習得アーツ

  ・遠見 P



【水魔法】スキルLV 1

 自らの魔力を糧として、水のマナに干渉する術。水は、大地にも空にも命にも巡る。水を極めし者は、大いなる海にも干渉できるだろう。


 習得アーツ

  ・ウォーターボール MP3



 ちょっ?!はっ??

 所々厨二臭い説明文はまだいいとして、アーツの横が「P」だけの奴はなんだ?それに、【身体強化】の「※強化対象未選択」って何??


「えーっと、ナイン。少し聞きたいんだけど、アーツの横に「P」って書いてる奴は何?」


「そちらは、パッシブアーツとなります!MPを消費せずとも、常時効果が発揮するアーツですね」


 ああ、パッシブのP ね。なるほど。


「ありがとう。後は【身体強化】のアーツに、強化対象未選択ってあるけど、これは?」


「そちらは、アーツを再度タップしてみて下さい。各アーツの説明と選択対象がある場合は、選択する事ができます」


「もう一度タップか、やってみるよ」


 アーツもタップできたのか。なんか色々見落としてるな。後でもう一度メニュー画面をしっかり確認しとこう。


 とりあえず、【マイン◯◯アップ】とやらをタップっと。



・マイン◯◯アップ MP5

 一定時間、自らの身体能力を一つ上昇させる。上昇値は、スキルレベルに依存する。※強化対象未選択です。下記リストよりご選択ください。(未選択対象は、次回のアーツで選択可能です)


 強化対象

  ・筋力

  ・耐久力

  ・知力

  ・精神力

  ・俊敏力

  ・器用力

  ・幸運力



 え、幸運も対象なんだ。あと、未選択対象は次回持ち越しって事は、スキルレベルが上がれば、また同じようなアーツを覚えられるのかな?


 ここはどうしよう、先ずは筋力からかな?筋肉は全てを解決するって言うしね!



・マインパワーアップ MP5

 一定時間、自らの筋力を上昇させる。上昇値は、スキルレベルに依存する。



 これで良し!!


「ナイン、お待たせ。設定完了したよ」


「お疲れ様です!では、スキルのチュートリアルを再開します。先ずは【剣術】スキルの【スラッシュ】を使ってみましょう。アーツ発動は、基本的に音声認証となっておりますので、相手に向かって剣を振りながら【スラッシュ】と言ってみてください」


 音声認証なのか、ちょっと恥ずかしいけど、しかたない……。


「【スラッシュ】!」


 アーツが発動したのか、振り下ろした剣が青く光りながらヒットした。


 すると、さっきはちょっと凹んだくらいだったのが、今度は凹んだあとポヨンと後ろに跳ね飛んだ。


「【スラッシュ】は、攻撃時の威力増加に加え、多少のノックバックがあります!また、アーツにはリキャストタイムがある物がございます。【スラッシュ】もリキャストタイムがありますので、視界の端にポップが出ているかと思います。ありますでしょうか?」


 リキャストタイムか、確かに視界の端に半透明のポップがあるな。アーツ名と下に青いゲージが出てる。このゲージが貯まるまでは使えないって事かな?


「うん、見えてるよ。このゲージが貯まるまでは再使用不可って事?」


「はい、そうなります!また、パッシブ以外のアーツは基本的にMPを消費いたします。戦闘時には略式のステータスが視界に表示されますので、そちらをご確認ください。略式ステータスやリキャストタイムポップの位置については、メニューから変更可能です。」


 戦闘開始から右上にHPとMPゲージだけ見えてたけど、これが略式ステータスか。あ、MPがちょっと減ってる。


「これで、スキルチュートリアルは終了となります。他にご質問はございますか?」


「今、杖とか装備してないけど、魔法って使えるの?」


「はい。魔法は使用可能です。武器系スキルのアーツは、対象武器を装備していなければ使用できませんが、魔法は世界に満ちるマナに干渉しておりますので、発動自体は装備に依存しません」


 マナね。【水魔法】の説明文にも書かれてたけど、世界観的に重要そうだ。何処かで情報収集出来ないかな?


「分かった、ありがとう。もう大丈夫だよ」


「承知いたしました。では、スキルチュートリアルを終了し、アイテムチュートリアルに移ります。チュートリアル用MPポーションを配布しますのでお受け取りください」


 ナインから、チュートリアル用MPポーションが2つ送られてきたので受けとる。


「まずは、メニューからの使用です。メニューのアイテム欄から、先程のチュートリアル用MPポーションをご自身に使ってみて下さい。使い方は、飲むまたは念じる事で可能です」


 言われた通りにメニューからアイテムを選択すると、手にポーションが現れる。ポーションを自分に使うよう念じると淡く体が光り、MPゲージが回復したので、無事に使えたようだ。


「問題なさそうですね。自分以外に使われる場合は、相手にアイテムを投げると使用可能です。次にショートカットからの使用についてです。同じくメニューのアイテムを選び、上にありますショートカットコマンドをタップしてください」


 えーっと、これか。タップっと。

 おお、ショートカットリスト?が出てきたな。登録数は四つか。


「ショートカットリストが表示されているかと思います。最初は四つまでの登録となります。まずはチュートリアル用MPポーションを登録してみて下さい」


 言われた通りポーションを登録して、メニューを閉じてっと。


 お、視界に『S』ってアイコンが出た。


「ショートカットアイコンが表示されていると思います。タップして、先ほど登録したチュートリアル用MPポーションを使用してみて下さい」


 ショートカットからチュートリアル用MPポーションを出して使用すると、また身体が淡く光った。ショートカットも大丈夫みたいだ。


「こちらも問題なさそうです!ショートカットはフィールド内では使えますが、町中では使えませんのでご注意ください。また、ショートカットアイコンの位置も、メニューから変更可能となっております!」


 ショートカットは、フィールド限定ね。このリスト数は何かしらで増やせたりするのかな?


「では、戦闘チュートリアルに戻ります。最後に、武器またはスキルを使って自由に相手モンスターを倒してみて下さい。ここからは、互いHPが減るようになりますので、ご注意ください」


「了解!」


 遂にちゃんとした戦闘だな。相手のプチスライムも心なしかやる気に見える。


 まずは盾を構えつつ、相手からの攻撃を誘ってみた。すると、ポヨ〜ンっと体当たりしてきたので、チュートリアルと同じようにタイミングを合わせて、盾で防御。体制が崩れたのを見計らって【スラッシュ】!


 ダメージエフェクトが出て、ノックバック効果で吹っ飛ぶプチスライム。なんだか可哀想だが、心を鬼にして通常攻撃で追撃した。


 最初の敵だからか、追撃でHPが0になったらしく、エフェクトを出しながら消えていった。


 ピロロ〜ン♪

 お、初レベルアップだ!さらに、ドロップを入手した。このゲームは、ドロップは、自動でアイテムボックスに入るんだよな。楽ちん楽ちん。


「初勝利に初レベルアップ!おめでとうございます。初めて入手したアイテムにつきましては、基本的に未鑑定品となります。冒険者ギルドにて鑑定いただくか、【鑑定】スキルの【アイテム基本鑑定】アーツをお使いください」


 そうだった。初見アイテムは、未鑑定品になるんだったな。じゃあ、メニューからドロップしたアイテムを選択して……これかな『????の粘液』。ね、粘液かぁ。


「えっと【アイテム基本鑑定】!」


 MPが消費されて、アイテム名が変わった。

 『スライムの粘液』……プチはつかないの?


「お疲れ様でした。これで、戦闘チュートリアルを終了したいと思いますが、何かご質問はありますでしょうか。」


「いや、大丈夫だよ。チュートリアルありがとう、ナイン」


「いえいえ。これからのプラナ様のご活躍を楽しみにしております。それでは、またお会いするまで、失礼いたします!」


 ポムっと音を立てて、ナインが消える。また、何処かの場面で会えるだろう。


 さて、チュートリアルは終わったし、もう少し戦闘をやってみよう。次の相手はプチラビかな。



 ちなみに、ポーションを飲んで使った場合。HP系は青リンゴ味、MP系は炭酸なしのラムネ味でした。


プレイヤー「青汁味とかじゃなくて良かったぁぁあ!!」

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