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まったりお散歩?VRMMO珍道中  作者: 苺蜂蜜
三章 青銀の出会い
48/73

45話 憧れのマイホーム?


 更新がだいぶ遅くなり、申し訳ありません。久しぶりにがっつり熱を出してしまいました……! なんとか回復したので、ぼちぼち更新頑張ります。皆様も風邪にはお気をつけくださいませ。




 あの後、露店やNPCのお店で美味しそうなホットドッグや串焼き、スープ、ハンバーガー、フルーツジュースなどなどありったけ買い込んだ。


 消耗品も買ったので、さっそく隠れ里に移動する。フリージア様はいるかなー?



* * *



 里のポータルに転移すると、賑やかだった町とは打って変わって、シンッと静まり返ったボロボロの家々が立ち並ぶ通りに出る。里の中は肌寒いため、早速防寒用防具に着替えた。以前にフリージア様から掛けてもらっていた寒くならないバフは、流石に切れたみたいだな。


 なんだかもの寂しさを感じながら、とりあえず里の中を探検しようと、大通りに沿って奥を見て回ることにした。ポータル広場の奥側には、高台にボロボロになった毛皮が敷いてある謎の祭壇的なものが有った。大きさ的にフリージア様が横たわれるサイズだったので、もしかしたらフリージア様のお昼寝場所的なものだろうか?


 その祭壇?の両脇から道が続いており、更に奥に行くと今度は半分崩れかかった大きめの屋敷が現れた。ここが里長のお屋敷とかだろうか? そう周囲を観察していると、瓦礫の影に動くものが見えた。警戒して距離を取ると、現れたのは青白いスライム。たしか、「アイススライム」だったな。なるほど、ポータルの効果範囲は、その場所に住んでいる人の活力に依存するんだっけ。今、この里の住人はゼロ?だから、ちょっとポータルから離れたら、もうモンスターが出るんだな。



 「アイススライム」の強さがまだわからないので、そろそろと後ろに下がってポータル前まで戻った。さて、モンスターが出るとしたら、他の場所はどう探索していこうかな。うんうん唸りながら考えていると、ドシドシと聞こえる足音。おっ、これはフリージア様かな?


「おお?! なんじゃ、本当にプラナか! また訪れてくれたのじゃな!」


「お待たせしてしまってすみません。はい、これから暫くは、頻繁に伺わせていただく予定です。宜しくお願いします」


「そうか! そうか!」


 早足でポータル前にやってきて、嬉しそうに笑うフリージア様。すると、グゥ〜っとフリージア様のお腹が鳴る。ナイスタイミング!


「フリージア様、お腹空かれてます? 町で色々買って来たので、もし良かったら、一緒に食べませんか?」


「すまぬのぅ、有り難く頂こう。他の者が作った料理を食べるなどいつぶりか、楽しみじゃ!」


「喜んでもらえて良かったです!」


 お土産が食べ物ばっかりになってしまって、どう切り出そうかと思っていたが、逆に良かったかもしれないな。そう思いつつ、大皿に買ったものを並べていく。フルーツジュースもフリージア様が飲みやすい様に、深皿にあける。


 買ってきたものの中に特にフリージア様の嫌いなものはなさそうで、お土産を嬉しそうに次から次へと食べていってくれた。自分も、自分用に買ったサンドイッチを食べながら、フリージア様と雑談を交わす。(猫耳フードには突っ込まれたが、気にしないでくださいと返したら、胡乱げな目線を貰ってしまった……)


 そんな風に和気あいあいとしている中、カフェで考えていた転生について聞いてみることにした。



「ところでフリージア様、自分はフロストリザードマンに転生したいと考えているのですが、他の里では里の人達からクエストを受けたり、里長からの試練をクリアしないと転生の儀をできないと伺っております。フリージア様から試練などを受ける事は可能でしょうか?」


「むっ?! なんと、そなた我の加護を受けたいとな! もちろん、良いぞ!! 試練も不要じゃ! では、早速……ん?」


 転生したいと話しかけたら、なんといきなりOKを貰えてびっくり。そのまま、フリージア様が加護?を掛けようとしてくれたが、不意に顔を上げて固まってしまった。どうしたんだろうか?



「じゃが…しかし……。ですがのう……では……これ…ならば……?」


 上を見つつ、誰かと話しているみたいで、ボソボソ呟いているみたいだったが、あまり聞き取れなかった。暫くそうしていたかと思うと、話が終わったのか、顔をこちらに向け直して話しかけてきた。


「すまぬのう、プラナよ。お主に加護を授けて、早速フロストリザードマンに転生させてやろうとしたのじゃが、ピーリア様から神託が下ってしもうた。其方の転生には、きちんと試練をこなさねばならぬそうじゃ」


「まさかの神託です?!」


 うっそん、まさか神託で転生キャンセルされてしまうとは。まあ、ズルは良くないみたいな感じだろう。仕方がない、お手伝いクエストでの好感度上げはスキップできたみたいだし、ちゃんと試練クエストを受けよう。


 その後、フリージア様から試練クエストの内容を聞いて、システム的にも正式にクエストを受注できた。今回受けた試練クエストは三つ。


 一つ目は、「スノウアップル (レア)3個の納品」。なんと、この一面雪フィールドの高山帯に、『スノウアップルツリー』なる氷属性の木が密集している林が幾つかあるそうな。こんなに標高高いのに、流石ファンタジー。それで、その『スノウアップルツリー』になっている『スノウアップル』、通常は真っ白な皮に青い雪の結晶マークが一つ付いてるのだが、稀に雪の結晶マークが二つ付いている物があるらしい。そのレア物は、通常より遥かに美味しいらしく、フリージア様の好物だとか。それを3個見つけて、フリージア様に渡すクエスト。


 『スノウアップルツリー』の林には、小さな小動物系モンスターに加えて、偶に「アイスパワーベア」なるシロクマ?の縄張りになっている事があるみたいなので、気をつけるように言われてしまった。ここは北極か??!



 二つ目は、「スノウワイバーン (手負)の討伐」。山頂近くに住んでいる「スノウワイバーン」の内、傷ついて弱った個体が1匹、この洞窟の近くの岩場に住み着いてしまったそうな。弱っているとはいえワイバーンが居座っているため、周囲のモンスター達の気が立っており、大層騒がしいので、どうにかして欲しいとのこと。


 普通の個体なら、流石にまだ勝てないだろうが、手負なら今の自分でも何とかなるだろうとか言われたけど、んな無茶な!! ワイバーンだぞ、ワイバーン! 手負の方がヤバいとか聞くし、勝てる気がしないよ。これは、武器とかも源三郎さんに相談だなあ……。



 最後の三つ目は、まだ秘密との事。先の二つが終わったら詳細を教えてくれるらしい。クエスト名も「???」になっている。何やらフリージア様が、悪どいお顔で「ふふふ」と笑っていたので、嫌な予感しかしない。


 まあ、せっかくの試練クエストだ。やれるとこまで頑張ろう。先ずは比較的簡単そうな「スノウアップル (レア)3個の納品」からかな。



 ところで、クエストを本腰いれてやるからには、この隠れ里のどこかに拠点的なものが欲しいな。ここは廃里なので、ギルドの出張所や道具屋なんか無いし、もちろんカフェもない。まあ、その辺は他の町でやれば良いのだが、この里でもゆっくりクエスト準備とかできる場所が欲しいんだよな。


「フリージア様、試練を行うにあたって、ちょっとした拠点みたいな場所が欲しいのですが、この里の中で休める場所はありませんか?」


 とりあえず、フリージア様に良さげな場所が無いか聞いてみる。特に無ければ、ポータル前を仮拠点にしよう。



「おお、そうじゃな。確かにこの試練は、一朝一夕で出来るようなものではないからのう。ならば、この家はどうじゃ? 他の家に比べて、あまり壊れてなさそうじゃし、ポータルに近い場所じゃからモンスターも出ないじゃろうて」


 そう言って指し示してくれたのは、ポータルからほど近い場所にある、壁や屋根が多少崩れているものの、まだ家としての体裁を保っている一軒家だった。ちなみに平屋。


「え、いいんですか?」


「もちろんじゃ。家も、住む者がいた方が嬉しかろうて」


「ありがとうございます!」


 ニコニコ顔のフリージア様に感謝しながら、わくわく気分で壊れかけの家に入る。すると目の前に現れるポップアップ。



『おめでとうございます! マイルームに該当する拠点を所有しました! 「マイルーム機能」が解放されました。詳細はヘルプをご覧ください。※この拠点は一部損壊しているため、機能の一部が制限されます』


 ホワッツ?! マイルームとな?


 ヘルプを見ると、名前の通り自分の部屋として、家具を置いてその家具ごとの機能を利用したり、オブジェクトを飾ったり、フレンドを招いたりできるらしい。ちなみに、マイルームのある町や里にフレンドが訪れた事がある場合は、フレンドもマイルームの外に出ることが可能だが、訪れた事がない場合は外に出れないらしい。マイルーム移動で新しいポータルを登録するズルは出来ないんだな、しっかりしてるよ。


 家が損壊してる事による機能制限については、一部の大型家具やオブジェクトの配置不可や、壁紙変更不可などだった。まあ、壁とか一部崩れてるもんな。


 ついでに掲示板でマイルームについて調べてみると、どうやら高レベルの【商業】スキル持ちの人が、店舗兼マイルームを持っていたり、月ごとに家賃を払う必要があるがマンションみたいな所で一室借りてマイルームにしている人などがいるらしい。掲示板は頻繁にチェックしているつもりだったが、全然知らなかった。


 しかし、掲示板の情報を見ていると、自分みたいな一軒家を所有している人は、いなさそうだ。これは自慢できるかも? まあ、壊れてるから自慢するにしても微妙だが。



 そう思いつつ掲示板を眺めていると、いつものお散歩スレがカオスな状態になっているのを見つけた。何が起きてるのかと思って読み込むと、主に語られている話題は二つ。精霊様の話とサンドリザードマンの話だった。


 精霊様については、まず、この前話題に上がったレンタル生産室の火の精霊様について。投稿者とフレンドさんが、火属性モンスターの素材を炉に捧げて、お祈りした所、無事に火の精霊様がご降臨したらしい。何故か投稿された写真は、武器が並べられた机を囲んで、男の子みたいな火の精霊様と、フルフェイスの鉄仮面?みたいなものを被ったプレイヤー(こちらがフレンドさんらしい)が、お茶を片手に何やら話し込んでいる写真だった。


 火の精霊様からの話曰く、この精霊様は鍛治仕事が好きらしく、特にフレンドさんの仕事ぶりを気に入って、よく見ていたらしい。そこで、作業台からポロポロ道具を落としては、他の人に拾ってもらっているのを見て、ついつい精霊様も手伝ってしまったとの事。精霊様優しいな。契約については、精霊様を唸らせる武器を作ったら考えてやらんでもないみたいな話を聞いたらしく、投稿者さんとフレンドさんが意気込んでいるみたいだ。


 更に、精霊関連でもう一つ。あの馬に乗って爆走散歩してる人が、風の精霊様らしきものと接触したらしい。投稿された話を読むと、どうやら最近爆走中に後ろに誰かいる様な気配がしていたとの事。ただ、止まって後ろを確認しても誰もおらず、気のせいだろうと思っていたが、レンタル生産室の火の腕の投稿を見て、もしやと思いフレンドに遠くから観察してもらったところ、ドンピシャだったそうな。


 投稿された写真は、爆走中を撮ったためブレていたが、確かに馬に乗ったプレイヤーの後ろに全身緑色の人型っぽいのが、バンザイして乗っている様に見える。3体目の精霊様情報にスレは大盛り上がりだったが、爆走中にしか姿を見せないため、どう話しかけるか色々意見が出ていた。



 次にサンドリザードマンの件だが、砂漠のリザードマンさんが、遂に転生したらしい。サンドリザードマンは【渇水耐性】が付いたほか、なんと【砂魔法】を覚えたとの事だった! 初出の新魔法だ! これには、魔法スレの人が何人もやってきて、スレ内が大騒ぎだった。


 転生して魔法を覚えるなんて凄いな。もしかして、フロストリザードマンも雪魔法とか氷魔法とか覚えたりするのかな? これは、ますます転生が楽しみになってきた!



 マイルームの一軒家について投稿しようと思ったが、流石にこのカオスな状況のお散歩スレに新情報を投稿するのは躊躇われたので、もう少し落ち着いてから投稿しよう。


 その代わり、この家を直すために何か出来ないか掲示板で情報収集してみた。すると【建築】というスキルがある事がわかった。しかしながら、このスキルは【隠密】などと同じく、通常だとスキル屋やスキル講習で覚える事が出来ない。では、どうするかというと、フィフローの大工屋さんでお手伝いクエストを高評価でこなして『スキル講習チケット』を貰う必要があるらしい。


 なるほど、じゃあ次の目的地はフィフローだな! とはいえ、試練もやらなければいけないので、今日は里をもう少し探検して、明日からは一旦『スノウアップルツリー』の林が今のレベルでも行けるか確認。その後に、フィフローに向かおう! 源三郎さんにもメールしてっと。


 あー、やる事がいっぱいだ! でも、楽しい!! これこそゲームの醍醐味だな。やったるぞー!! o(^▽^)o




 ピーリア様「まったく、フリージアちゃんったら。あの子を気に入ってるのは分かるけど、それはダメダメよ〜。ちゃんと試練は受けてもらわないとね⭐︎」



* * *



 ……ちなみに、主人公とフリージア様との好感度が高かったため、試練クエストからのスタートとなりましたが、もし好感度が低かったら、お手伝いクエストからになってました。


 主人公は、ポータル復活に加えて、泣いてるフリージア様への寄り添いやら、お土産のプレゼントなど、様々な行動を行った結果、フリージア様との好感度は爆上がり状態でした。


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― 新着の感想 ―
神託による転生キャンセル・・・・・・・ 阿鼻叫喚間違いなし?
猫耳にトカゲのしっぽ 属性モリモリですね~ ラビットマンに転生した人は猫耳フードを身につけてくれるのか気になる
手負いのワイバーンには毒生肉とか睡眠生肉みたいな罠餌系が有効かも?
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