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まったりお散歩?VRMMO珍道中  作者: 苺蜂蜜
二章 山を求めて、えんやこら
29/73

28話 夏だ! 海だ! お散歩だ!!


 事前告知から数日後の日曜日のお昼。公式第二回イベント『夏の海祭り! アトオン漁業祭!』が開催された!


 この日までに、現実では魚料理のレシピを学びつつ、実際に作ってみたり、ゲーム内では荒れ地フィールドを少しずつ進みながら、フリボで今使っている採集道具や料理器具の更新をしたりして、イベントに備えていた。



 ワクワクしながら、イベントエリアに飛ぶと、そこには燦々と太陽の光が降り注ぐ、広大な海が広がっていた!!


「おおー! 海だー!」


 現実でも海とかあまり行かないからな、久しぶりに間近に見る海と塩の香りに驚いた。


 イベントポータルには、次から次へとプレイヤーが転送されてきていたので、我に返った後は、そそくさとポータルから離れる事にした。


 まあ、今日はイベント初日だからな、まずイベントエリアの何処に何があるか、ゆっくり散歩しながら見て回ろう。




* * *




 一応、一通り見て回れたかな?


 イベントポータル広場からビーチまでは出店ゾーン。入り口付近に、幾つかイベント出張所があり、そこで出店の申請ができるほかに、例のイベント用お米や醤油が売っていた。とりあえず、出店はまだとして、お米と醤油は幾つか購入した。


 ビーチは砂浜と堤防があり、さらに端の方には入江の船着場があって、そこから船が借りられるようだ。


 堤防の前には海の家的なものがあり、釣り具の他にイベント用水鉄砲やビーチボールなども売っていた。遊ばせる準備万端だな!?


 釣り具は一応用意済みだったが、普通のとイベント用の違いを見たかったので、イベント用ルアーと練りエサを購入。水鉄砲などは、一旦見送った。


 ビーチを歩いていると、細波で煌めく海の水の中に小さな魚が泳いでいるのが見える。潮風を受けながら、暫くゆっくり散歩してみようか。……ここのところは、散歩と行っても、樹海や荒れ地でモンスターに注意しながら隠れ進むスニークミッション散歩だったからな、こんな風になんにも警戒せずにまったり歩けるのは久しぶりだ。



 まったり散歩を満喫して堤防に戻ると、既に何人か釣りをしているプレイヤーが居た。自分も空いている所に行って、バケツと簡易イスを置いて釣りをする事にする。海釣りなんて、子供の頃以来だな。ちゃんと釣れるといいけど……。



 釣果は上々! 流石はゲーム内だ、現実なら時間がかかってもボウズであることが少なく無いが、ちゃんと幾つか釣れた。釣り餌などは、イベント用の方が食い付きが良いようだ。これも作れるのかな?


 小さな雑魚は釣ったらそのまま『シーフェスプチフィッシュ』としてアイテム化できたが、中くらいの魚の「シーフェスホースマッカラル」や「シーフェスサーディン」は、釣ったらそのまま糸から外れ、陸に水を纏って上がってきて戦闘になった。それほど強くなかったので、倒すと切り身をドロップした。


 ちなみに「シーフェスホースマッカラル」が鯵で、「シーフェスサーディン」が鰯だった。英語だとこんな風に言うんだな。自分は鯵と鰯だけだったが、他の人だと、ウツボみたいなのや蛸を釣り上げている人がいた。ウツボは、結構強そうだな……あっ! 釣った人が死に戻った!! 流石は海のギャング。



 釣りを楽しんだあとは、出店ゾーンにやってきた。釣った魚を使って料理をして、売ってみよう。何処か料理できる場所は……? 出店ゾーンの端の方に大きな白いテントが貼ってある場所が出来てる。長テーブルが幾つも並んでいて、脇にバーベキューコンロみたいなのもあるな、もしかして彼処が料理場?


 近づいていくと、何体かふよふよとカラフルな光の玉が浮いていた、あれはまさか?? 見ていると、不意にピンクの光の玉が飛んできた、あっ、やっぱりこれはナビゲートシステムAIの。


「プラナ様! お久しぶりです、ナインです! こちらの料理場をご利用ですか?」


 やっぱりナインだった。随分久しぶりだ。


「久しぶりナイン。うん、ここを利用したいんだけど、利用ルールとかあるかな?」


「承知致しました。簡単にルール説明させていただきますね!」


 ナインから一通り利用ルールを聞いて、空いている机に案内してもらった。


 さてさて、料理修行の成果を発揮しますか!



 『シーフェスプチフィッシュ』は素揚げにして、塩をふりかけたものをフライドポテトを入れるみたいな紙の器に小分けにして盛り付ける。


 『シーフェスマッカラルの切り身』は、たたきにして、フリボに売ってたネギっぽいのと生姜っぽいののみじん切りと併せてお醤油を絡めた、なんちゃってなめろうにした後、炊いたお米に入れて、おにぎりに。(ミョウガ! ミョウガが欲しい!!)


 『シーフェスサーディンの切り身』は、まずフライパンに油を引いて、ぶつ切りにした切り身を焼く。次にニンニクっぽいのと玉ねぎっぽいのをみじん切りにして、もう一つのフライパンで炒める。切り身に焼き目がついたら、ちょっと水を入れて蓋をして蒸し焼きに(本当は白ワインなんだけど、まだアトオンでは見つかってない)。


 炒めてる方のフライパンにトマトっぽいやつのざく切りにしたのと薬草のみじん切り(ローリエの代わり)を追加して、更に料理プレイヤー達が頑張って開発したコンソメキューブを投下する。良い感じになったら、そこに蒸し焼きにした切り身を入れて、一煮立ち。


 色々材料は足りないが、なんちゃてイワシのトマト煮だ! これを小さいフランスパン的なパンに挟んで、紙に包んでおく。



 出店で売るのを考えて、持ち運びしやすい様に作ってみたんだけど、どうだろうか? 一応、味見時点では中々美味しかったんだけど。


 他の人からどう評価されるかは分からないから、とりあえず料理場を離れて出店ゾーンに赴く。イベント出張所で申請をした後、指定された場所へ。



* * *



 出店は、良くお祭りに出ている様な外見の屋台だった。リアルだといつもは買う側だった自分が出店で売る側になるなんてな、ちょっと面白い。


 早速、商品をいくつか並べて、商品名と値段をつけて開店! ちなみに、この出店の卓上に置いている商品は時間経過で悪くならないらしい。ゲーム仕様バンザイ!!


 開店すると、そこそこ人が来て料理を買ってくれる。やはりお米パワーが凄いのか、なめろうおにぎりが一番良く売れた。



 ……そうして、初めての出店体験をしていると、シカとウサギを連れたテイマーの人がやってきた。プレイヤーの装備やシカの様子が大分変わっているがこの人は。


「プラナさん! お久しぶりです!」


「ソルメイさん、お久しぶりです。シカ太郎、随分と変わりましたね」


 シカ太郎は、前は角に葉っぱが絡んでいる茶色い毛並みの「フォレストディアー」だったのだが。今は身体が一回り大きくなり、毛並みも鋼色?になって、一段と凛々しくなっていた。


「えへへ。シカ太郎は、ずっとタンク役をやってもらっていたせいか、「ガードディアー」に進化したんです! あっ、実はウサ丸も進化してるんですよ? 分かりづらいですけど、毛並みがちょっとクリーム色になって「ホップラビ」になりました! 空中ジャンプ出来るんですよ!!」


 え?! ウサ丸も進化してたのか! 確かにウサ丸の方が先輩だもんな。見た目は全然分からないけど、空中ジャンプは凄いな。立体機動的な動きが出来るって事か?



「そうだ! プラナさんに会ったらお礼を言おうと思っていたんです。この子の事で」


 そう言って、ソルメイさんは腕をこちらに向けてきた。腕には洒落たミニ薔薇の腕輪を着けていて、これまた可愛いのつけてるなあと思ってみていると、不意にミニ薔薇が動き出した!


「えっ??! 動いた?!」


「はい、新しい従魔の「ハナ子」です! プラナさんからの助言で【園芸】スキルを取得できました! それで春イベントの種を育てたら「プチプランツ」から「プチローズ」に進化したんです!」



 詳しく聞いてみると、春イベントの報酬の「プランツシード」は、テイムスキルのみで育てると、現状「プチプランツ」までしか育たない。【農業】スキルで育てると、テイム有りは「マンドレイク」系統へ、テイム無しは『マンドラゴラ』系統として育つらしい。(『マンドラゴラ』は、作物系アイテム扱い)


 ソルメイさんは、【園芸】スキルを求めて町中を探し回り、フィフローの小道にあった花屋さんで幾つかクエストをこなした結果、【園芸】スキルスクロールをゲット。そして、ハナ子と名付けてテイムした「プランツシード」を【園芸】スキルで育てたところ、特殊進化?をしたようだ。


 ……【園芸】スキル、本当にあったんだな。というか、「マンドレイク」と『マンドラゴラ』って別物扱いなんだな??



 ソルメイさんは、出店の商品 3品全部買っていってくれたほか、時間が合う機会があったらまた一緒にイベントを回ろうと約束してくれた。


 ハナ子にはびっくりしたけど、ソルメイさんと会えたのは嬉しかった。イベントは、まだまだ期間があるし。他の日に時間が合うようだったら、ソルメイさんと一緒に船で外洋に出てみようかな。


 今回のイベントも楽しめそうだ!!



 作者は、あまり料理が上手くないので、今回の調理の順番が変だったらすみません。材料が色々足りないのは、ゲーム内環境のせいだと思ってください。ミョウガが欲しい!


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