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まったりお散歩?VRMMO珍道中  作者: 苺蜂蜜
一章 始まりはまったりと
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19話 カフェのマスターのお悩み相談


 お日様が上り切った昼過ぎ、ゆっくりと目覚めた水曜日。


 昨日は、仕事先でトラブルがあって、日が変わるまで、ずっと作業をすることになってしまった。


 まあ、代わりに今日は一日休みだ!

 昨日は大変だった分、ゲームで楽しむぞ!


 イベント期間は、現実時間で一週間。イベント初日後の進捗は、野良パーティに入って少しずつ進め、4つ目のチェックポイントまで辿り着いていた。


 いやー、体感時間延長って素晴らしい!! それじゃあ早速ゲーム開始!



* * *



 ゲームにログインし、イベントエリアから4つ目のチェックポイントへ。


 平日の日中だからか、チェックポイントに居る人が少なく、野良パーティを組むのは難しそうだ。


 どうしようかな、ソロでこの先は難しいと分かってはいるが、先を見てみたい気持ちもある。


 ……よし! 【隠密】スキルもあるし、ちょっとだけ先に進んでみよう!





 はい、死に戻りました……。


 まあね、こうなると思ってたよ。自分の種族レベルも多少上がったとは言え、ソロで複数の「フラワーフェスプランツ」相手はキツかった。初見の「フラワーフェススネイル」もいたしね。


 でっかいカタツムリだ! って、はしゃいでたら、敵に見つかってエンカウントだよ。サーフィルさんすみません。気配の消し方をあんなに丁寧に教えてくれたのに、せっかくの生徒がこんなんで……。


 この「フラワーフェススネイル」(カタツムリ)は、【水魔法】を使ってきた他に、粘液攻撃もしてきた。スライム系の酸攻撃と違い、この粘液に当たると、一定時間俊敏力が ガクッと下がってしまう。


 スピード型の自分みたいなのには、天敵だった。俊敏力が下がって、回避が上手くできなくなった所を、マリモもどきの花粉によって麻痺になり、よってたかってタコ殴りされた。くそっ! あのカタツムリめ!


 というか、今思えばカタツムリって、葉っぱを食べるから、マリモもどきとカタツムリは敵対関係のはずでは??


 とりあえずは、デスペナ解除まで、一旦サドンのカフェで休もう。ゲーム三昧のはずが初っ端これかあ……。



* * *



 サドンの小道にあるカフェ、「ラ・ナトゥーラ」。老齢のマスターが営む、シックで落ち着いた雰囲気のカフェだ。サドンには、他にも幾つかカフェやレストランがあったが、サドンで最初に入ったここが一番お気に入りだ。

 

 店内にプレイヤーらしき人はおらず、住民NPCのお客さんが数名ほどだった。奥の席に座り、いつものカフェオレに加えて、トーストとサラダを注文する。


 料理が来るまでは、今日の戦いの反省会をする事にした。まず、ソロでチェックポイントの先に進んだのが不味かったな。前のチェックポイントまで戻れば良かった……。あとは、俊敏力が下がるとあんなに動きにくくなるとは思わなかった!


 リザードマンって、確か種族特性で寒さに弱いんだったよな? という事は、氷属性の攻撃を食らったり、雪原フィールド的な所だと、今回みたいに俊敏力とか下がるのかな?


 うーん。それは、早めに何とかしたい所だなあ。そういえば、掲示板の検証スレで、毒状態に何度もなって、耐性スキルを獲得した話が書いてたな。自分も、寒さで何度も弱体化したら、耐性取れないだろうか……?


 悩んでいると、マスターが料理を持ってきてくれた。ゲーム内とは思えない、とても美味しそうな料理だ! 料理が並べられるのを見ていると、不意にマスターが話しかけて来た。



「先ほどから、何かお悩みのようでしたが、私でよければ少しお聞きしましょうか? 人に話せば気が楽になる事もございますよ」


「えっ?!」


 何度かここに通ってるけど、形式的な会話以外で、こんな風に話しかけられたのは初めてだ! 何かフラグでも踏んだか? 



「えっと、苦手の克服方法に悩んでいまして。リザードマンは寒いのが苦手ですから、逆に寒い場所に居たり、氷属性の攻撃を何度も受ければ、耐性とか付かないかな、と。この辺りでその様な訓練が出来そうな場所に、心当たりなどありませんでしょうか?」


 内心ドキドキしながら、マスターに尋ねてみる。しかし、マスターはアゴに手を当てて考え込んでしまった。これは、ダメか? と思ったその時、マスターが口を開いた。


「それでしたら、この近辺では無いのですが、サドンからずっと東に行った場所にとても高い山があるそうです。その山の山頂は、年中雪が降り積もっていると聞いたことがございます。そこでなら、寒冷地での訓練が出来るかもしれませんね」


「山?! あ、ありがとうございます!」


「いえいえ、お助けになれた様で良かったです。ただ、その山はかなり遠いそうですから、行かれる際はお気をつけて」


 そう言って、マスターは戻って行った。



 山、山か! 完全に想定外だった。確かにエベレストみたいな所だと、山頂付近は、雪で覆われているよな! 雪原地帯や氷海とかは、RPG系だと終盤に出てくるマップで、アトオンでもまだ未実装だろうから、ちょっと諦めてたけど、山かあ! 良い情報が聞けたな。


 とはいえ、今はイベント中だし、行くのはイベント後にしようかな。かなり遠いとの事だから、準備もしっかりしていこう! ふふふ、種族特性を克服したリザードマン! これは、プレイヤースキルがあんまり無くても、強くなれるんじゃないか? やってやるぞー!!




 やっと、主人公にお散歩フラグが!


 しかし、山までの道のりに何があるのかは、マスターは言っておりません。主人公は、果たして無事に目的地に辿り着けるのか?


 これからも、見守っていただければ幸いです。(話のストックが尽きて来ました。プロットはあるのですが……が、頑張ります!)


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