シーン43ドエルゴの魔神。
私達は巨大な機械の蟻を一掃した。
そして先へと進む私達。
さっき見たあの男が歩いて行くくらいだから遠くまでは行ってないのでは…………と思ったその時………どういったわけか…………先程の入口まで戻ってきてしまった私達。
『ん!?なんだコレは…………………。』
そう疑問の声を上げたサーベルさん。
確かに見たところ私の目にも先程の場所に見えてしまう。
『もう一度行ってみようよ?』
そう叫び私は皆を引き連れ進んでいく…………するとやはりどういったわけか先程の入口まで戻ってしまっていたのだった。
『コレは……………なにか仕掛けでもあるようですな。』
そう告げたドエルゴ……………確かに洞窟といえばトラップなどはあってもおかしくはない。
『お嬢殿…………ここはドワーフであるこのドエルゴにお任せくだされ…………我が魔神の力があれば…………。』
ドエルゴがハンマーを手にすると魔力を込めていく。
砂の色でもある光がポーっとハンマーから発せられていく……………するとそれは大地に染み渡るように広がっていく……………………。
『魔神サンドゴーレム……………迷宮を紐解き………我々に真の道を作り給え……………。』
『迷宮解除』
そして…………ドエルゴの一言にゴゴゴ……ガシャリガシャリという地響きが辺りに鳴り響く…………そして……次第に収まっていく地響き。
『よし!!これでこの道を辿って行けば目的の場所まで行けますぞ。』
『おおっ!!ドエルゴって凄い。』
『ほえええ…………皆……………凄すぎる。』
『さあ………………いこう!!』
ジャバリ君も驚きの表情から素にかえり頷く。
『はいっ!!!』
彼の声と共に私達は先へと進んだのでした。
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その頃………洞窟内、最奥………最下層では。
『ボルドー様…………………どうやら何者かがこの『メテミオ洞』に侵入したようです。』
『フン…………何者でもこの洞窟内で迷い続け………永遠にここへは辿りつけないではないか。』
すると一人の男が不穏な表情を浮かべ語る。
『いえ……………そんな簡単な話しではないようです…………あの特殊魔法『マジックラビリンス』が解除されたようです。』
『なんだと!!???』
驚きの声をあげるボルドー。
『なにやつだ?』
『はっ!あの村のガキ共と…………何者か………ただならぬ力を持つ者共が一緒にこのダンジョンに侵入した模様です。』
『その者共とは………………何者だ?』
『分かりません…………ただ………情報では…………あの忌々しいケニージアの女王と同じ力を持っていたとの情報です。』
するとボルドーの表情が歪む。
『くそっ……………あの女王アキニーか…………あやつはダメだ………この貧困層の多いアフリエイトの中では多少の金の力でワシの意のままに動かす事ができるというのに…………あの国は………あの女王は…………ワシの声を真っ向から拒否をしてくるのだ……………その忌々しい女王と同じ力を持っている者共………だと!?』
ボルドーの声は怒りに震えている。
『おい…………………ならば……………奴らをこの『メテミオ洞』から決して逃がすな…………しくじる事は許さん!!!』
『『はっ!!!!!!』』
ボルドーの兵達がこの言葉に返事を返し行動に移る!!
すると、ボルドーの前に残った一人の男がいた。
『ボルドー様………………で…………万が一の事なのですが……………この地を諦める事となればどういたしましょう?』
『何っ!?………………シャロン……………貴様………このワシのブレーンとされるお前がその様な話を出すというのか?』
男はたじろぐ事もなくボルドーに告げる。
『いえ…………この僕は万が一にも………そう………貴方様の事を第一に考えるのがこの僕の役目ですので………………最悪なシナリオも考慮しているのです。』
『ふっ………………そうであったな…………それがお主の役目であったな…………………万が一の場合の最善の策を……………頼むぞ。』
『はっ………………………………ボルドー様のその身を第一に僕は最善の手を打つ事にいたしましょう………。』
『うむ……………………頼んだぞ………………ワシはここの様子は見る事ができたのでな……………後はいつこの地を立ってもよい……………後始末はお主に任せる事にする。』
『承知いたしましたボルドー様……………ではボルドー様には次の地への移動の手配を早速しておきましょう………………この僕も後を追いますゆえ…………………ごゆるりと旅をお楽しみいただきましょう。』
『分かった…………では………出発を待つことにしよう。』
そう言い放ち…………ボルドーはシャロンを残し立ち去ったのだった。
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