シーン40マウアという少女。
連れ去られていた少女。
彼女に一体何があったのか。
『なあ………『マウア』その話を詳しく聞かせてくれないか?』
ジャバリ君はそういうとマウアちゃんが怖々とした表情を浮かべたが………意を決し、話し始めたのだった。
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私ね……パパとママに会わせてあげるって声をかけられて誘われるようにおじちゃん達の馬車に一緒に乗せられてついていったの…………ここmで村からどれくらい離れていたのかはよく分からないけれど……一日二日はかかったと思うの。
そして私はある森へと向かったと思うんだあ。
私はおじさん達の会話からそんな想像をしていたの……そしてじっと大人しくしていると………いつしか薄暗い洞窟の入り口にいることが見えたの………そして隙間から覗いた時…………見た事のあった大人達の姿が見えたの………やつれた顔の大人達が見えて……私はパパとママを探そうと飛び出そうとしたら……運悪く見つかってしまって…………後は袋の中に入れられて気がついたらここに来ていたの。
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『そっか………そんな事があったんだな。』
『うん………でも大人達ももうボロボロだったの……………早く助けてあげないと…………パパもママも……………………。』
目を潤ませ語った少女。
『その場所は覚えていないか?』
その言葉に只々首を振る少女……でもそんな少女の手には何かの布が握られていた。
私は問いかけてみる。
『ねえ……あなたが握っている布って何かなあ?』
『えっ!?これ?』
『うんっ!その綺麗な布ってどうしたのかなって。』
『ああ………これはね………ママの物なの………ママがずっとつけていて私にくれたものなんだあ。』
『えっ!?ちょっとその大切な布をお姉ちゃんに貸してくれないかな?』
私の言葉にマウアちゃんは『綺麗な布』を手渡してくれる。
私は布の匂いを嗅いでみる………すると鼻腔に微かないい香りがしてくる。
これは………香水かな……きっとこの子のママがつけていた匂いだという事に気がつく。
『フェルノ………それってもしかして。』
『そうだよキャリッシュちゃん!!私は鼻が利く、わんちゃんの獣人だもん!特別に離れてなければきっと辿れちゃうよ!!』
『『おおおーーー!!それはすごい!!!』』
皆の声に私はにこりと笑みを浮かべる。
『お姉ちゃん………手伝ってもらって大丈夫?』
ジャバリ君の言葉に私は返事を返す。
『もちろん!!私に任せなさい!!』
私は俄然やる気を見せる。
『お嬢…………大丈夫ですかな?やはりお嬢もレイオール殿譲りで鼻が利くのですな?』
『鼻が利く…………………なるほど…………それはまた凄い能力ですな』
ドエルゴとサーベルさんが感心しているみたい。
するとキャリッシュちゃんがやってくる。
『そうよ~~~あなた達!ギルドでも探し物の依頼は、この子フェルノにとっては朝飯前だったんだから!!』
『キャリッシュちゃんってばあ!!』
思わず恥ずかしくなってしまった私。
でも今はそんな事いってられないもんね。
そう考えた私は覚悟を決める。
『よおしやるかっ!!』
そう言った私は少女から借りた『綺麗な布』の匂いを更に嗅いでみる。
鼻に漂う、うっすらとした彼女の母親の匂い。
私はその匂いを記憶し、目を見開くと歩き出したの。
『クンクン………さあ………じゃあ着いてきてね!?』
皆が頷く………そして私は匂いの元を辿って行くのであった。
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私が微かに残る彼女の母親の匂いを辿り確認していく。
幸いにもまだその匂いは消えてはいなかったのだが………………………………………………。
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(うえええ……………このヒューマン達が使ってる薬の匂い……なのかなあ……きついよお……………。)
私は初めは集中していたのだけど………正直近づく事で強く匂ってくるワケで…………そして他にも別の匂いが他にも匂ってきて………それが混ざり合い……どんどん近づいて来たのは分かったのだけど……気分が悪くなってくる。
『大丈夫ですかな?フェルノ殿?』
私に声をかけてきたサーベルさん。
『えっ?ああ……このヒューマンの薬のような匂い……結構キツイの。』
『んっ!?そんな臭うのですかな!?クンクン………うーんどうやら僕には感じな……………。』
サーベルさんがそう話途中でやめると……いつの間にか子供達が周りにいたのでした。
『うんうん……今はまだ新鮮な香り…………』
『美味しそうだねえ………』
『や………やめてくだされ………僕を食料と考えないでもらってよろしいかな?』
『あはは…………………………。』
ヨダレを垂らす子供達にそう返すサーベルさん。
するとキャリッシュちゃんが口を開く。
『ああ…確かにフェルノにはキツイのかな?…ヒューマン達のつけてるあの匂いでしょ?』
『きっとそうなのでしょう………お嬢殿………休まれますかな?』
ドエルゴがそう言うと………辺りを警戒していたジャバリ君が口を開く。
『!!???フェルノさん!!ジャングルの奥に何か見えてきました!!!』
『えっ!?』
だけど私達の目にはまだ何も見えてはいなかった。
これは視力のいいマサイア族達の能力なのだろう。
私はその声に、あと一息頑張ってみることにする。
そして何とか数時間をようし……………。
私達は大森林の最奥まで辿り着く。
すると目の前には行き止まりである大きく開けた場所に巨大な大穴が見えていたの。
『誰か門番の様な人達が立っているね。』
『ええ…………あの奥に何かありそうですね。』
私達は木々の隙間から辿り着いた大穴を眺めていた。
するとそこへ音を立てて鉄の塊の何かがやってきたの。
『あれは!?何!?鉄の何か!?』
そう……後で知ったのだけどそれは『車』と呼ばれる移動出来る乗り物だったの。
ぽかんと見ていた私達。
すると………車から怪しげな男が降りてきたのでした。
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