シーン31新たな仲間サーベルさん。
私達はサーベルさんをパーティーに加え再び旅を続ける。
今、私達はサーベルさんと馬車の荷台の中で会話を続けていたの。
◇
『ほお?これが魔神具と呼ばれる物なのですね?』
私とキャリッシュちゃんの魔神具を見て興奮して目を輝かせているサーベルさん。
『そうなの……まあでも私はまだまだ力を手にしたばかりだけど、その点フェルノはもう魔神との関係も長いから魔神の事はフェルノに聞くといいわよ。』
『ほお?フェルノ殿!ではよろしくお願いいたします!』
そう言ったサーベルさん。
私はフレアにお願いしてみる。
すると私の短剣から溢れ出てくるフレアちゃん。
メラメラと燃え上がり炎から出てくるフレアちゃんはやはり綺麗だった。
『おお…………これが………魔神フレア殿…………すごい。』
『そうよ…………アレ?そういえばあなたも私が見えるって事は…………………。』
フレアちゃんの言葉に私達もやっと気がつく。
『えっ!?もしかしてサーベルさんも。』
『うんうん!私もそうだったけど……これから私みたいにサーベルさんもマジェストになっちゃったりして。』
するとキャリッシュちゃんの言葉にドエルゴが声をかけてくる。
『おお…そうでしたな……その話はワシがしましょうぞ…………とりあえずここいらでシルバーに水と休憩を。』
そう語ったドエルゴが草原に見える川の近くに馬車を停車させる。
そして火を起こし夕食の準備をするドエルゴ。
するとそこへ現れたのはエプロン姿のサーベルさんだったの。
『なになにいっ!?』
『ええーーーーーーっ!?サーベルさんその姿は!?』
キャリッシュちゃんと私の叫ぶ声。
『いやあ………料理の事ならこの僕にお任せくだされ……何を隠そうこの僕は初めは、あのお屋敷の料理人として務めたのですぞ!!』
『『おおっ!!なんと!?』』
『それは凄い………………………。』
驚きの声を上げるキャリッシュちゃんとドエルゴ。
私も驚きでその姿を見ていた。
しばしの時……私達がその様子を見ていた…慣れた手つきで次々と料理を作っていくサーベルさん。
そして並べられた料理の数々………料理にも魅せられ驚き見ていた私達。
『さあ、どうぞお召し上がりください。』
私達は料理を一口………………。
『美味しい…………………………』
『おおっ………本当ですなあ……ワシが手に入れた食材がここまで変わるとは。』
キャリッシュちゃんとドエルゴも満足そうだった。
そんな私も一口………………。
『うわあああ……………美味しい………♡』
『おおっ!フェルノ殿にも気に入っていただけて嬉しいですぞ。』
『これは私達のパーティーの料理担当は決まりだねっ!?』
私もそして二人もサーベルさんの料理に胃袋を掴まれたのでした。
◇
そして夕食後……ドエルゴが口を開く。
『では改めて、サーベル殿にも分かるようにこのワシが説明しましょうぞ。』
そう言ってはじまった魔神と魔神具のお話………。
ドエルゴが語ったのは魔神と魔王の関係、そしてそれにより魔神達が生まれ、魔神を有する者マジェストとそれを取り巻くマジェスト協会を目指す旅なのだという話を聞かせたのでした。
◇
『なるほど……そしてフェルノ殿もキャリッシュ殿もマジェストになった………と。』
そう声にしたサーベルさんは震える。
『ぼ、僕は感動しましたぞ………であれば僕はもう迷わず進みます!子供の頃からの僕のヒーローそして夢……僕が目指すのはあの冒険王レイオールなのです!!僕もマジェストとなって、いつかレイオール殿を超える存在となってみせます!!ぎょ。』
キラキラとした目で、そう語ったサーベルさん。
パパがここまでサーベルさんのヒーローだったなんて………私に甘々なパパは私からすれば尊敬はするけどヒーロー像とは違ったから……けれど人それぞれだもんね…そう……私があのアキニー様に憧れるように。
『おおっ!!!じゃあ私だって負けないんだからっ!!』
私もサーベルさんに負けないんだからと叫んでみた。
『ふぅ………あなた達……結構似てるわね………。』
『キャリッシュちゃん!?』
『ん?キャリッシュ殿?それは一体どういうことですかな?』
なんのことかも分からず私達は問いかけていた……するとため息混じりにこたえるキャリッシュちゃんは笑いながら告げる。
『お似合いって事よ。』
意味が全く分からなくキョトンっとお互い顔を見合わせる私達。
すると今度は深めのキャリッシュちゃんのため息。
『ふぅ…………………………』
『ほっほっほ……若さとは良いものですのお……。』
キャリッシュちゃんのため息に笑っているドエルゴ。
私達は全く意味が分からず叫ぶ。
『『一体なんなんですかーーーーーーーーっ!!???』』
その声はこの月に照らされた私達の周辺に響き渡ったのでした。
そんな私達の夜はゆっくりと更けてゆくのでした。
◇
◇
◇
お読みいただきありがとうございました。




