シーン29オグディバスを倒せ。
私達の目の前にはサーベルさんによって腕を斬り裂かれたオグディバスが震え立ち尽くしていたの。
『うぐぐ…………貴様。』
『あなたの蛮行は酷すぎた……………』
私はそう告げる。
『この街のあたりの水をこんなにも汚して……沢山の人達を苦しめて………そしてあくあちゃんのお父さんまで捕まえて、あくあちゃんにまで酷い事をして…………私は絶対………あなたを許さないから。』
『ぐうぅぅ…………女ぁ………この俺様を許さないだと?………それは俺のセリフだあ…………俺様の腕を切り落としやがったそこの魚人もなあ……全員……………この海の藻屑にしてやる…………。』
そう言い放つオグディバス………すると巨大な鉾を残った片手で振るいはじめる。
そんなオグディバスが口を開く。
『俺様が最大最強の技で…………お前達を葬ってやろう。』
片手であるにも関わらず、巨大な鉾を大地に突き立てる。
『貴様らヒューマン……精霊族では、たとえ魔神を使役したとしてもその力は半減する……。』
『これが真の魔族が使用する………魔神の力だ。』
そう言い放ったオグディバスが大地を震わせた。
『うおおおおおーーーーーーーーーっ………。』
『魔神具『ハルベルト』そして魔神ガルグイユよ…………今こそ我が真の力となるがいい。』
その瞬間!!奴の魔神具ハルベルトの矛先から大量の水が吹き出してくる…………そしてそれは形を変え……巨大な龍となり舞い上がる!!
『クククッ………この大地と共にこの海の中に消え去るがいい!!!皆殺しだ…………。』
すると徐々に足元の様子がおかしい事に気がつく。
なんと私達の足元も海水に浸されていたのだった。
『やばい!!これは………まさか!!???』
そう叫んだのはサーベルさんだった。
私はサーベルさんを見るとあることに気がつく。
そう、それは……津波を起こそうとしていたのだった。
海水がどんどんこの街に押し寄せようとしていたの。
『えっ!?アイツはまさか!?』
ハッとした私が叫ぶ。
『皆!!!!逃げてえええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
『この津波は僕がなんとかするから!!!君はアイツを!!!!!』
そう言い放ったサーベルさんが急降下し皆の元へ舞い降り構える。
『サーベルさん………………うんっ!』
そして私は再び短剣を構える。
『クククッ…やる気か?ならば相手をしてやろう……だが制限時間付きだぜえ………。』
巨大な鉾を構えたオグディバスが鉾を振るい襲いかかってくる。
『うおおおおおおおおーーーーーーーっ!?』
『はあああああーーーーーーーーーーっ!?』
私の身体を再び炎が纏っていく。
燃え上がる炎は私の心をも燃え上がらせる。
そして。
ガキーーーーーーーーーーンっと音を立てたのは私とオグディバスの魔神具の衝突音。
その時、奴の魔神具から炎を消そうと再び大量の泥水がどろりと溢れてくる。
これはあの時の…………でも…………………今度こそ。
すると私の目の前にはフレアちゃんが姿を現す。
『なんだと!?だがお前の炎は先程消してやったのだ………………今度もまた消してくれる!!!』
水龍である魔神が泥水化して私達に襲いかかってくる。
『グオオオオオオオーーーーーーーッ!!!』
私は………………。
私は…………………………。
絶対…………負けないっ!!!????
『魔神フレア!!!!!私は………アイツを倒したい!!!』
『その力をまた……………貸してください!!!』
その時。
フレアが私に微笑んだ気がした。
炎の魔神であるフレア………………今更ではあるけど幼き頃………偶然にも出会い………そして私の冒険にも賛同して着いてきてくれる信頼できる存在。
私はこの子と一緒にずっと冒険をしていくんだ。
だから………だからこんなところで負ける訳にはいかないんだ。
ゴオオオオオオオーーーーーーーーーーッと私だけを燃やさない炎が吹き上がる。
それは美しい炎の翼を持った女神となった。
『クククッ…………我が水龍にその様な炎で消せるものか……………それをその身に見せつけてくれるわ!!!!!』
『私だって………皆がいてくれるんだ………そして悲ししうに泣いちゃっているあくあちゃんを助けてあげるんだから!!!!!』
『いけ!!!!!水龍ガルグイユ!!!』
『フレアちゃん!!!いっけえええーーーーーーーーーーーーーっ!!!????』
私達の魔神同士が力比べのように衝突する!!!
それはまさに力と力のぶつかり合い。
バチバチと辺りにその衝撃をエネルギーに変え伝える。
それは周囲の岩々がボロボロと破壊する………………そして。
私の炎は更に燃え上がる!!!
『たあああああーーーーーーーーーーっ!?』
そして私の身体は飛び上がり奴の頭上から飛びかかっていく……炎の短剣は………巨大な炎の刃となり……私はアイツを刻んでいった。
『うがあああああーーーーーーーーーっ!?』
そして。
オグディバスの身体は激しい炎に巻かれ………ズシーーーーーーーーーーーーーンっと倒れ沈んでいったのだった。
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