シーン28オグディバスの力。
ガキーーーーーーーーーーンっと二人の激しい衝突が起きていた。
『うおおおおーーーーーーーーーーっ!?』
『フン……中々の攻撃ではあるな……普通レベルで………ならばだ………だが。』
巨大な腕でサーベルさんを振り落としたオグディバス。
『だが残念だなあ………この俺様とはそもそもそのレベルが違うのだよ。』
『うおっ!?』
身体を翻し着地しようとしたサーベルさんに襲いかかっていくオグディバス……サーベルさんが構えたその時…………真横を通過しようとしていたオグディバスの身体が急旋回し私とあくあちゃんの前に現れる。
私はその手に短剣を握り構える。
『あなたは…………どうしてこんなに酷い事ができるの!?』
『なんだあ?お前には関係ない………お前の後ろにいるその女をこちらに渡せ………………』
『いやだ…………私は酷い事ばかりしているあなたが許せない。』
『なんだと!?』
すると聞こえてくるキャリッシュちゃんとドエルゴの私を呼ぶ声。
私の短剣から炎が吹き出しやがて自身の全身を纏っていく炎。
『クククッ……お前の力は炎か……炎ならば……これでどうだ。』
やつがそう言った瞬間。
突然大量の水が頭上から流れ落ちてくる。
『きゃっ!!???何!?この水臭い!!』
『あれは………汚染された水!!!???』
落ちてくる水の汚れに気がついたあくあちゃんが叫ぶ!!
するといつしか私の身体から炎が消えていた。
『えっ!?』
『いやあああーーーーっ!?』
驚いていた私……するとあくあちゃんも震えていた。
私を恐怖が支配しようとしていたの。
するとその時、サーベルさんの声が聞こえてくる!!
『僕が!!!守ってやるーーーー!!!!!』
サーベルさんが槍を振り回しオグディバスにその槍を突き立てようとする。
その瞬間。
私の身体を巨大な手で握ってくるオグディバス。
『いやあああーーーーーーーーーーーっ!?』
身体に感じる激しい痛み……私を捉え握り潰そうとしてくるオグディバス。
すると一瞬怯んだかに見えたサーベルさん。
『くっ!!フェルノ殿ーーーーーーーっ!?』
『クククッ…貴様らが悪しき水で弱ることはわかっていたのでな……先程の我が技『ウォルバスター』は操る水を様々な水へと変化させる事ができるのだ。』
『あれっ!?』
するとサーベルさんの身体も力が抜けたように停止する。
次の瞬間。
ドゴーーーーーーーーーーーーンっと激しい轟音を立て奴の巨大な鉾がサーベルさんの身体を打ち付ける!!!!
ギュンと飛んでいくサーベルさんの身体が飛んでいき周囲の建物を激しい衝撃とともに破壊し崩れ落ちる。
『グハッ……………………………。』
『サーベル!!!????』
『サーベルさんっ!!!???』
私達の視界から消えて倒れたサーベルさん。
するとドエルゴとキャリッシュちゃんの声が聞こえてくる。
『お嬢どのーーーーーーーーーーーーっ!?』
『フェルノーーーーーーーーーーーーっ!?』
絶望的なこの状況。
私達の戦いが押されている事に士気も落ち始めるターンラニアの兵士たち。
『クククッ……これで分かったであろう?我が力の前ではその様な非力な力ではどうにもならないと……まあいい………冥土の土産に教えてやろう………あくあ嬢よ………お前の父『ベルド伯爵』は俺様が捕え幽閉している…………生かして返して欲しければ俺様に従うのだ。』
驚きの表情を浮かべるあくあちゃん。
『おとう……様が………………………。』
『ああ………お前がこのままおとなしく従うなら父の生命は保証しようではないか……そうじゃないなら………わかるな。』
震えるあくあちゃんは絶望の表情へと変わっていた。
『はい……………分かりました。』
あくあちゃんの声は震えていた。
私は激しい怒りの震える。
でも全身に痛みとここから逃れる術がないこの状況。
『クククッ………ならば………まずはこの虫共を駆逐しないとなあ?』
その手に激しい力をくわえてくるオグディバス。
激しい痛みに私の意識が飛びそうにもなってくる。
その時…………突然の雨がポタリと振り落ちてくる。
その雨は次第に激しいスコールとなる。
『雨……………だと?』
天を見上げるオグディバス。
すると。
『うおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーっ!!!???お前は………お前だけは。』
『許さない!!!!!』
雨と共に天から舞い降りてきたのはなんとサーベルさんだった。
私のぼやけた視界に見えてきたサーベルさんの勇姿。
『くらえーーーーーオグディバス!!!』
『サーベルさんっ!!!???』
槍を振るうサーベルさん!!
そして、その槍を激しく振るい地面に着地する。
『天雨流水…………これで先程の汚水は流れ落ちた……覚悟しろオグディバス!!』
そう呟いたサーベルさん。
『なにっ!?貴様あああーーーーーーっ!?』
オグディバスが叫び私の身体を放ってしまう。
次の瞬間……私の身体はふわっと宙に投げ出される。
そのまま落下する私の身体。
そして。
『ふう…………ごめん、遅れてしまって。』
『あ……………うん……ありがと。』
私をキャッチし立たせてくれたサーベルさん。
◇
私は再び………構えた………目の前の巨悪を倒すために。
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