10.社会が障害になる理由
単発版が長くなりすぎたので、分割改稿するものです。
内容は大筋では変わりません。
とりあえず、後半は分割しただけです。徐々に改稿します。
■社会が障害になる理由
社会が障害になってしまう理由を説明します。
社会は平均に合わせて作られていて、皆が平均に合わせて動いています。
そこでのポイントは、平均に合わせるためのリソースは個人の持ち出しなのです。
一般的な人が平均10%くらいを平均に合わせるために消費してるとします。残りの90%は何か他のことに使えるのです。
ところが、平均に合わせるために80%の力を使っている人が、残りの20%で何かをやっても評価されるレベルに至りません。
普通に合わせるのに500%必要な人は、全力で頑張っても普通の人が望む普通の20%しか達成できません。
努力してる人ほど、努力が足りないと言われてしまうわけです。労力のほとんどが評価外の部分で消費されてしまうからです。
そして人は言います「努力が足りない」と。実際に努力してるのはどっちなのでしょうね?
普通に合わせる労力は、生まれた場所、とりあえず首都圏で例えるとこうなります。
前提として、生まれた場所から引っ越しができないと言う縛りのある社会があったとします。
皆で集まって作業をしましょう。と言ったとき、場所は東京駅近辺と決まっています。そこを中心に町が広がっているからです。
作業場所の近所に住んでるAさんが、Bさんに向かって、お前はなんで遅く来てすぐ帰るんだ!と言っても、Bさんが凄く遠くから来てたら、来るために時間も交通費も多く払ってるわけですが、そこは何も考慮されません。
Aさんは、人は皆、近所に住んでいて、たいした負担も無く作業場所に来れることを前提に話をしているわけです。
ところが、CさんもDさんもEさんもFさんも、大した負担なく作業場所に来れると言う共通認識を持っています。
遠くから来てるのがBさんだけどころか、もしかしたらBさん以外は栃木や群馬は名前は聞いたことがあるレベルで、来るのに時間と運賃がどれだけかかるかまったく知らないかもしれないのです。
そんな状態でBさんは文句言われるわけですが、実際は誰よりも多くの時間と金を使っているわけです。その結果が文句言われるわけです。
生まれ持った能力を、産まれた場所に例えて説明しました。
平均に合わせるために払っているコストは人それぞれに異なるのです。
そして、全財産を投入しても交通費に満たないような人も居るわけです。
そして、さらに酷いシステムがあります。
本人がこれは無理だと思っても、何度も何度も挫折を繰り返し味あわされます。
人は産まれた時から社会に組み込まれていて、親には義務が発生します。
例え、それが子供本人にとってまったく意味が無いとしても、学校に行かせます。
それが親としての義務だからです。
学校は脱落を良しとしません。
先生には先生の義務があります。
子供本人にとって何の得にもならないことでも、周りの人の義務を果たすためにやらされるわけです。
折角頑張って教えてるのに話聞かない子供に先生は腹を立てるかもしれません。
周りの子供とも話も合わないでしょう。
そんなところに無理やり行かされて、いじめられることも多いでしょう。
ますます学校や社会が嫌いになります。
でも親には親の、先生には先生の義務がある。
もしかしたら周りの子供の足を引っ張ることにもなってるかもしれない。
だからいじめられてるのかもしれない。
誰が悪いのでしょうか?
結果として、子供本人にとってはマイナスにしかならないことをやらされて、嫌がったりすると、悪いのはその子になります。
それが障害です。
勝てば官軍、多数決では多数派が勝つ。少数派は常に敗者であり、悪なのです。




