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ぼくらのTRPG生活  作者: K島あるふ
#01_ぼくらのTRPG生活

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11/208

11楽しいファミリーキャンプ

 『古代遺跡』は我々の住む世界でも耳慣れた言葉だろう。

 モヘンジョ=ダロ、マチュ・ピチ、王家の谷。世界には今でもさまざまな古代遺跡が残っている。

 今や我々の世界の古代遺跡は観光資源でしかないが、ファンタジー世界の古代遺跡とは『宝物』を得る為の、危険に満ちた冒険の場である。

 古代の巨人やドラゴン、太古に仕掛けられた数々のデストラップ。それらを潜り抜けた冒険者たちが見るのは、山の様な金銀財宝や高度な魔法の品々である。

 古代遺跡、それは冒険者にとって、ひとつのロマンの形なのである。




 アルトが屋敷の書斎で発見した数枚の地図は、それぞれが別の場所を示しているようだったが、共通する走り書きがされてあった。

 曰く「大魔法文明時代の遺跡・未調査」と。

「遺跡楽しみだね! どんなアトラクションがあるかな?」

「テーマパークとちゃうで」

 今はその地図にあった遺跡への道中である。

 朝食を済まし、簡単な退去前掃除を終えたアルトたちは、屋敷から一路北へ向かった。地図のうち一枚はこの近辺のものらしく、屋敷から徒歩で1日半程の所をバツ印で指し示している。

 指し示された古代遺跡がどういう類のモノかわからなかったが、それでも遺跡と言えばお宝である。これから旅をするにしても、街で暮らすにしても、何はともあれ先立つ銭が必要なのである。ゲーム世界とはいえ、リアルに生きている彼らには、それは避けて通れぬ道なのだ。

「大魔法文明ってのは?」

 学校の授業でも『文明』についてはいくらか習う。さほど真面目な授業態度でなくとも、高校生ともなればいくつかの文明の名前くらいは言えるだろう。

 大魔法文明も、この世界で言うところのそんな古代文明のひとつなのだろう。それはわかる。しかしその特徴や時代背景なんかは知りようもない。

「メリクルリングRPGの世界の古代文明で、緒元魔法によって栄えた文明です。主に大陸の西が中心の文明ですね」

 緒元魔法は『魔術師(メイジ)』の使う魔法。世界のさまざまな力を組み合わせて、さまざまな効果を生み出す。

「多くの天才的な『魔術師(メイジ)』によって、数々の、高度な緒元魔法が生み出されました。宮殿は空に浮かび、巨大な迷宮に数多くの怪物を飼い慣らし、世界を一瞬で渡るほどのものだったそうです」

「すごいねぇ、富士キューくらいすごいかな?」

「遊園地ちゃうで」

「文明は蛮族の反乱と巨大な魔法儀式の暴走で滅びた、と、ルールブックの『世界の案内の章(ワールドガイド)』にはありました。まぁぶっちゃけ、シナリオソースの為の設定です。コレならGMが古代遺跡に魔法のアイテムを置きやすいでしょうし」

 そう言ってしまうと身も蓋もない。

 しかしこの世界がゲーム世界である事を十分理解しているアルトたちは、その辺りの割り切りをどうにか身に付け始めていた。

「すると今から行く所にも『魔法の刀』くらい期待できるのか」

「『魔法の手風琴(アコーディオン)+1』とかどうですかな? 呪歌使用時にボーナスなどなど」

「いやそこまでピンポイントなのはどうでしょうね。まぁ『何の遺跡かによる』とだけ言っておきましょう」

 ゲームなのだから都合のいいアイテムがあったっていい。しかもテーブルトークRPGはGMとプレイヤーのやり取りで物語が生まれるのだから、プレイヤーの望むアイテムが、都合よく登場することもよくあるのだ。

 ただ問題は、現在この世界を司るGMが誰なのか、と言う所なのだが。

「やっぱ、このDAダンジョンアドベンチャーはGMのシナリオやないの?」

「違いますねぇ」

 DAダンジョンアドベンチャーは古代遺跡や迷宮を舞台にしたシナリオを指す。対して街を舞台にしたCA(シティアドベンチャー)、荒野、野外を舞台にしたWAウィルダネスアドベンチャーFAフィールドアドベンチャーという分野もある。

「前回のミッションも大筋は私が書いたシナリオでした。でも黒幕はどうやら全然違うようです」

 一同はGMの言葉に深刻さを感じ息を呑む。いよいよ事態は本格的にこの薄茶色の宝珠(オーブ)から離れてしまった訳だ。もう彼はGM(ゲームマスター)ではなく、この世界の道先案内人でしかないのかもしれない。

 それまで遺跡の宝に思いを馳せ浮き足立っていたが、この世界への不安を思い出したように一様に押し黙った。足取りは重かったが、件の遺跡は一歩一歩確実に近づいていた。



 午前中に出発した彼らだったが、20キロ強も進んだ頃には夕方だった。

 彼らの身体が元の物より頑強である事を差し引いても、荷物、装備もあり、道の整備もあやふやな世界では、この程度がだいたい相場であるようだった。

 もちろん全力で急げばもっと進めるだろう。しかし旅がまだ続く事を考えれば余力は残すべきだろう。

 彼らは道中に丁度あった小さな林の脇を今晩の居と定め、各々の荷物を下ろした。

「おふろ入りたいにゃー」

 屋敷での生活に味を占めたマーベルが言うが、当然この野宿で入浴など望めない。

「では小川を探して水浴びでもしますかな? 護衛がてらお供しましょう」

「なんだおっさん子供もいける口か」

 アルトの冷たい視線がレッドグースに刺さる。

「なっ、ワタクシは純粋にマーベル殿の身をアンジテイルダケデスゾ」

「後半、棒読みなのは何でやねん」

「やっぱやめとく」

 あだしごとはさておき、日もそろそろ落ちる。空が藍色に染まる前に、彼らは野営の準備に目を向けなければならない。

「テントはあるんやけど、張り方がわからんわ」

 荷物がひときわ大きいかと思えば、モルトの背には畳まれたテントが担がれていた。冒険者用に売り出されている、この世界では一般的な3人用テントだ。

 買ってきたは良いが、まさかその手ずから建てる事になろうとは。テーブル上なら『テント張ります』の一言で済んだものを。

「どうれ、ワタクシめにお任せあれ」

 荷を降ろし袖まくりをするレッドグースが進み出て、早速セットを検分し始める。当たり前だが今時のワンタッチテントではないので、ちょっとしたコツと知識が要りそうだ。

「こんな古臭いテント建てられるのか?」

「ほほほ、独身中年をあまり舐めない方がいい」

 アルトの疑惑の目を軽くかわし、さっそく作業に取り掛かる。すると見る見るうちに三角形の寝所はその形を露にする。

「ただのキモオタ中年やなかったんやなぁ」

「…さすがにちょっと、へこみますぞ」

 モルトからの言葉はレッドグースの心をちょっとだけ抉るのだった。


 アルトの手も借りて両側からロープでテンションをかけると、立派なテントが建ち上がった。これで寝床の心配は無くなったといえる。女性陣限定の話であるが。

「さてアルト殿、我々のテントは何処ですかな?」

「…え?」

「だから、我々の寝るテント」

 突然の問いに目を点にするアルト。慌ててナップサックを漁っても、寝具は携帯毛布しか出てこない。それはレッドグースも然りであった。

 男性陣の分のテントは、キャラクタ作成時の話し合いの末、カリストが持つ事になっていた事に思い至ったのは、その直後だった。

「ザ・野宿、確定…」

 アルトはがっくりと、地に膝をつくのだった。

「なぁなぁ、おっちゃん、アル君」

 ちょうどその時、向こうで夕飯の準備をしていたモルトがやってきた。手には剥きかけの大根が握られている。

「なんですかな、今、ちょっと忙しいところですが。主にアルト殿が精神的に」

「なんやわからんけど…、どっちか調味料持ってこんかった?」

「いえ?」

「持ってない、けど?」

「…ほーか、ほんならええわ」


 その日の夕食は野菜の煮込みスープと、大根のサラダだった。味付けは超質素だったと言えよう。

「そ、素材の風味を存分に味わってな?」

 それは塩の大切さをしみじみと実感する、ありがたい料理だった。


 主に彼らの間抜けが原因ではあったが、それはともかく踏んだり蹴ったりだ。

 男性陣2人は、夜はまだ肌寒いこの季節に、満天の星空の下で眠りにつくという、現代人的には大変贅沢な体験をする羽目になった。

 防寒寝具は携帯毛布のみ。季節が春でまだ助かった。

 おまけに夕飯は野菜たっぷり減塩(無塩)な健康料理だ。こんな贅沢、あっていいのだろうか。

「カップ麺食べたいよう、ハンバーガーが恋しいよう」

「人が自分を一生懸命騙してるのに、煩いですなぁ」



 草木も眠る丑三つ時、と言うと午前2時前後のことだが、寒さに耐えかねてアルトが目を覚ましたのは、たぶんそんな時間なんじゃないかと漠然と感じた。実際のところは時計がないからわからない。

 彼がおきた理由はただ単に尿意が原因だ。寒いととにかく近くなって困る。彼はすでにこれまで2度、同様に目を覚ましているのだ。

 隣で丸くなっているレッドグースは静かに寝息を立てている。レッドグースは携帯毛布の他に防寒用の外套(マント)も持っていたので、アルトよりぬくぬくとして見える。

 そう言えばこの世界に来たばかりの時、持ち物に『水袋』が無くて困った。

 テーブル上でプレイしている限り、キャラクターの喉が渇いてもなんともないし、プレイヤーは潤沢に用意されたジュースを飲めばいい。だからキャラクターを作成した時、うっかり買い忘れたのだ。

 結局すぐ街へ行ったので助かったが、あの道中は傷は痛むわ喉は渇くわ、とにかくひどい目にあったように記憶する。

 それはともかく、そろそろ物思いにふけるのをやめて尿を放出しないと、寒さが募る一方だ。

 アルトは名残惜しくも毛布を置き去りに、少し離れた茂みへと向かった。それは本日の厠と定めた茂みである。

「はー、助かった」

 何が助かったのかわからないが、張り詰めた尿意から開放される安堵感からつい口をついた言葉だ。たぶん何かが助かったのだろう。

 ほこほこと立ち上る湯気をかわしつつ、アルトは闇に閉ざされた林の奥を眺める。

 暗闇は恐ろしいものだ。

 いつの時代でもそれは共通した人間の意識だったし、その恐怖は、妖怪、魔物、幽霊などの想像上の化け物を生み出させた。闇の奥で息を潜める者。それを思うと、アルトの背中は小さく震えた。

 その時 林の奥で何かがグルルと小さく唸った。

 初めは気のせいかとも思った。

 暗い林は思ったよりも音がある。虫の鳴き声や鳥や小動物の音。それらが合わさって聞こえた気のせいだと思った。

 しかし2度目に聞こえた時、それは間違いなく何かの唸りだとアルトに認識された。

 『猛犬注意』の張り紙がある家の庭先で聞いた事のある、イヌ科の獣が出す声だ。

 まずい丸腰だ。左手で『無銘の打刀』を探り思い当たる。寝苦しいから『鎖帷子(チェインメイル)』も『無銘の打刀』も外してあったのだ。

 血の気が急速に引いていくのがわかる。サーと言う音が聞こえるようだ。

 アルトは急いで手にした『放水の得物』を仕舞って静かに後ずさる。相手の姿は見えないが、なるべく刺激しないように。手にちょっと付いたが気にしている場合でもない。

 うかつだった。

 野営の支度に気をとられ、夜警のことをすっかり忘れていた。

 過去に読んだリプレイ集でも、野営の際には必ず夜番を据えていたし、いくつかの書では実際に夜襲シーンもあったはずだ。

 さまざまな後悔の念が脳裏を駆け巡る。と、同時に名も知らぬ神々へ懸命に祈る。『どうか、せめて寝床に戻るまで、相手がその気になりませんように』と。

 しかし、至極残念な事だったが、その祈りは届かなかった。いくら神々が実在するこの世界でも、宛名が無ければ届くわけがない。

 無常にも彼の後ろ足が、乾いた小枝を踏み折った。



 ガウガウガウッ!


 林の方で突然あがったイヌ科の鳴き声と争う音でレッドグースは目を覚ました。

「何事ですかな?」

 あくびをしながらまずは自分の身を確認する。寝る前から着込んでいた『なめし革の鎧(ソフトレザーアーマー)』はきちんと身についているし、愛用の『手風琴(アコーディオン)』は枕元にあった。

 続いて周囲を見回してギョッとした。隣にいた筈のアルトがいない。しかしアルトの愛刀も『鎖帷子(チェインメイル)』も近くに置かれている。

「おっと、早く行かねばアルト殿が食い散らかされますぞ」

 レッドグースは短い足を振り回して立ち上がると、左手に『手風琴(アコーディオン)』、右手にアルトの『無銘の打刀』を取り、音の方へと駆け出した。


 レッドグースが物音に気付いて現場到着するまでおよそ20秒。戦闘時間にして2ラウンドが経過していた。

 厠と定めた茂み近くで、アルトは引き倒され四足の獣に覆いかぶさられていた。他にも2匹、同様の獣が控えている。

「不確定名『イヌ科の獣』、アルト殿のステータスは『転倒』。さらに『イヌ科の獣』Aより『格闘』を受けている、と言うところですな」

「暢気に解説すなっ」

 そういうアルトはすでに多数の噛み跡をつけ血だらけだ。確かに暢気にしている場合じゃない。

「こいつらダメージは少ないけど、いろいろ厄介だ。早く何とかしてくれ」

 そう言っている間にも3匹から噛まれ、アルトは『格闘』脱出ロールに失敗した。どうやらこのラウンドはこれで終了らしい。

「次ラウンドからワタクシも参加ですからの。もう少し耐えてくだされ」

「え? マジで何とかなる?」

 実は駆けつけたのがレッドグースでがっかりしたアルトだった。今のところ、戦闘でレッドグースが役に立った事はないのだ。その為、彼の評価は著しく低い。

「さぁ新しいラウンドですぞ。頑張って行きましょうかの」

 レッドグースはそう言いざまに、持ってきた『無銘の打刀』をアルトの近くに転がした。


 モルトとマーベルが物音に気付いたのがこの時だった。

 2人は身なりを軽く整えてテントから這い出ると、すぐに男性陣の姿を探す。

「モル姐さん、2人ともいないにょ!」

 状況予測がすぐにモルトの脳裏に導き出される。

「ベルにゃん、行くで、弓持ってな!」

 モルトは自らも愛用の『鎧刺し(エストック)』を佩きながら指示を飛ばした。緊張の冷や汗が額を流れる。

「男2人で連れションかいな。はよ冷やかしに行ったらんと」

 しかしその足はすでにラウンドに支配されてか、思い通りに動かなかった。


 イヌ科の獣の牙がアルトを襲う。『格闘』中の攻撃は自動的に命中、しかもイヌ科の獣は群れで狩りをする生物と位置づけられ、この状況で同士討ちを起こさない。

 その為アルトは3匹から連続的に『噛み付き』を浴びる事になる。もし彼が『鎖帷子(チェインメイル)』を装備していたら、ここまで血だらけになる事はなかっただろう。その程度のダメージだが、とりあえず見た目は派手だ。

「このやろう、いつまでも好き放題出来ると思うなよっ」

 痛みと血にカッとなったアルトは、何度目かの『格闘』脱出を試みるが、やはりロールは失敗に終わる。イヌ科の獣は群れの数が多いほど『格闘』脱出の目標値が高くなのだ。

「それでは行きますぞ。聴け我が調べ!」

 胸元に抱えられたレッドグースの『手風琴(アコーディオン)』が音を風に流す。

 ゆっくりとフイゴの部分が延び、そして圧縮される。左手のキーは和音を、右手のキーが旋律を奏でる。

 戦闘の緊迫感にそぐわぬ、美しくも伸びやかに、ゆっくりとしたその調べが、徐々に林の闇に浸透する。

 ラウンドが明ける。その途端、アルトと3匹の獣を取り巻く空気が変質する。

「さぁこのラウンドから効果が発揮されますぞ。『ノスタルジックバラード』!」

 それは彼らの間で初公開となる、『吟遊詩人(バード)』の特技『呪歌』だ。

 『呪歌』それはメロディに魔力を乗せ、さまざまな効果を発揮する呪いの歌曲。その影響力は『吟遊詩人(バード)』レベルと、奏でる者の能力値『精神力』に由来する。

「ドワーフの『超鈍足』と引き換えにした『超精神力』。耐えられますかな?」

 さらに言えばレッドグースの『精神力』は、キャラクタ作成時のダイスに恵まれ、最高値に近い値をたたき出していた。獣ごときに耐えられる影響力ではない。

 しきりに、そして強制的に望郷への念をかきたてる魔の調べが、獣のピンと立てた耳に染み渡ると、その耳と尻尾は力なく下がり始める。剥き出しになった牙は隠され、黒い瞳は力を失う。

「そーれ、寝床が恋しくなってきた」

 リーダー格の獣はアルトを踏みしめていた前足をどけると、しばらく後ずさりする。もう張り詰めた緊迫感は感じられない。

 数メートルも下がると、3匹の群れは踵を返し林に消えた。レッドグースはホッと息を吐きつつも曲を続ける。すぐに止めると戻ってきそうな気がしたからだ。

「これで一安心、ですな」

 手は『手風琴(アコーディオン)』から離さず、レッドグースはまだ地に倒れたままの若い仲間を振り返る。早いところ、手当てをしてやらねば。

 しかし当のアルトは起き上がるでもなく、うつろな瞳で闇に呟くのだった。

「寝床に、戻ろう…。はやく…」

「おおっと、どうやらアルト殿にもかかってしまった様じゃの」

 効果範囲・旋律の届く範囲。効果対象・曲を聴くもの全て。これが恐るべき『呪歌』の持つ特徴だった。


 もう少しだけ語ろう。少し離れた女性陣のテントの事。

 そこにはアルト救援の為に立ち上ったが、早々に気を変えてテントの寝床に引きこもるモルトとマーベルの姿があった。

 レッドグースの歌声は、小さな林の隅々まで響き渡っていたからだ。

 『ノスタルジックバラード』。その美しくも静かな旋律は、聴く者の心に郷愁を誘い、『寝ぐらへ帰りたい』と強烈に感じさせる。奏でる者のレベルが高ければ、その思いは『故郷』へと飛ぶ事にもなる。

 故郷へ帰る術を持たぬアルトらにとって、『吟遊詩人(バード)』のレベルが低かった事が幸いだったとも言えるだろう。

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