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お便り紹介

 ここでお便りを紹介したいと思います。ラジオ番組だとそんなコーナーがあるものですが、長文の感想をいただきました。質問を含んだものでしたので許可をいただいてこの場で回答したいと思います。


>10年前というと、サイトのレイアウトがかなりケータイ向けっぽかった頃でしたっけ?それは2005年くらい? 確か2008年くらいにはもういわゆる『なろうっぽい』作品は沢山あったんでしたっけ。


 わたしの記憶も何年に何が起きたかという定かでない部分がありますが、10年前はどのサイトも携帯向け、ガラケー用サイトに力を入れてました。おっしゃる通り、今スマホで閲覧する人が多いように当時はガラケーで閲覧していた人が多かったと思います。なろうもそうでした。


 当時は「恋愛小説家になろう」と言われるぐらいに恋愛小説が有力でした。それ以前にはスターツ出版を初めとする携帯小説ブームがあり、スイーツ系恋愛小説ブームでした。小説家になろうの台頭はそのブームが冷めてしばらくしてからのことでした。だからその流れを受け継いでいたというか、インターネットにおけるネット小説の位置付けというかネットユーザーの認識もそうだったのだと思います。ポイント制度はどうだったかな? 当初はランキングはアクセス数制度でアクランと呼ばれていました。わたし自身もその頃は恋愛小説を書いていました。本サイトでのデビュー作が日間ランキングで一位になったこともあり、個人サイトでは実現が奇跡的なアクセスを稼ぐことができるようになったことから、もしかして書籍化できないものかと考えるようになりました。


 それからしばらくすると現在のような異世界ファンタジーの流行がやってきたように思います。私もその流行を意識することなく、自然と題材が異世界ファンタジーに移り変わっていきました。


 そのころの代表的作家はヘロー天気先生でしょうか。他にも「黒い剣の異世界譚」(2009年掲載とありますね)などの作品が代表的でした。


>なろうとそれ以外、というか、既存のサブカル系(もっと言ってしまえばArcadiaとその周辺)では、出版社がどうとかというより、どっちかと言えば書籍化自体が気に食わない、書籍化狙いでなろう移籍は裏切りだ、という抵抗感めいた物が漂っていた様に思います。所属作品、みたいなノリでしたね。


 この辺は人それぞれ複雑な感情が入り混じっているように見えますね。作品のファンだが作者がメジャーになるのが面白くないという人もいるでしょう。一方、熱烈なファンで書籍化を我が事のようにお喜んでくれる人もいます。


 何れにしても2010年ごろはまだ「無料で読める素人の作品を書籍化しても売れるわけがない」という声が大半だっと思います。


>なろうがなければどうなっていたか、というのは、実の所さほど変わらなかったんじゃないかなぁ、と思うのです

>書籍化ブームを爆発させたのは劣等生だと思うのですが、なろうが無くても作者さんはArcadia辺りで掲載したんじゃないかなぁと思いますし


 他のサイトがその分繁栄していたかもしれませんね。なろうのインターフェースは圧倒的に優れているのでこの域に達するサイトがあったかはわかりませんが。使いやすいサイトがなければそこまでであえて投稿しないという人もいるでしょうし、日の目を見ることのなかった作品も多かったことでしょう。


>代わりに、ボカロ小説やフリゲ小説のような、『ニコニコを母体とするアマチュア創作のノベライズ』は今よりずっと強い存在感を保っていると思いますね。


 結構がんばってる作品もありますよね。なろう以外のコミュニティから生まれた人気作品などはどんなバックグランドがあるのだろうかなどと興味を持ってよく調べたりします。

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