表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/243

第3章68話-2:待ち構える者

「待て!」


と、そのとき女の声が挙がった。


声のしたほうに視線をやると、そこにいたのはアレクシアであった。


どうやら、俺を討伐する部隊に参加していたようだ。


アレクシアが前に出てくる。


「コーヘイ……。貴殿が、アンリだと? いったいどういうことだ?」


アレクシアは、信じられないような顔をしていた。


俺は答えた。


「どうもこうもない。俺がアンリだ。コーヘイというのは、昔に使っていた名だ」


「馬鹿な……」


アレクシアは唖然あぜんとしている。


そのとき、騎士が尋ねた。


「アレクシア様。アンリとお知り合いなのですか?」


「……ああ」


とアレクシアはうなずく。


さらにアレクシアは言った。


「すまない。彼と二人きりで話したい。少々、時間をいただけないだろうか?」


「し、しかし……」


「頼む」


とアレクシアが騎士に懇願した。


騎士をたじろぎ、やがて、うなずく。


「わ、わかりました。しかし、相手はアンリです。お気をつけて」


「ああ」


騎士と話が終わったアレクシアが、こちらを向く。


彼女は告げた。


「すまない。コーヘイ……いや、アンリ。少し話そう」


「……いいだろう」


俺は肯定する。


そして、兵士たちとは少し離れた場所にある雑木林に、アレクシアと二人で入った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ