表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/243

第3章60話:自己紹介

「待て」


と女騎士は告げた。


「近くに、ミリーナの村があるんだ。立ち寄っていくといい。私が貴殿をもてなそう」


「……」


面倒な話になったな。


どう断ろうと思ったが……


「ぜ、ぜひ来てください! 美味しいお昼ご飯を作りますから!」


とミリーナも言ってきた。


はぁ……と俺はため息をついてから。


「……わかった。では、もてなしを受けるとしよう」


そう答えるのだった。





森を歩く。


この森の先に村があるらしい。


歩きながら、女騎士は言った。


「そういえば名を聞いていなかったな。よければ教えてくれないか」


「……」


アンリと名乗ろうとした。


しかし、先日、街の人間たちと敵対してしまったことを思い出す。


いちいちあんなふうになってしまうのは面倒だと思った。


だから俺は別の名前――――前世の名前を用いることにした。


康平こうへいだ」


「コーヘイか。変わった名だな。だが、覚えやすくて良い名前だ」


と女騎士は微笑んだ。


さらに女騎士のくちびるが動く。


「私はアレクシアだ。なんとなく察しているかもしれないが、神殿国の騎士だ」


「アレクシアさんは、すごい騎士さんなんですよ!」


とミリーナがそのとき口を挟んできた。


「騎士の中でも、すごく偉い人で!」


「ほう。どう偉いんだ?」


と俺は尋ねた。


ミリーナが答える。


「騎士のみなさんをまとめている立場の人です! みんなのリーダーなんです!」


ふむ。


騎士団長ということか?


思ったよりも大物のようだ。


と、そこでアレクシアが口を挟んだ。


「ミリーナ……あまりそのことは公言しないでくれ。一応隠しているのだ」


「あ……すみません」


とミリーナが謝った。


アレクシアはどうも、俺が思っているより大物らしいな。


ただ、その素性について本人は隠したがっているようだし、あまり詮索しないほうがいいだろう。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
運命は残酷
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ