こんな帰還とただいまの言葉・2
以前は閑散としてもの寂しかったジラノス中心部の広場だが、サヴィア側から物資と商人たちが入ってきたおかげか、ふたたび露店が並ぶようになっていた。
そこそこの人手があり、街の住民はもちろん明らかに異国から来たと思われる装いの商人なども居る。旅の楽師がいるのか店の客寄せか、どこからか音楽も流れてきて、楽しげな雰囲気だ。
木乃香たちも、思ったほどは注目されていないようだった。
周りのほうが注目しないように配慮してくれていた、というのが正しいかもしれない。
身なりの良いサヴィア王国の者とフローライドの“魔法使い”の組み合わせである。
サヴィアの占領下にあるジラノスで、彼らが一緒に、しかも対等に歩いているということは、彼らは協力関係にあるということ。
つまり彼らは、現在のシルベル領の上層部か、それに連なる者なのだろう。
―――と。誰に言われなくても周囲は予想がついたのだ。
悪いものではなさそうだが、かといって下手に関わるのも良くないかもしれないと。
それでも、怖いもの見たさというか、それなりに視線を集めてはいたのだが。
「あ……っ」
あちこちの店を、ふらふらと見るともなくのぞいていた時である。
小さな店の前でナナリィゼが立ち止まった。
両手で抱えられるくらいの、小さなテーブルを出しているだけの露店である。ガラスや木片などを使って細工された、安価な装飾品を売っているようだった。
その店番をしていた女性もまた、彼女を見て「あっ」と声を上げた。
「北市場でうちの商品を見てくれたお嬢さん! 大変だったね。あれから大丈夫だった?」
「覚えて……」
「こんな可愛いお客さん、忘れないわよ!」
ナナリィゼは照れたように少しはにかんだ。
おそらく、女性の言葉はお世辞ではなくほぼ正直な感想だろう。木乃香とシェーナ・メイズがうんうんと頷いて同意した。
ナナリィゼは、見た目は儚げな雰囲気の美少女なのだ。この辺りでは珍しい色の髪に異国風の衣装ということもあって、印象深いのは間違いない。
この露店の女性は、売り物を作っている職人でもあるらしい。
工房である程度の数ができると、市場で露店を出して売っているようだ。
地元の若い女性や子供、旅行客にもわりと人気のお店で、まとめて購入していく商人もいたのだとか。
以前北区で店を広げていたのは、もともと店を出していた中央区の市場が開かれなくなっていたからだった。
ナナリィゼが北区で露店をのぞいたのは、彼女が木乃香と出会う直前。
使われている材料は素朴で、一国の王女から見ればおもちゃのようなものだ。
しかしそれが彼女には逆に目新しい。作りも丁寧にされている事がわかる。
日頃から身につけている実用重視の―――気休めだが―――魔法力を抑える効果のある石を使った装飾品と違い、意匠も可愛い。
つい立ち止まって見入っていたら、ユーグアルトたちと少し離れてしまった。
そしてそんな隙を突かれて、フローライドの“魔法使い”たちに絡まれてしまったのだという。
「あの、慌てていて。投げ返してしまってごめんなさい。傷がついたり……」
「ぜんぜん大丈夫よ。あれ、あの後すぐに売れてしまったし」
「売れた……」
品物に傷がつかなかったなら良かった。
が、売れてもう無いのだと聞いたナナリィゼは、少しだけがっかりした様子だ。
可愛かったのに。いや、可愛いから売れたのだろうが。
「おれたちが目を離してしまったのも悪かった。ナナ、ほかに気に入ったものはあるか?」
買ってやろう、と妹の頭を慰めるように撫でるユーグアルト。
ナナリィゼからの返事はなかったが、それから彼女は露店の商品をまじまじと眺めはじめた。
いずれも小さな装飾品である。常に身に着けている魔法道具を外すわけにはいかないが、その邪魔もしない物なら身につけても問題はない。
それに、いつもは着せ替え人形のごとく言われるまま、されるがままに服や装飾品を身につけているナナリィゼである。
そんな彼女が少しでも興味を引いた物があるのなら、買ってやりたい。
それは妹王女にとって、良い変化のようにユーグアルトには思えたのだ。
シェーナ・メイズとクセナ・リアンも横から露店をのぞいている。
「へえ、可愛い。素敵ねコレ」
「母さんとルルシャが喜ぶかな」
「そうね。お土産にいいかも」
「このかー」
同じく横からのぞいていた子供姿の使役魔獣が、木乃香の手をくいくいと引っ張る。
「いっちゃん、何か欲しいの?」
「これ」
もみじのような手で指さしたのは、端に並べられていた紐だった。
もといた世界のミサンガに似ている。細い糸を何本も組み合わせ編まれた飾り紐は、色も模様もさまざまで華やかだ。
「あー、それは、交換用の飾り紐よ。気に入った紐があれば、この場で付け替えるの」
それ以外にも商品のおまけとして付けたり、交換用に欲しいというお客に分けるくらいで、飾り紐はそれだけではあまり売れないらしい。
きれいなのに、と木乃香が呟くと、露店の女性は嬉しそうに笑った。
「ありがとう。これもわたしが作っているのよ。しばらく材料を仕入れていた馴染みの商人さんが隣国から来なかったから……紐ばっかり増えちゃったのよねえ。糸の在庫はたくさんあって」
木乃香は赤色の入った飾り紐を選んで、一郎の手首に合わせてみる。
それこそミサンガのように、腕に巻くだけでも可愛いと思うのだ。
「うん。軽いし邪魔にならないし、良いかも。いっちゃん、どの紐が好きかな?」
「このか、おそろいでつけたい」
一郎が小首をかしげて上目遣いに言う。
小さい子供(仮)渾身のおねだりである。
露店の女性も「わ、かわっ……」と顔を赤らめた。
クセナ・リアンが「あー」と呟く。
「イチロー、おれとルビィのやつをよく見てたよな。おまえもお揃いで付けたいのか?」
「みんな、いっしょがいい」
こくんと一郎が頷いて、にぱっと笑った。
クセナと彼の使役魔獣である赤いドラゴンは、同じ木製の飾りを付けている。行商をしている彼の父カンタカのお土産だそうで、家族全員が同じものを持っているらしい。
自分の持ち物に付けたり髪や服の帯につけたり、使い方はそれぞれ違うようだ。
そういえば、木乃香と使役魔獣たちは、何かお揃いで身につけるということはしたことがなかった。
もともと木乃香は自分を飾ったり磨いたりすることには無頓着で、もちろん使役魔獣たちもおしゃれには興味がない。なにしろ小さいので、身につけるにしても大きさや重さ、つける場所が限られてしまうのだ。
一郎はルビィからお揃いの話を聞いて、うらやましくなったのかもしれない。
なにより、滅多に出ない一郎のおねだりである。木乃香が断る理由もない。
「……そうだねえ。みんなでお揃いもいいかな。これなら、みっちゃんが飛ぶのにも邪魔にならないかも。ごろちゃんも首に……うーん、前足かな? イヤリングみたいにして耳とか?」
「ぴぴぃ!」
「きぅ」
だいじょうぶーと頭の上の黄色い鳥がぱたたっと羽根を動かし、薄ピンクのハムスターが外套の合わせからひょっこり顔を出した。
「………えっ」
急に動いてなんか喋りだしたモノに、露店の女性は目を見開いた。
頭の上でじっとして動かなかったので、黄色い鳥は髪飾りか何かだと思っていたし、薄いピンク色の毛玉だって鳴かなければ外套の留め具あたりだと思ったに違いない。
木乃香が苦笑いした。
「あー。驚かせてごめんなさい。これ、わたしの使役魔獣なんです」
「し、しえき……」
王都フロルの街中とは違い、ここジラノスで木乃香とその使役魔獣たちを知っている者は少ない。
お役所の方々と泊まっていた宿の従業員たち、それから北市場で出会ったごく一部の人々のみである。
ただでさえ“魔法使い”が連れている使役魔獣というのは「急に暴れ出すんじゃないか」と警戒されることが多い。残念なことに、じっさいそんな使役魔獣も多いのだ。
外出前に木乃香は「なるべく静かにしていてね」と使役魔獣たちに言い聞かせていた。
目の前で急に動き出したら、それはそれでびっくりするだろう。
「大人しい良い子たちなので安心してください」
相手が固まってしまったのを見て「悪いモノじゃないんですよ」と慌てて説明する木乃香。
しかし露店の女性は、彼女の言葉をほとんど聞いていなかった。
目を見開いて使役魔獣たちの姿形に見入って、いや魅入っていたので。
「とり、と……ピンクのまる……。ああっ」
木で彫った鳥のモチーフに、丸くカットしたピンク色のガラス板。
あの日、すぐに売れてしまったペンダントのモチーフは、それだった。
鳥のモチーフをつけた他の商品も、あの日はなぜか飛ぶように売れた。ガラス板も、形は丸が、色はピンクが良いとなぜか言われた。
そのときのお客は、確か「似ている」とか「幸運のお守り」とか言っていた。
食料や日用品と違い、装飾品はなかなか売れなかったあの時期に、なんだか異様に売れたのだ。
「コレだー!」
「ひっ」
いきなりがしっと手をつかまれて、木乃香は思わず悲鳴を上げてしまった。
ユーグアルトなどはつい反射的に身構えかけたのだが、使役魔獣たちはのんびりしたものである。
なんか騒ぎ出した、とばかりに露店の店主をじーっと眺めているだけだ。
「みんな噂してたのよ。格上の“魔法使い”の魔の手から女の子を守りきった、正義の下級“魔法使い”ってあなたでしょう?」
「え、ええっ?」
正義の下級魔法使いって何だ。
手をつかまれたとき以上に驚いて、木乃香は手を引き抜こうとした。が、女性がぎっちりと握って離さない。
「な、なにか、誤解が……」
たしかに、ナナリィゼを庇って自分よりも階級が上の“魔法使い”たちに怒鳴った記憶はある。
しかし魔法使いたち(変質者)が動けなくなったのは彼らの日頃の運動不足と体力不足が原因だし、捕まえたのは街の警備兵だし、警備兵を呼びに行ってくれたのは宿の護衛ロランである。
木乃香は「守った」と尊敬を込めて言って貰えるほどの何かをした覚えはない。
怒っていただけなのだ。半分くらいは八つ当たりで。
むしろその後の、ナナリィゼによる魔法力の暴走やユーグアルトらサヴィアの将校たちに遭遇してしまったことのほうが大変だったので、彼らのことはほとんど忘れていたくらいである。
「怖がる女の子を慰めるみたいに、小さな鳥みたいなのと丸い毛玉みたいなのが寄り添っていたって……なるほどなるほど、使役魔獣だったのね!」
「ぴっぴぴっ」
「きうぅー」
ちょっと胸を張ってご機嫌にさえずる三郎と、ハムスターですけどーと訂正を入れる五郎。
彼らを見て、露店の女性はううむ、と唸った。
「わたし初めて見たんだけど、こんなに可愛いモノなの?」
「……まあ、可愛くないのが多いわね」
シェーナ・メイズがぽそっと呟く。
それが聞こえたのか聞こえなかったのか、あるいはどうでも良かったのか。女性はテーブルの下からいくつかの装飾品を取り出した。
「作りかけなんだけど」
「あ、これ……っ」
ナナリィゼが指をさした。
それは、あの日のペンダントにもよく似た鳥だった。
「サブローにちょっと似てるわね」
「ぴぴっ」
「いま、いちばん人気のモチーフなのよ!」
露店の女性は、握りこぶしで語る。
デザインとして可愛く抽象的にした結果、その辺でよく見かける鳥よりも胴体を丸っこく、尾羽根を長めに作っていたわけだが、その形がなんと三郎にそっくりだった。
そう。あの日だけではない。この鳥モチーフは妙に売れ続けていた。ピンク色の丸ガラスが付いているものは、なおさら売れ行きが良い。作っても作っても端からすぐに売れていく。
女性も作りながら「なぜコレだけ?」と疑問に思っていたものだが、やっと納得がいった。
「姿形が可愛いだけじゃなく、自分を守ってくれる使役魔獣なんて最高じゃない。そりゃ売れるわよ。あやかりたいわよ。幸運のお守りとか言っちゃうわよ。というわけで―――」
女性は、ばっと頭を下げた。
「お願い! あなたの使役魔獣を、デザインとして使わせてっ!」
「ええーっ?」
「小鳥と丸いのだけじゃなくて、できれば全部! 全部作りたいんですけど!」
「きゅーう」
丸いのじゃないー、と訂正する五郎は、外套の襟元からもうすっかり見えている。
きゅうきゅうと小さく鳴いては召喚主の肩や首のあたりでちょこまかしている薄ピンクの丸っこい使役魔獣に、露店の女性はほっこりした顔を向ける。
ハムスターや小鳥だけではない。
赤いどんぐり眼できらきらと飾り紐を眺めるツノの生えた子供や、ゆらゆらと気ままに白い尻尾を揺らす青目の子猫、それからぴこぴこと房飾りのような尻尾を振りたくる黒い子犬と、ついでにその隣の大きな、ふさふさとしたたてがみと尻尾を持つ動物も、職人はその姿形を抜け目なく観察していた。
そして確信する。
売れる。これは絶対に売れると。
「色とりどりだから、ガラス板で作っても良いし、木に色を塗ってもいいかも。あえてそのままで木目を生かすようにしたら、普段使いにもできるでしょ。それから―――」
「あ、あのー。わたしここに住んでるわけじゃないし……」
「ちょっとスケッチさせてもらえば大丈夫! 間に合わなかったら試作品はお宅へ送るし! もちろんそれであなたが駄目だと思ったら勝手に作ったり売ったりしないから!」
「わたしもどんなのが出来るか見たいけど……それ、売れるんですか?」
ただの使役魔獣ですけど、と言いかけた木乃香に被せるようにして、職人は力一杯に断言した。
「売れます! ていうか売れてます! 売りたいんです!」
「うーん……」
「別にいいんじゃない」
子犬の黒い背中を撫でながら、笑って言ったのはシェーナだ。
「この子たちデザインなら、売れると思うわよ。少なくとも、マゼンタの端っこの研究所ならけっこう需要があると思うわ」
実物に飢えている“オーカの使役魔獣を愛でる会”のメンバーなら、買い占める勢いで注文しそうである。出来映えにもかなりうるさそうだが。
彼女の言葉にこくこくと頷いて「ぜったい買う」と意気込んだのはナナリィゼ。
「なあ、ドラゴンは? ドラゴンも作れるかな?」
呼んでもいいならここに呼ぶけど、と身を乗り出して聞いているのがクセナ・リアンで。
「……ふ、ははっ」
なぜか笑い出したのが、ユーグアルトだった。
第四軍軍団長様の笑い声を、少なくとも木乃香は初めて聞いた。
笑顔もなかったかもしれない。彼はたいてい、無表情か難しそうな顔つきをしているのだ。それ以外だと、勘違いで木乃香に剣を向けた時にほんの少し焦ったような顔を見た気がしたくらいだ。
同じ館にいても四六時中顔を合わせているわけではないので、むしろ一日一回顔を見られるかどうかという程度なので、余所で笑ったり怒ったり泣いたりしている可能性はもちろんある。
しかしこの声には、木乃香だけでなく使役魔獣も含めた全員が不思議そうに彼を振り返った。妹であるナナリィゼもだ。
大勢の注目を受けて、彼は「あ、いや……」と小さく咳払いをした。
「……すまない。スプリルも作るというのなら、召喚主に代わっておれが許可を出そう。上手く出来たら、ぜひ領主の館宛てで送って欲しい」
ユーグアルトの口元に当てた指の隙間から見える口元は、まだ緩んでいるように見える。
社交辞令としての笑顔―――笑顔の形に作っている顔ではなく、なんだか本当に楽しそうだ。
いいよ、と言いたげに、スプリルの尻尾もふっさりと揺れた。
「その、少し意外だったものだから」
注がれる不思議そうな視線に、仕方なくユーグアルトは口を開いた。
「召喚術とは、魔法の種類のひとつだろう。フローライドではとくに、魔法とは他者への攻撃の手段であると聞いた。それが装飾品となって女性や子供の身を飾るというのが……なんだかおかしいなと思ってしまった」
「……たしかに、そうかもしれないですね」
木乃香だって、この使役魔獣たちなら作ってもらうのもいいかなと思っているが、凶悪な見た目にこだわったような他の使役魔獣を装飾品にしたいとは思わない。
「それから召喚主にスプリルの飾りを渡したらどんな顔をするかなと、考えたら笑えてきて」
「ああ……」
きっとものすごく変な顔をするにちがいない。
自分の使役魔獣をわりと大事にしている様子なので、意外と喜んで持ち歩いてくれるかもしれないが。
「―――平和なものだなと、呆れてしまった」
ぽつりと最後に混じったのは、自嘲。
その考えが馬鹿馬鹿しいとでも言うように、そう思わねばならないというように、彼は口元を歪める。
「いいじゃないですか、平和。大事ですよ」
木乃香が言った。
……言って、少し後悔をした。
サヴィアの軍団長様からの、視線を感じる。
怖くて確認できないが、怒っているか呆れているかのどちらかではないかと思う。
戦争を実感として知らない自分が言った“平和”と、戦場に立ち続けていたユーグアルトが考えるそれの重みは、たぶんまるで違う。
木乃香が口にした“平和”など、彼にとってはとても軽くて薄っぺらく聞こえたことだろう。
ただ。
自分で自分をあざ笑うかのような彼に、これだけは言っておきたいと木乃香は思った。
「フローライドとサヴィアは戦争をしていて。その国境にある、最前線にあたるこの街でこうして……みんなで、他愛のないことで笑っていられるのって、すごいことだと思いますよ」
もちろん、双方に被害が出なかったわけではない。恨みが全くないわけではない。
これで終わりというわけでも、ない。
けれども、それでも。
壊れなかった街で、互いに笑っていられたこと。それはきっと、とても貴重なことだ。
簡単にできることではないと思う。
「……いまの言葉、兄が聞いたら泣くかもしれない」
「え? 兄、ですか?」
木乃香が瞬きすると、ユーグアルトは首を横に振った。
「いや……。そうか、“すごいこと”か」
「う。語彙力……すいません」
我ながらもうちょっとこう、知的というか上手い言葉が浮かばなかったものか。
木乃香が反省しているその背後で、ユーグアルトの口元には再び楽しげな笑みが浮かんでいた。
余談だが。
けっきょく木乃香たちがお揃いで購入した飾り紐は、何度かそれを身に着けて出歩いたことで評判となり、紐だけを購入する客も増えたという。
さらにその後。
“オーカの使役魔獣を愛でる会”の監修によってスタイリッシュかつ可愛く仕上がった使役魔獣デザインの装飾品は、実物の使役魔獣を知る一部の人々にはもちろん、知らない人にもなかなかの人気を博することになったとか、ならないとか。
クセナとルビィのお揃いの飾りは、書籍のイラストを担当して下さった桶乃かもくさんが描いてくださったものを参考にしています。(1巻の書店特典のSSでも使わせていただきました)
それから、ナナリィゼとアクセサリーのお話は、2巻のプロローグ部分で少しだけ出てきます。
いちおう、補足でした。




