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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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訓練はつらいが役に立つ

元亀四年(1573年)一月九日


美濃国 柴田家屋敷大広間にて


「う、腕が上がらぬ」


「は、腹と背中がつらい」


「あ、脚が。一歩が重い」


「だ、だらしないぞ皆。柴田家の兵達の半分しか訓練してお、おらぬではないか」


「•••三郎様。三郎様も兵の皆と同じく箸や椀を持つ手が震えておりますのに、そのお言葉は説得力が有りませんよ」


「徳。お主も、嫌、お主も侍女達も腕と脚が震えておるではないか。儂らだけが苦しんでおる様に言うのはよくないぞ」


皆さんこんにちは。現在、松平家の皆さんに御膳形式で昼飯を出している柴田吉六郎です


昨日、信康さんは兵達の訓練内容を聞いて、築山様と徳姫様はつるさんの美貌の秘密を聞いて、早速一緒に実践しているのですが、全員筋肉痛で苦しんでおります


まあ、兵の皆さんは初日ですからね、訓練は赤備え達の半分のメニューに抑えましたよ。元々、俺が遠江国から戻った時に源太郎から、「このままだと身体が鈍ってしまう」と言われたので考えたメニューなんですが


そもそも通常のメニューが屋敷の裏山へ続く推定800メートルで傾斜30度くらいの登り坂を前半は出来る限り全力で登って、


折り返しの後半はゆっくりジョギングで下らせてを、3往復させた後に、1チーム50名の4チームに分けてチーム毎に腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットを20回ずつさせて、


最期に鎧を着けて槍と刀を持たせたフル装備状態の全員で、屋敷の外周を2周走らせる。この距離が推定1キロくらいなんだけど、赤備えの面々も最初の数日は松平家の皆さんと同じ様な状態でした。


でも、やっぱり身体をいじめぬいて、栄養バランスの良い食事を取って、長い時間眠らせて回復させてを繰り返していったら、


赤備えの皆、高身長のマッチョになりましたよ。源次郎に至っては年齢的にまだ中学生で成長期だった事もあって、推定ではあるけど180センチに到達したっぽい


で、そんな源次郎を筆頭に赤備えの皆がモテだしましたよ。勿論見た目だけの問題じゃなくて、武田からうちへ鞍替えしたから最初は警戒されてましたけど、


俺と親父が居ない間も鬼武蔵さんや、利兵衛に言われる訳でも無く、自分達で進んで村の見回りに行ったり、山で鹿や猪を倒したり、領民の困り事を助けたりで信頼を掴んでいったと


嬉しくて泣いてしまいますよ。


話がそれてしまいましたね。申し訳ない


で、そんな赤備え達の訓練メニューの半分を達成した松平家の皆さんですが、うん。一度見た光景だから椅子を準備しておいて良かった。これじゃあ畳に座るのも一苦労だしね


食事も米2割麦8割のご飯、鹿肉の味噌漬の焼肉に根菜たっぷりの味噌汁。ご飯の中には疲労回復の梅干しを刻んでいれてます


本当なら米10割を出そうとしたんですが、信康さんから「世話になるのだから柴田家で食している物で構わない」と言ってくれましたので、いつもの食事を出してます


今はつらそうですが、松平家の兵の皆さんも慣れてくるでしょう。信康さんの訓練参加はとりあえずおいといて


で、女性陣はというと、こちらは普段の生活では重い物を持つ事がほとんど無いですし、長い時間持つ事も無いでしょうから、


薙刀とはいえ、朝から2時間も振り回しているんですから、女性の美への執着に時代は関係ないんだな


そんな女性陣も座るのがやっとだと思ったので、椅子を準備させたら凄いありがたいと言われましたよ


特に築山様は、やっぱり1番年上なだけあって特に筋肉痛が酷い。今なんて


「築山様。お口を」


「済まないですね。つる殿」


つるさんと動ける侍女の人に介護されてる感じで食事を食べてます。身体は辛いでしょうが、表情は楽しんでる感じなのが、やっぱり武家のお姫様なんだろうな。と思うところです


皆まとめてご飯を食べさせるうちの方式で食事させてますが、皆さん頑張ってね。早い人なら一ヶ月で効果出るから。

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