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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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獣の臭いを消すのは重労働であるからこそ

戦国時代で出来る毛皮作りの設定で書いております。フィクションと言う事で、ご了承ください。

天正二十二年(1594年)十二月十日

陸奥国 某所


「柴田様!百姓は勿論、猟師達の手伝いもあり、毛皮の獣臭さが大分無くなってきましたぞ!しかし柴田様は、


物が臭くなる理由が中の水分である事をご存知とは、何処でその様な事を知ったり覚えたりしたのですか?」


皆さんこんにちは。伊達家の特産品計画の毛皮を使った防寒着を含めた色々を発表してから5日間


「毛皮の獣臭をどうするか?」で頭を悩ませておりました柴田六三郎です。最初にやったのは熊の血を抜く事でした。五尺の方を解体した時に、


一部の伊達家家臣の皆さんに「塩を使った血抜き」を披露したところ、とてつもなく驚かれました。それを皆さんに覚えてもらうまでは良かったのですが


そこから先の事は、領民達や猟師達の方が詳しいだろうと言う事で、元服間もない隆次郎くんを代表に、


「領地の発展の為、協力してくれ」と頼んだ結果、猟師達の秘伝の技術とでも言えば良いのでしょうか、血抜き後に。水戻しと言う生皮状態に毛皮を戻す技術を使いましたら


それだけで1日半も使いました。それが終わると、今度は毛皮の内側にある小さい肉を削り取る作業です。これに関しては、手先が器用な女性を中心に頑張ってもらいましたが、


それでも、この作業を終えるだけで更に1日かかりました。そこからは、皮のなめし作業なのですが、これが1番難しくて、猟師達の腕の見せ所でした


この時代に特殊な薬剤なんて無いから、どうするのかと思っていたら、「タンニンなめし」の技法を使って皮をなめしておりました


どうやら、タンニンなめしに適した野草が周囲に大量に生えている様で、猟師の皆さんはその事と、なめし技術を、


親や祖父母、更にその上の世代から受け継いでいるとの事です。やっぱり暮らしが苦しい地域には、生きる知恵が豊富な様です


そんな事を考えておりましたら、


「柴田殿!領民達より、毛皮が送られて来ましたが、猟師曰く「あとは日陰の涼しい場所で半分程乾かしたら、椿油を散らしながら、


幅の広い刀等で毛を中央から外側に向けて伸ばしながら、毛をほぐしていけば人が着ても大丈夫になるだろう」との事です」


片倉さんから、そう報告されました。いやいや、片倉さん?この毛皮作りは、冬の農閑期の仕事に持って来いなんですから、最期までやってもらいましょうよ


これはちゃんと伝えないと、俺や伊達家の仕事量が増えるから心を鬼にするか。


「片倉殿。あくまで最終決定権は伊達殿になりますが、拙者としては毛皮作りを領民達の農閑期の役目として、最期までさせるべきだと思いますので、一度、伊達殿と相談してみてくだされ」


そう指摘しましたら、片倉さんは驚いた顔で


「し、柴田様!そのお話、殿と右府様を交えてお聞かせ願えますか!?農閑期の百姓の事を考えた事などはこれまで無かったので、目から鱗です!」


「伊達政宗と大殿が居る中で話してくれ」と言って来ましたので、そんな大袈裟な事か?と思いつつも、


「分かりました。それでは今夜にでも話してみましょう」


「忝うございます!」


了承したら、片倉さんのテンションも爆上がりしました。どんな感じになるかなあ


その日の夜


「さて!六三郎、藤次郎の家臣の片倉小十郎より聞いたが、此度の毛皮作りを農閑期の百姓達の役目にしようと考えておるそうじゃな?何故じゃ?その理由を申してみよ!


六三郎は早速、信長から質問されていた。質問された六三郎は


「大殿、そして伊達殿。農閑期の百姓は、田畑を手入れする以外は暇を持て余しております。そこで拙者としては、毛皮作りをその期間の役目にして、


毛皮の生産量を増やすと共に、毛皮の売り上げで伊達家が食糧なり薪なりを買っておいて、万が一の、それこそ不作の年が連続して来た場合等の不測の事態や、


その事をきっかけに、一揆が起きない為に領民達へ食糧を分け与える為の役目だと思っているからです!」


「万が一に備えて、働かせて伊達家からその褒美として食糧や薪を分け与えてもらう為」と説明する。説明を聞いた信長は


「成程、柴田家の家訓である「働かざる者、食うべからず」の考えか。藤次郎よ。伊達家の領地は領民達が冬を越すのに一苦労するか?そうなのであれば、


六三郎の提案を採用しても良いと思うが、それが出来ない程、伊達家の財政状況は厳しいか?」


伊達家の経済状況について、政宗に質問した。そこで政宗は


「柴田殿が、伊達家の領民や伊達家の財政の事を、そこまで考えてくださっていたとは。柴田殿、拙者、思い違いをしておりました!


柴田殿が、そこまで伊達家の為に頑張ってくださるのです。帳簿を見ていただきましょう!小十郎、帳簿を持って参れ!」


「六三郎が領民や伊達家の為に頑張ってくれている」と、六三郎に対して間違った事この上無い評価をしていた


そんな六三郎は内心


(あれ〜?俺は、仕事が増える事を勘弁して欲しいから、「領民さん達に最期までやらせよう」と言っただけなんだけどなあ、これは、何も言わないで流れに任せるしかないか)


仕事量を減らす為の口実だった事を、内緒にしようと決断していた。そして、伊達家の帳簿が届くと、信長が最初に目を通す


一通り、目を通した信長は


「藤次郎!六三郎の提案どおり、毛皮作りは領民に任せた方が良いな。そしてこれから、いや、今すぐ伊達家がやるべき事があるな!それを六三郎と共に取り掛かれ!」


と、命令する。六三郎は毛皮作りで少し楽になったと思ったら、また別の仕事が来た。そして今すぐ伊達家がやるべき事とは?

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― 新着の感想 ―
話に無理がない ワイン生成の副産物で、廃棄物する皮からタンニンなめしか 鹿とかもいけるやん 会津は柿の産地だから、なめし皮量産と冬場の食料確保で、柿の青い実から柿渋も取りそうだけど
六三郎が仕事を減らそうとすると、新たな仕事が舞い込む(桶屋風
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