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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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伊達政宗はやっぱり伊達男だった

天正二十二年(1594年)十二月二日

陸奥国 伊達家屋敷


「殿!柴田様にワインの事で相談してみたのですが、右府様の了承次第と言われましたが、右府様へ話をしてみませぬか?」


六三郎が疲れて即、寝た日の翌日。前日に六三郎へワイン作りと葡萄栽培の事で相談していた景綱が、政宗へ話を伝えている所から、場面は始まる


景綱の話を聞いた政宗は


「小十郎、確かに武田家で呑んだワインは美味かったし、葡萄そのものも美味かった!佐竹家が真似したくなる理由も分かる。だが、人と同じ事をしてもつまらぬと思わぬか?」


「人の真似をして、何が楽しい?」と景綱に質問する。質問された景綱は


「それは、、、しかし殿。税収を増やす為にも、その部分は我慢すべきかと」


「真似しても楽しくないけど、儲けを増やす為に我慢だ!」と返す


景綱の返答に政宗は


「小十郎。確かに、銭を増やす為に我慢は必要じゃ。だがな、思い返してみよ。甲斐国の葡萄畑は、とても広大であったと同時に、徹底した管理が成されていた


その管理は、甲斐国が陸奥国より暖かいから出来る事じゃと、儂は思っておる。それに、甲斐国は米が取れる地域が少ないと、勝四郎殿も仁科殿も典厩殿も言っておった、だからなのじゃろう


米以外の物を年貢として納めておる。その様な特殊な事情があるからこそ、甲斐国でワイン作りと葡萄栽培が盛んであり、特産品になったと、儂は思う


それに、会津を中心とした伊達家の領地は、基本的に多くの米が取れる。その田畑を潰してまで葡萄畑を作る利点は無いと、儂は思う」


葡萄栽培とワイン作りに反対である理由を語る。政宗の言葉に景綱は


「そこまでお考えでしたか。考えが至らず、申し訳ありませぬ」


頭を下げて詫びていた。そんな景綱に対して政宗は


「小十郎は伊達家の為、領民の為に考えたのじゃ。気にせず顔を上げよ。じゃが、儂も何かしらの特産品は作り出したい!其処は小十郎と一緒じゃ!


他家と同じ事をやりたくないし、特産品を作るのならば、派手に目立って、儲けを出したいからのう!」


フォローしつつ本音を話す。政宗の本音に景綱は


「殿。それでは」


「うむ!特産品を作る為に、右府様と柴田殿に色々と聞いてみよう!それでは二人に来てもらおう!呼んで来てくれ!か


「ははっ!」


気持ちを入れ替えて、政宗の命令を受けて信長と六三郎を呼びに大広間を出る。そして、しばらくすると2人を大広間に連れて来ると、政宗が


「右府様!柴田殿!急なお呼び出し、申し訳ありませぬ!小次郎の元服の儀は明日なのですが、その前にお二人にお聞きしたい事がありまして」


そう言って上座を降り、上座に座った信長と近い場所に座った六三郎へ話を始める。その状況に六三郎は


皆さんおはようございます。朝から伊達政宗に呼び出されて、大殿と共に話を聞く為に大広間に居ます柴田六三郎です。何の話なのか、とりあえず聞いてみましょう


先ずは、話を聞く事にした様だ。そこに政宗から


「右府様、そして柴田殿。実は我々伊達家、米や麦や野菜以外の儲けを産み出す物、それこそ伊達家の領地でしか作れない特産品を作り出したいと思っております


ですが、武田家が作っておりますワインをつくっては、人の真似事になります。それでは目立たず、銭もあまり儲けられないと判断したのですが、


そこで、お二人の意見を聞きたく、此度、大広間に来ていただきました!」


大広間に来てもらった理由を伝えられる。政宗の説明を聞いた信長は


「ふむ。伊達藤次郎よ、武田家に触発された様じゃな。だが、現状に甘んじる事なく、領地の発展を考える心意気は見事じゃ」


政宗を褒めた。そこから


「じゃが、この陸奥国に何があるかは儂達には分からぬ。そこでじゃ!人が出歩ける様になったら、六三郎を連れて、どの様な物があるか教えよ!


今の時期は、住み慣れたお主達しか動けぬであろうからな!先ずは、それで良いか?」


「雪が溶けたら六三郎を連れて回れ!」と、政宗と景綱へ伝える。それを聞いた六三郎は


(ちょっと待ってください大殿!!人が出歩ける時期って、暖かくなった弥生以降じゃないですか!その時は帰る予定なのでは?これが現実になったら、


来年の年末に帰る予定が、更に延長になってしまう!それだけは何としても、阻止しなければ!)


出張が延長にならない様に、どうにかしようとやる気を漲らせていた。そんな時だった


「殿!小十郎殿!何方に居られますか!?」


成実が政宗と景綱を大声で探していた。その声に政宗は


「藤五郎!大広間に居るぞ!」


現在地を伝える。場所を聞いた成実は大広間へ到着すると


「殿!近隣の村から、熊が出たとの報告です!」


熊が出たと政宗へ伝える。それを聞いた政宗は


「何故そこまで慌てておる?近隣の村には猟師が居るのではないのか?」


成実に慌てている理由を聞くと、成実は


「その猟師が腰を痛めて、動けぬのです!そこで伊達家へ熊を退治して欲しいとの事です!」


伊達家に熊退治の声がかかった理由を話す。それを聞いた政宗は


「猟師が動けぬか。ならば仕方ないのう!右府様、柴田殿!色々と教えていただきたかったのですが、熊退治を優先させていただきます!申し訳ない!」


そう言って、大広間を出ようとした。そこに信長が


「待て!熊退治ならば、六三郎達も連れて行け!人数が多い方が退治出来る可能性も上がるじゃろう!」


「六三郎達も熊退治に連れて行け!」と無茶振りをすると、政宗は


「よろしいのですか?柴田殿、是非ともよろしくお願いします」


六三郎へ頭を下げて、協力を要請した。勿論、六三郎が断れるわけも無いので


「分かりました。それでは熊退治と行きましょう」


熊退治に参加する事を了承した。こうして、伊達家の特産品作りの話は、一旦棚上げになった。

「なんて冬に熊が居るんだよ!普通は冬眠してるだろ!」と、ツッコミを入れてくる待てない人が居ましたが、話の展開で次の話に冬に熊が居る理由を書きます!漫才のツッコミじゃないんだから、楽しみにお待ちください。

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― 新着の感想 ―
雪が溶けてから着手して、ある程度成果が出てくる頃には雪が深くなってさらに滞在が伸びて…って可能性が出てくるもんなぁw 赤備え達も流石に熊退治は初めてかな?
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