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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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遅かった佐竹家と対照的に歓喜とパニックの浜松城

天正二十二年(1594年)七月十一日

常陸国 某所


「六三郎!問題無く常陸国へ入れたのう!」


「はい、何事も無く進む事が出来て安心しております」


六三郎の実家で、弟の京六郎と義弟の新三郎がそれぞれ嫁を手にした同日、六三郎本人は常陸国に居た。安房国から上総国と下総国を抜けて、常陸国へ入るので


何かしらのトラブルが起きる事を六三郎は覚悟していたが、何も起きなかったので、言葉からも分かる様に安心していた


そんな六三郎と信長が、常陸国の中央付近にある佐竹家の屋敷を目指して進む事、3週間


天正二十二年(1594年)八月一日

常陸国 某所


「誠に常陸国は広いのう!かれこれ二十日は過ぎておるし、六十里は進んだと思うのじゃが、六三郎!佐竹家の屋敷まで残りどれくらいの距離じゃ?」


皆さんこんにちは。常陸国を大移動している道中、大殿の機嫌が悪くなりつつある事にビビっております、柴田六三郎です


「大殿、申し訳ありませぬ。佐竹家の方々からは、「常陸国の中央付近」としか屋敷の場所を教えてもらってないので、現時点で屋敷までどれくらいかは、


明確に答えられませぬ。なので、今から赤備えの面々を走らせて、佐竹家屋敷を探して参ります」


現時点での出来る事を提案すると、大殿は


「いや、六三郎よ。その必要は無さそうじゃ。見覚えのある旗印が近づいて来ておる」


前方を指差した。そこをよ〜く見ると


「右府様!!柴田様!!出迎えが遅くなりまして、誠に申し訳ありませぬ!」


佐竹太郎くん率いる面々が馬に乗って猛スピードで此方に向かっております。これなら、戦とは関係無い苦行をやらないでよさそうだな


六三郎が走らなくて良かったと安心して、佐竹家一同に先導されながら佐竹家の居城の水戸城を目指す事になった


一方その頃、浜松城でも動きがあった


天正二十二年(1594年)八月二日

遠江国 浜松城


「殿!信濃国の勝之尉様からの文にございます!」


信濃国を治めている康勝からの文を受け取った家康は、大名になってからの文にとても嬉しそうだったが、その喜びは文を読んだ事で更に倍増する


「ほう。統治を始めて、七ヶ月になるが何か教えて欲しい事でもあるのかのう?どれ。「父上へ、勝之尉にございます


信濃国の統治を始めて七ヶ月、作左殿を始めとした方々の協力で、今のところ問題無く内政を進めております


その様に日々を過ごしておりますが、父上へお伝えしたい慶事が判明したので、御報告させていただきます


実は、文月の初頭頃に竹がやや子を授かりました。予定通りに成長したら、来年の睦月の終わり頃から如月の上旬頃に産まれる予定です


まだまだ父上や兄上から見たら半人前の拙者ですが、子が産まれる事で、少しでも一人前に近づける様に励む所存にございます。先ずは御報告まで」との事じゃが


そうか、勝之尉も親になるのか。誠に喜ばしいのう。六三郎殿の領地に預けていた幼い頃から、あっという間に感じるのう。これは最上殿にも伝えねばならぬな」


文を読み終えた家康は感慨深い思いが出たのか、天井を見上げながら、呟く。そんな家康へ側に控えていた酒井忠次より


「殿。竹姫様は初産ですから、産婆達を多めに派遣した方が良いと存じますが、如何なさいますか?」


産婆達を多めに派遣する提案を出される。忠次の提案に家康は


「それは勿論、派遣する。そうじゃな、霜月くらいに信濃国へ到着出来る様に準備しておこう」


目尻が少し下がった顔で、計画を立てていた。そんな家康の元に於大が現れると


「二郎三郎!高代殿が産気づきました!産婆達を急いで集めなさい!」


高代が産気づいた事を家康に伝える。於大の言葉を聞いた家康は


「分かりました。小五郎!城下町は勿論、周辺の村の産婆にも声をかけよ!」


「ははっ!」


忠次に産婆を集める命令を出す。忠次が動き出して約2時間が経過したが


「二郎三郎!まだ産婆達は集まらないのですか!?」


産婆達は誰も集まらない。於大に言われた家康は


「分かりました。平八郎!小平太!お主達も産婆集めに動け!」


「「ははっ!」」


大広間に集まっていた本多忠勝と榊原康政も動かそうとした。2人が大広間を出て産婆集めに動こうとした時、忠次が戻って来た


忠次に対して家康は


「小五郎!産婆達は集まったのが!?」


産婆が集まったのかと確認するが、忠次の答えは


「殿!現在、周辺に住んでおります産婆達は、他の女子の出産に付きっきりなので動けないとの事です!」


「周辺に住んでいる産婆達は、仕事中だから動けない」だった。それを聞いた家康は


「何じゃと!!他の村に産婆は居ないのか?」


近場以外の産婆の存在を質問すると


「殿。産婆が居る可能性の高い村は、浜松城から二里程の距離にあります」


井伊直政が答える。直政の答えを聞いた家康は


「二里じゃと!!馬を急がせても、往復するだけで一刻はかかるではないか!それでも居ないよりはマシか。仕方ない!急いでその村の産婆を連れて参れ!」


悩んだ結果、その産婆を急いで連れて来る事を決断した。そんな浜松城内がパニックになっている時に


「徳川様!少し、よろしいでしょうか?」


池田恒興が大広間に来て家康に声をかける。しかし家康は


「池田殿、済まぬが今は高代殿の出産を助ける産婆を集める事で、余裕が無い!後程で良いか?」


このパニック状態を理由に断ろうとしていたが、恒興からの言葉で、パニックが少しだけ落ち着く事になる


「その高代殿から出産の事で、拙者を通じて徳川様へお願いしたいとの事なのです!」


高代が家康へお願いしたい事とは?

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― 新着の感想 ―
産婆が不足するくらい子供が産めるようになったと言うのは良いことなんだけど、今回はタイミングが厳しい…。 ここに居るのが高代さんで良かった…。
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