表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

763/796

新三郎の嫁候補に勝家と市と利兵衛と紫乃と道乃は

市が一時退出している間、勝家は義光に


「最上殿。此方に参られた理由は事前に知っておるのじゃが、倅は、六三郎は戦において無理をさせておりませぬか?」


関東での戦の事を質問した。勝家の質問に義光は


「越前守殿。六三郎殿は無理と言うよりは、不思議な事をやっておりました。まあ、具体的に言いますと、小高い偽物の丘を作り上げる事。なのですが


最初にこの策の話が出た時は、どう言う事なのかと、理解に苦しみましたぞ。ですが、流石「柴田の鬼若子」と呼ばれる日の本随一の武将ですな


偽物の丘を作り上げると、敵である松田の軍勢が吸い寄せられるかの様に、其処に本陣を構え始めたのです


その後、偽物の丘に埋め込まれた硝石に火矢を放つと、小さな地震が起き、偽物の丘が崩れ、松田の軍勢が土砂に飲み込まれたのです


いやはや、種子島や槍や弓や刀でなくとも敵を攻撃出来る事を見せつけられました。其処で六三郎殿が大将の器の持ち主であると思った行動が


土砂に飲み込まれた松田の軍勢に対して、赤備えの面々ではなく、最上家を含めた者達へ「全軍突撃」と


あの戦に参加していた各家の足軽達へ、突撃を命令して、武功を挙げさせた事ですな


並の武将ならば、自らの軍勢だけが武功を挙げたら良いと思うのですが、その事で赤備えの最年長者の真田殿へ聞いてみたのですが、真田殿曰く


「殿は、全員で苦労して準備すれば戦も早く終わる。それなら武功を出来る限り多くの人間で分け合うべきとの考えなのです」と言っておりました


改めて、越前守殿。どの様な子育てをしていたから、六三郎殿はあの様な若き名将に育ったのですか?」


興奮しながら、関東での戦の事を話しつつ、六三郎があんな感じに育った子育てを聞いて来た。しかし勝家は


「偽物の丘を全員で作るとは。また、あ奴は与力に無理をさせよって!毛利との戦でやった十日で百里を走り抜くよりはマシじゃが」


六三郎がまた与力の軍勢を振り回した事に呆れていたが、中国超大返しよりはマシだと口にしていたが、勝家の言葉を聞いた義光が


「越前守殿!その十日で百里を走り抜くと言う壮大な策の話、どの様な内容か教えていただきたく!」


中国超大返しの話を詳しく知りたいとリクエストして来た。勝家本人は細かい所までは話せないので


「最上殿。実際に経験した者を呼びますので。吉田を呼んでまいれ」


小姓に吉田を連れて来る様、命令する。小姓が即座に吉田を連れて来ると勝家は


「吉田よ。六三郎が毛利との戦で行なった百里を十日で走り抜いた策の細かい所を最上殿へ説明してくれ」


吉田へ中国超大返しの説明をする様、命令する。命令を受けた吉田は


「ははっ!最上様、殿が行ないました件の策ですが」


何故、その策をやろうと思ったのか、その策をやる上で重要な事、その策の先でやるべき事を細かく説明した


義光は説明を聞いて


「敵に遭遇しない事から、一気に反転しようと思う事がそもそもとんでもないが、そこから策をより完璧に遂行する為に、尼子家に無理を承知で働かせて、


安全だと分かると、走り始めるとは。越前守殿、やはり六三郎殿は武将として日の本随一ですな!」


策の無茶苦茶度合いに呆れつつ、それでも与力が着いてくる統率力を見せる六三郎を褒めていた


そんな義光の言葉に勝家は


「儂としては、その様な無茶苦茶な策を使わずとも、戦に勝ってくれたら、それで良いのですが、何故か六三郎は味方の被害を少なくする為とはいえ


その様な無茶苦茶な策を実行するのですから、そんな倅が、日の本随一の武将と言われても実感が湧いて来ないのが、本音ですな」


思わず、本音をこぼす。勝家の本音に義光は


「はっはっは。越前守殿が、その様に仰るからこそ、六三郎殿は謙虚に育ったのでしょうな!」


六三郎が謙虚に育った理由を推測していた。義光の言葉に勝家は


「まあ、六三郎がすぐに調子に乗る阿呆でない事は、良かったと思っておりますな」


照れ隠しの様な言葉で発言を止めた。そんな時に


「権六様、連れて来ましたよ」


市が新三郎の嫁候補と、その家族を連れて来た。その面々は


「勘十郎達ではないか!では、新三郎と良い仲の女子とは、伊吹の事か!」


浅尾家の面々だった。浅尾家の幼子2人は、侍女達に見てもらっている中で、義勝、雪乃、虎夜叉丸、伊吹が大広間に市と共に到着すると、義勝が


「大殿!此度の事、お伝えしなかった事、誠に申し訳ありませぬ!」


勝家に対して謝罪しながら、頭を下げた。義勝に続いて3人も頭を下げる。そんな中で勝家は


「利兵衛!紫乃と道乃を連れて参れ」


「は、ははっ!」


利兵衛に紫乃と道乃を連れて来る様、命令する。命令形を受けた利兵衛は紫乃と道乃を大広間へ連れて来る


連れて来る道中で利兵衛が2人に説明していたのだろう、紫乃も道乃も大広間に入るなり


「「新三郎が申し訳ありませぬ」」


勝家に対して、頭を下げた。勝家は頭を下げている面々に対して


「皆、面を上げよ」


頭を上げる様に命令し、全員が頭を上げた事を確認した勝家は


「先に言っておくが、儂は新三郎の嫁に関してはとやかく言うつもりは無い!じゃが、その様な事になっておるのであれば、儂に話しておけ!


それならば、最上殿が本拠地である出羽国から遠い播磨国に来る必要は無かったのじゃからな!改めて最上殿、遠い場所まで来たのに申し訳ない!」


そんな状況になっている事を隠していた事だけ、叱責して、義光へ頭を下げた。そんな勝家に義光は


「いやいや越前守殿。確かに、越前守殿が色々と思うところがある事は仕方ないとしても、最上家としては、駒の嫁ぎ先が決まったのですから、あまり責めないでくだされ」


「駒姫の嫁ぎ先が決まったし、別に気にしないから責めないでやってくれ」のニュアンスでフォローの言葉をかける


義光の言葉に勝家は


「そう言っていただき、忝い」


義光に感謝を述べた。その直後


「新三郎!」


「は、はい!」


新三郎を呼ぶと、


「新三郎!この場を丸く収める為に必要な事、何か分かるな?」


新三郎へ、「この場を丸く収めろ」と命令する。命令を受けた新三郎は少し考えて


「分かりました!それでは」


そう言って、立ち上がり伊吹の前へ移動して


「伊吹殿、拙者の嫁になってくれませぬか?」


公開プロポーズをした。新三郎のプロポーズに伊吹は


「はい。新三郎様の嫁になります」


プロポーズを受ける。この光景を見た最上家から


「おめでとう!」


「新三郎殿!その胆力、見事じゃ!」


祝いの言葉が聞こえ、斎藤家からは


「孫に会えた日に、新三郎が嫁を貰うなんて!」


「新三郎!伊吹殿を泣かせたら許しませんよ!」


「新三郎の嫁取りを生きて見られるとは」


涙ながらの喜びの言葉が聞こえてくる。浅尾家からは


「新三郎殿、伊吹の事、よろしくお願いします」


「伊吹、幸せに暮らすのですよ」


「伊吹、新三郎殿をしっかり支えるのだぞ」


伊吹に激励の言葉を伝えられていた。そんな空気が落ち着くと勝家は


「新三郎、よくぞ臆せずにその考えに辿り着いた。改めてじゃが、伊吹に辛い思いをさせるでないぞ」


新三郎を褒めた。勝家に褒められた新三郎は


「ははっ!伊吹殿、いえ、伊吹に辛い思いをさせませぬ!」


決意表明の言葉を宣言する。その言葉を聞いた勝家は


「うむ!少しずつ、出来る事からやっていけば良い。改めて、新三郎と伊吹!おめでとう!」


新三郎と伊吹に祝いの言葉を伝える。こうして、この日の柴田家は、新婚夫婦が2組も出来るという幸せオーラ全開な空気に包まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
二組ってことは京六郎と駒さんも決まりか。まぁ他所とはいえ大名からの婚姻を家臣では断りにくいか。
この時建てた学舎が後に日ノ本最高峰の学舎となり、かの福沢諭吉すら慶応大学を創設する時にはこの播磨柴田塾を参考にしたとか……(大河ドラマのナレーション風)
相変わらず勝家様は六三郎には厳しいなぁ‥‥いつか普通に褒めたりしてあげて欲しいなぁ‥‥と思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ