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転生武将は戦国の社畜  作者: 赤井嶺


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平和な時だが危険の種が近くに。

この作品はフィクションです。史実と違いますので、その点、ご理解ご了承ください。

元亀二年(1571年)八月十五日

美濃国 美濃加茂村


こんにちは吉六郎です。あれから七ヶ月ほど経過しました。村の皆さんは一月に教えたとおり畑を土起こしから始めて、


二ヶ月かけて村の子供が中心となって作った肥料を畑に撒いて、じっくり混ぜて、塩水選で選んだ種籾を育てて、植えられる大きさの苗に育ってから、


この時代にはない「正条植え」用の簡単な器具を作って、説明しながら苗を植えて、水の管理をしながら、やっと収穫まであと少し!のところですが、村の皆さん全員驚いてます。


まあそれもそうでしょうね。最年長の利兵衛爺ですら、こんな大豊作は見た記憶が無い!と言うくらいですから。で、大豊作になる様に徹底的にやった訳だから、当然そのお溢れを狙いにくる奴らが居るんだよね。


先ずは五月頃に全滅させた山賊。コイツらは前もって話を聞いていたんだけど、寝ぐらにしてる山の中に見張りを立ててみたら五十人程の元斎藤家家臣達が中心の山賊だった。


親父にこの事を話したら「殿の新たな領国でその様な輩の存在は許せぬ!即刻殲滅して来い」と吉田のおっちゃんに命令して集まったところをおっちゃん率いる家臣達150名で一気に攻撃して、


1人だけ生かして残りは死亡して。その1人を村の皆さんの前で斬首したんだけど、その1人が利兵衛爺さんに対して「利兵衛、貴様だけ上手く生き残りおって」と喚いていたけど、


あんな普通の爺さんが山賊に恨まれる事なんて有るか?と思いながらも放置してます。


で、次は伐採した山ですよ。現代の知識で美濃国と飛騨国である岐阜県は大雪の時は仕方ないとして、


雨の酷い時は地滑りが起きてるイメージがあったんだけど、地滑りって木が隙間無く長く伸びてるから、太陽光が地面に届かないで地面が乾かなくて、


結果山肌が常にぬかるんでいる状態になるから土が津波の様になるんだよね。イメージでは。だからこそ、木を伐採して太陽光を山肌に当たる様にしてみたら、冬の寒風と夏の直射日光、


特に岐阜県は現代だとクソ暑い地域のひとつだから直射日光が効く効く。梅雨前に山に入ったらぬかるみなんて全く無い山肌だったし。


山問題は解決した最後は害獣ですよ。鹿と猪は村に入って来ない様に柵を作っていたから、最初は大丈夫だったんだけど、中には柵を飛び越える鹿も出て来たんだよね。


まあ、この鹿は着地する前に長い棒で叩き落として、あとは徹底的に叩きのめして、解体して血抜きした後に内臓以外を食べる様に指導しようとしたら、


利兵衛爺さんが知っていたのか、俺が教えようとした事を全て皆の目の前でやってくれた。内臓は寄生虫がいる可能性もあるから肥料として埋めたけど。


問題の猪は尾張国の時の様なそれなりの人間を揃えないといけない化け物サイズが居なかった事もあって、尾張国の時の半分くらいの人間で倒せましたよ。


で、猪も鹿と同じく村の皆さんに解体後食べてもらって、最初に出会った七ヶ月前とは見違えるほど顔も身体も健康的になりました。


そして収穫の九月!簡単な千歯こきを作って、村でやり方を披露したら絶賛されましたよ。「これなら農作業の時間が短くなる。ありがとうございます」なんて言われたから、改めてこの時代の百姓の皆さんに感謝だよ。


で、収穫も終わってのんびりしていた十月頃ですよ。見張りの報告で、村の中に見慣れない人間が居ると。しかも斎藤家関連の話をしていたと。


史実では確か再来年くらいに越前の朝倉家と織田家が朝倉家の本拠地の一乗谷で戦をして、


織田家が勝って朝倉家と朝倉家家臣になっていた斎藤龍興の両方が死んだ越前も織田家の領国になるんだけど、


何故うちの村に斎藤家関連の話が?

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