表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で大元帥  作者: General der Nationale Volksarmee
勇者編そのいち
29/60

静謐の剣

2018.4.14

以下転載防止文字列

反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼

 アレから半年。冒険というものの、都度に変わる決められた区画を探っては戻るだけのルーチンが続く。そもそも冒険者ギルドが『公益法人』扱いであり、要は中身が役所かなにかだとは思ってもみなかったことだ。


 今日当たった場所はこの地区最深度を誇る位置にある柩の間だ。これまで密かな野望をもってこの日を待っていた。ここには発見されて以来誰一人抜くことができたものがいない剣があるのだ。それを抜いてみたい、そんな野望を。


 静謐、それが似合う剣だ。最初の印象はそれだった。そしてこれが石棺のようなものに突き刺さっている。誰しもが一度は挑戦し誰も抜くことができなかった理由がこの石棺にあるという噂も聞いた。

 いざその柄に手をかける。相互監視の為につけられた古参の剣士が囃し立てる。


「嬢ちゃん、そりゃみんな手をかけたさ。だが、誰も抜いた奴ァいねぇ。きっとそりゃ抜いちゃァいけねェンだ。」


何らの抵抗もなく剣は抜けた。そして、穴からあふれてくる情報。そうか、この世界は―――

『中隊、整列‼』


一個中隊、今の親衛隊の総兵力であり、いま出来上がったばかりのものである。それがいま、報道機関の前で、宣誓をする。


『我ら親衛隊は、偉大なる帝国の指導者閣下の指導のもと、如何なる困難を乗り越えて、如何なる命にも従い、閣下、ひいては我らが祖国、西方帝国のために死力を尽くすことを誓う。かくて神よ、我らを助けたまえ。』


仮の隊旗に彼らは忠誠を宣誓する。桜花と稲束、歯車赤きリボン。赤地にそれが描かれた旗に。


それに対して訓示を与える。


「軍人たる諸君にこの身より訓示を与える。軍人は忠誠を本分とし、礼節を厳に為して、武を持て誇りとなせ。将卒相信義を以て隊伍を組み、虚飾を排して従軍すべし。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ