目が覚めれば
2018.4.14
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反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼
…さい。…なさい。
目を覚ませばそこはなにもない空間で、そこにふわふわと浮かんでいるような、沈んでゆくような、表現の仕様がない。沈むもなにも、そもそも肉体すらこの場にないのだから。
いずことも知れぬ所から響く声だけが、肉体を介さず直接に精神に染み行く。
今貴女の体は作り替えられています。突然ですが、貴女には救って頂きたい世界があります。その世界では魔王が召喚されてしまいました。それは世界を叩き壊すでしょう。貴女はそれを止めることができる唯一の存在なのです。
断ることができるかのように優しい言葉。しかし、既に体が作り替えられているならば、なぜ断れるだろうか。
貴女には何がなんでも勝ってもらわねばなりません。そのためにやむを得なかったのです。貴女が勝てばその世界は救われます。どうか、お願いします。
次第に沈む速さが増してくる。断ることは実質不可能だ。なにしろ答える暇すら与えようとしない。
「閣下。貧民窟の連中が鉄道用地の買収に従いません。」
「なら、殺せ。一人残らず。鉄道建設は国策だ。それに逆らうことは帝国に対する背信であり、反動である。」




