賽は投げられた。あとは死ぬまで
見下ろすは円卓。帝国の未来を決めるというこの会議。やることは半分聞き流しながら、密かに決められた台本に沿って『御下問』とやらをすること。台本通りに会議は進むだろう。台本を受けてない公爵閣下が何やら言っているが、そんなことはどうでもいい。歴史のゴミ箱で何か喚いているが良い。この円卓は茶番だ。列席するお偉方は雛鳥もいいところだ。決められた筋書に沿ってピーチクパーチク鳴いている。その中でただただ流れを乱す一羽がいる。今それを捕らえた。あとはそれを慈しむかのように抱き上げて、渾身の力を込めて握りしめて、床に叩きつけてやればよい。サァ,これは内戦の火種になるぞ。それはきっと楽しい。何しろそのあとは近代化の暴力がこの帝国を舐め尽くすのだから。何百万が死ぬだろう。その血はどれ程のものだろうか。このときほど甘美ではなかろう。
この世界に召喚しくさったこの場の連中も、国民も、神も仏も、何もかも破壊されてしまえばいい。全てが壊れるか、こちらが壊れるか、賽は投げられた。あとは死ぬまで。
序章完結
勇者編だよ、次からしばらくの幕間は
2018.4.14
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反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼




