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異世界で大元帥  作者: General der Nationale Volksarmee
創設期(仮題)
23/60

既得権益とはそもそも……

 いまや省庁再編と言う名の静かな内戦は遂行されつつある。既定事項に基づき、取り込み人事も終えてその副官(ひしょ)と言う名の実権者も用意できた。全ての権限は今や水面下にて形式上は自分の手元に集中しつつある。当たり前だが、あくまでも形式上は、である。しかし、その形式上の決裁だけでもきりがないほどの量である。そもそも既得権益とは、このような統治条項に関わる義務を完遂する上で発生するものである。だから、既得権益を排する、或いは奪取すると、必ずこのように竹箆(しっぺ)返しを喰らう。政権交代を訴えていただけのあの政党のように。まだこれは正式な発足前であり、この文書量もまだ少ない方だと云う。覚悟が足らなかったか……


 本来はこのような業務を手伝う存在ではないメイドたちにも書類の搬出に手伝ってもらっている。メイドは本来は教養のある、それなりに高い地位にある者達だ。貴族の子女がその役回りを勤める事すらある。より高貴な存在のメイドを勤めることはステータスであるとのこと。そして女中だとか召し使いだとかよりもその立場は上だ。厳然たる身分差がある。それゆえに、任せられる人員の中に含ませることができる。戦前は日本一の貨物駅だった某地域の喫茶店にいるアレとは違う。まあ、金だして雇ってはいる。雀の涙のような給金であるが、大抵実家が貴族だし、衣食住は完備だし、それどころかこの宮殿内にはメイド達専用のレクリエーション施設もあるという。使うことは出来ないが、お忍びで見に行ったことがある。そのときには性別すら偽って。何かに目覚めそうになったが。何だかね、うん、ゾクゾクした。またやろうかな……ハッ、いかんいかん。現実逃避は止めるんだ。まだまだ仕事はたくさんある。


 図表化、されてナーイ、エクセル、あるわけナーイ。予算がナーイ、そもそも人が足りてナーイ。時間がナーイ、一日が長くなるわけナーイ。と、まあ本当にヤケクソで仕事してるのだが。あー、ネットやりてぇがそんなのあるわけナーイ。

 ヒャッホウ100報シャッポを脱いで、イャウ!電気がねぇ、灯りがねぇ、当たり前だよ無尽灯(むじんとう)!油がねぇ、足してねぇ、足すのもあぶねぇ、紙の山!仕方ないから燭台で!


 灯り用蝋燭と封書用の蝋燭があってな……

2018.4.14

以下転載防止文字列

反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼

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