省庁再編と云う名の……
官僚、それは自己の権限の拡大になるならば努力を惜しまず的確に組織を作り上げる、そんな者達である。その力を借りて改革をしようじゃないか。それに関しては実のところ現在の各省庁の幹部と話し合っている。
そもそもこの中枢省庁の権限は今のところ直轄地に限られている。あれだ、廃藩置県前の日本政府状態である。それを全国に拡大しようと云うのだから、官僚たちは喜び、そのために協力している。こっちは各貴族共の力を削げるし、向こうは権限の強化に繋がる。これぞ所謂ウィン・ウィンというやつだ。根回しが大変だが。
例えば今のところ租税は各貴族が独自にとり、その一部を国に納めるという形である。これを改め、国内全土すべて国庫省管轄にし、簡素な地租等を採用する。その時に各領邦ごとに番号を振り、さらにその中の地域によって細かく番号を振り、そして業種などによって番号を振り……というような租税番号を作るのだそうな。権限を全土に拡げると言ってみたらノリノリでこのような計画を立て、そして予算を組む。官僚スゴいわ。しかも貴族の取り込みに、わざわざ反対しそうな貴族の子息などを勅任官辺りに据えられるようにするその卒のなさ。あの公爵家を除いて。なんか恨みでも買ったのか、あの公爵は。ここも利害は一致。ちなみに貴族たちには国庫省からお金がちゃんと、それまでの石高にあわせて『秩禄』という形で支払わる。
他の例としては内務省の警察関連である。これもまたこれまで各貴族の領邦が個別にやっていたが、それを統合して内務省警察にする。はじめはそのまま統合して、何か合ったときに『刷新人事』と称して完全に新しい制度に置き換えられるようにしてある。しかも何故か不思議なことにその『刷新人事』が必要となる不祥事の内容まで用意されている。それにまた、取り込みに人事の枠があるのも相変わらず。だから何であの公爵を省くのか。本当に嫌われてんだなあれ。
ついでに軍事権に関してはまだ手がつけられないが、それは仕方ない。手元にそれを保証できる軍がないからなー。
よくある内政チート、やってみようにも難しいから、官僚の力を借りた。したら自分が考えるより相当いいものが出来た。そもそも官僚はその道のプロだからな。しかも官僚の嗅覚は鋭い。腐敗したら?知らんな。そんなとこまで面倒みきれるか。これの取り込み人事の為の個別会談はそれぞれ『昼餐』『茶会』『晩餐』『観劇』等のスケジュールに組み込まれている。明日には決まるな、これは。そして明後日の御前会議でこれを追認するだけと。どこぞの公爵は反対するかも知らんが、根回しが終わってるからその辺は問題なくこれが通るな。うん。
多分この改革にも落とし穴はたっぷりあるよ?でもね。これ以上は思い付かないんだ、私には。助言はあるかな?あればとりあえず検討はする。
2018.4.14
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