下士官募集を終え
軍の根幹は下士官であろう。兵も確かに重要である彼等が居らずば戦えない。しかし、それを取りまとめる者が居なければならない。それが下士官である。士官は戦闘を指揮し、兵は戦い、下士官はそれを仲介しつつ兵をまとめる。優秀な下士官がいる軍隊は強い。この逆もまた然りである。下士官がダメなら如何に兵が優秀でも、如何に士官が頑張ろうとも、軍は瓦解する。
と言うわけで募集し、いま揃った志願者が目の前に並ぶ。軍隊の下士官を募集したが何だか普通の若者が来た。よくよく考えれば強い奴や荒暮者ならこんな出来立てホヤホヤの小さな軍隊よりも何処かの傭兵やるか、この国では山林観護官というものになるのだろう。山林観護官は他の国で言う冒険者にあたる。冒険者とは?知らんな。それを管理する省庁もあるがそんなの全部覚えていられるか。各種業務は任せ、そして最後の決断の責任を最高指導者たる余が負う。だからそんな細かいことは知らない。知る必要もない。まあ、それだからいま目の前にいる志願者は上京してでも勤め口を見つけられなかった若者なのだろう。よく考えると自分はさらに若いか。それは問題ではない。
一番左にいるのは何だか羽根が生えていて、背負っている背嚢、雑嚢、水筒の肩紐が干渉しているようなのだが、大丈夫だろうか?その右のは、うん。ケンタウルスである。立て銃が出来ず、控え銃の姿勢だ。うーむ、ケンタウルスって下半身むき出しだが、倫理観がどうなっているのだろうか。クリスにでも聞いてみるか?さらにその右隣だが…浮いておる。比喩でなく本当に浮いておる。あれは何だ?つか浮くな。あとの三人は普通の人間、いや違う。一番右のが『有角人種』だったか?他国では迫害の対象であるが、あれは元々悪魔と人間の交配種だとか聞いたが。角があるだけであとは普通の人間なのだな。つか交配種って、交配できるのか。何だかそれはそれで面白い。それに関して論文でも書いてみるか。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
訓示だのなんだのと疲れる式典であったが、本格的なのは明後日からだそれまではこの施設に慣れて貰わねばならぬ。自分は宮殿に戻ってそれまではまた別のお仕事ですよっと。
2018.4.14
以下転載防止文字列
反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼




