サキュバスの街の夜会(本人目線)
門番の二人が近寄ってきた。むわっとする香りの様なものに一瞬中られかけたが、自分は偶像であると言い聞かせて耐える。帝国6000万の民の範を垂れるべき偶像なんだと。
「誰か」
「峰岸勉。」
「この…っ!帝国指導者閣下を騙るとは!」
いやね、本物なんですよ、はい。というような弁明すら許されずに取り押さえられる。おお、サキュバスの身体って柔らか…痛い痛い痛い締め上げないで!腕が変な方向に向いてるから!のわーっ!
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獄につながれたやないかーい!なんでクリステルは不問でこっちは獄にいるんだ。あ、はい不敬罪ですね、分かります。 本人ですがね。そういやむかーしは天皇というか、帝といっていた時代辺りだと帝は自分にも敬語を使っていたとか。面倒くさいこって。
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本隊がついてすったもんだがあったの後に獄から出られた。いや、いいんですよ、風采のあがらない顔でいでたちだし。
んで。夜会ですと。パリッとしたワイシャツ、しかも昔の着け襟型のワイシャツを着る。今回の襟はウィングカラーである。そうしてズボンをはき、サスペンダーで吊る。ベルトで止めない古典的紳士服だな、こりゃ。ボウタイを結んでもらいチョッキを着たあと、上を着る。鏡には19世紀末的な紳士が居った。髪型?そりゃさっき近侍さんがやってくれましたが。最後に胸元のポケットにハンケチを挿して出来上がりである。馬子にも衣装とはこの事か。いやはや素敵な紳士のようだ。中身只の短大生だけども。ん?中退なのか、これは?知らんがな。
華やかに奏でられる音楽のなか、妖艶なサキュバス達が話に華を咲かせている。今回は立食形式のパーティだ。正直、壁際で所在なく突っ立っていた方が性に合っているのだが、悲しいかなこのパーティの主役が自分である。琥珀色の透き通った酒の入ったグラスを手に挨拶に来たサキュバス達と言葉を交わす。握手もするし、勧められたものもその場で食べる。いやはや禿げそうだ。
我
募
感
想
2018.4.14
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反動中共粉砕、民主化‼不忘六四天安門同志‼習近平黄熊殴殺‼




