やはり鞍や鐙が欲しい
題はもしかしたら変わる
クリステルに騎乗して行くことおよそ2日。股が痛い。舐めてた、乗馬舐めてた。なにこれ辛い。だがもう良いや。代わりにと言っては難だが、クリステルととりとめのない話をしながら耐えようと画策する。種族の事、日常生活、趣味。いやはや、こいつは楽しい。だって美人さんと思うがままに話が出来るんだから。好意は感じれないが。まあ、話の断片を接ぐと敬愛していたお兄様をブッコロしたのがなんともってやつが言葉の端々から滲み出て居るようだ。直接は言ってないから七割予想だが、間違いないと言えるだろう。さて、なんと言って良いのか判らない。そんなことを思いながらひたすらに内股の痛みに耐え続ける。
しばらくしてそろそろ次の街である。其の地には主にサキュバスが棲むと云う。サキュバス、それは男子の夢なる存在。城と大きな館があり、その城の持ち主は街の領主たる家の者で家名をホーネカーと云う。館の持ち主はだいぶ昔に帝国に対して大きな功績を残して叙爵されたパッツェンデール一族の館であると云う。その街までおおよそ二里の所で一度確認する。なにをかと言えば、誘惑されないようにする為に考えた事をだ。お…余は意地でも誘惑されてはならない。自己生存のための軍を編成し、ありとあらゆる敵を粉砕しめるその時迄は。自己生存のための闘争を何等かの名義体分で包んでな。そもそも帝国指導者は偶像だ。偶像は誘惑されない。
その時に何か声が聞こえた様に思ってそっちに視線を向けると、何だか小さな緑色の人形生命体に追われた少女が見えた。
「クリステル、向こうだ、誰かが追われて居る。行くぞ。」
クリステルはそれを見ると返事すらせずに駆け出す。振り落とされまいと捕まりながら前を見る。少女は何かを掻き抱いて居るようだ。それをクリステルがすれ違い様に抱き上げると。お…余に渡し、更に速く駆ける。待て、鐙処か鞍すら無いんだ!そんなに速くしないでくれ。落ちちゃう落ちちゃう!なんとか静かになった。恐らく撒いたのだろう。落ちまいとして必死になっていた状態から周りを見る余裕が出来た。視線を上げると街を囲う市壁の門があり、とってもセクスィーな格好をしたサキュバスの門番がこちらを怪訝そうな目で見ていた。
馬に乗った事は無いです。
2018.4.14
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