計画
「知華、旅行に行きましょう!」
2人でくつろいでいた時、マリーが急に目を輝かせながら提案してきた。
「えっ、いきなりどうしたの?マリーどこか行きたい場所とかあったっけ?」
「ううん、無いわ。」
「無いの?!…なんか、マリー最近自由になってきたね…?」
「んー…こうして知華と一緒にいられるだけでいいと思ってたのに、最近はもっと知華と色んなことをしたいなって思い始めちゃったの。」
そう言いながらにっこりと笑ってくれるマリー。2人で旅行に行くことなんて今まで片手で終わる程度しか行けてなかったから、マリーの提案に乗ってみようと思った。
「そっか…なんか嬉しいなぁ。旅行、いいね…今度どこか行こうか?」
「それがいいと思うわ!2泊3日くらいでのんびり行きましょうよ♪」
「いいね!じゃあ、マリーが好きな温泉?」
「私だけが好きってわけじゃないわ、知華が好きだから私も好きになったのよ?」
「えへ、そうだったね。どこの温泉にしよう?色々あるもんねぇ…一緒に調べよ?」
「そうね、たくさん調べていい場所を探しましょう!」
パソコンを開いて旅行ガイドや観光地の情報を調べたり、行き方などを考える時間がとても楽しくて、一緒に行く相手が愛する人だというだけでこんなに楽しくなるものなんだ、と、隣で楽しそうに調べているマリーを見て思った。




