表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秘密の関係  作者: もっち
第三部
36/46

密かなる口づけ 〜加奈目線5〜


「…。加奈、ありがとう。私、あなたに会えて幸せだよ。」


驚いて目を開けてしまいそうになった。

…今、知華が、あたしに会えて幸せって…。

思ってもいなかった。自分は知華と正反対と言ってもいいくらいうるさいと思っていたし、もしかしたら邪魔かもなんて思っていたから、そう思ってくれていたのが本当に嬉しかった。


こっそり目を開けて隣に座っている知華を見ると、もう眠っていた。

眠っている彼女はとてもかわいくて綺麗で。思わず見とれてしまって、ほんの少し雑念が思い浮かんだ。


今ならきっと気付かれない。


少し周りを見回して、周りの人がこちらを見ていないのを確認すると、知華の頬に軽いキスをした。1回だけじゃ足りなくて、さっきより唇に近付けてもう一度キスをした。

幸せそうに寝息を立てる彼女は何も知らない。独り言が聞こえていたのも、そっとキスをしたことも。


「…それでいいんだよ。」


そう呟いて、あたしは再び訪れた眠気に身を任せた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ