帰ろう。
次の日からマリーも合流して3人で色々な所を回った。マリーと加奈は息が合ったようで、仲良さそうに話していた。
そういえば、偶然にもマリーも同じ日数で宿泊予約をしていたらしく同じ日に家に帰れることになったから、同じ電車で帰ることにした。
2人とも疲れたみたいで、電車の中では ぐっすり眠っていた。お互いの肩にもたれかかるように眠っていたから、可愛くて思わず写真を撮ってしまったほどだった。
「そういえば、マリーの寝顔見るの久しぶりだなぁ…やっぱりかわいい。」
しばらく2人の寝顔を見つめる。加奈とマリーが一緒にいる姿なんて見られるとは思っていなかったな…。
「…こうしていられるのも加奈のおかげなんだよね…。辛いはずなのに私の背中を押してくれて。…加奈、ありがとう。私、あなたに会えて幸せだよ。」
聞こえないようにそっと呟く。直接言うのは照れるから、本人には言えないけど…。でも、加奈には本当に感謝してる。
帰ったらケーキバイキングかな。
そう思って、くすりと笑った。
のんびりと電車に揺られていると、徐々に眠気が襲ってきた。幸せな気持ちになりながら、知華はゆっくりと目を閉じた。




