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秘密の関係  作者: もっち
第三部
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待ちわびた温泉へ


「加奈、浴衣似合ってるね!」

「いやいや、知華の方がスタイルいいし綺麗だよ!羨ましい…。」


部屋に着いてすぐ、加奈が“旅館といえば浴衣!”と言ったから 私達は着替えることにした。加奈はほっそりとしていて 体のラインがすごく綺麗に見えたから、私はドキドキしてしまった。

私は…ダイエットしてるけど 少しお腹が出てるような気がするし、胸も大きめだから綺麗に見えない気がするんだよなぁ…きっとお世辞だな、うん。


「お世辞だな、って考えてたでしょ?そんなことないからね〜。」

「うっ…な、何のことかなぁ…?ははは…。」

「分かりやすすぎだから…。…よしっ、もったいぶるのもなんだし、待望の温泉行きますか!」

「わぁい、温泉!レッツゴー!」


荷物をある程度片付けて、一緒に温泉へ向かう。

廊下も綺麗だし、さすがって感じだなぁ…来て良かった♪

歩きながらそう考えていると、加奈が色々説明してくれた。


「ここの温泉は美肌効果とかあるんだって♪たっぷり時間かけて入らないとだよね!」

「そうだね!ふやけるくらいに入った方がいいかな?」

「知華は大丈夫でしょ?こんなに肌綺麗なんだしさ〜。」


そういうと加奈は私をじっと見つめた。

ゆっくりと全身を見て、


「うん、やっぱりいらない。」


なんて言った。


「いや、要るから!美肌じゃないし!」

「いやぁ そんな事ないな。…まぁ、もっと綺麗になってくれてもいいんだけど♪」

「む〜…。本当にそんな事ないのになぁ…。加奈の方が綺麗なのに。」

「へ?そんなことないから!あ、ほら着いたから早く入ろ!」

「あっ、誤魔化した!」


私がこっそり呟くと加奈は少し赤くなったように見えたけど、すぐにどこかを向いて行ってしまった。


「えっ、待ってよ〜!」


旅館入る時もこんなだったな…と思いながら 私は加奈を追いかけて中に入った。

視界の端に映る金色に気づかないまま。

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