前へ目次 次へ 33/36 9. 映美が息を引き取ったのは、母からの連絡を受けて芽美が病室に戻った一時間後のことだった。 乱れ続けたバイタルが落ち着き、変化しなくなり、「ご臨終です」と医者が告げたその時まで、芽美は映美の手を握り続けた。 結局、映美は交通事故に遭って以来、一度も目を覚ますことはなかった。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ◇◇◇◇◇