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 さてさて、対象が事切れ、行動不能になったところで次のフェイズに入る。


 真琴第2フェイズ”頬ずり”だ

 

 一応フール談をここに交えておこう。

 彼曰く、ここが最も過酷な地獄らしい。フールの場合、召喚時の体格は約10cm。真琴はそれを無理やり鷲掴みにし愛でる。


 金田の場合はどうなるのか……。犯罪に抵触しない程度には抑えておいて欲しいものだ……。

 

 「はぁ………はぁ………」


 荒らげるその息遣いは発している人間が女性でなければ完全にアウトなほどに狂気じみている。

 全身をだらんとさせ倒れこむ金田。抱きつきフェイズが終り、一時的に解放されているわけなのだが、それまでに意識を取り戻し逃げなければ金田は悲惨な目に合うことだろう。

 といってもまぁこの状態の真琴から逃げることなど空でも飛ばない限り不可能なのだが。


 「ウッ…………………」


 短髪が頭を右手で抑えながら立ち上がる。キョロキョロとあたりを見渡し、真琴が視界に入った瞬間にそれまでの全てを思い出したのだろう。


 「うぁぁぁぁあぁ!!」


 実に情けない叫び声を上げながら金田が何度も転びつつも逃走を開始する。実に正しい判断なのだが、理性崩壊中の真琴から逃れることなんて絶対無理だといったはずだ!!………言ってなかったか………。


 どこに隠れようと確実に発見され、日常の三倍の速度で走行し確実に獲物を捉える。


 逃げ出した金田を約5秒で補足し、そのまま直接頬ずりフェイズに移行した。

 金田の銅に手を回ししがみつき、黒と白のブレザーに何度も頬ずりをする。

 しかしここで終わらないのが真琴クオリティだ。

 彼女の頬ずりは徐々に上に上昇し、最終的に顔にまで達する。


 羨ましいなんて思ってるわけじゃないんだからな!!


 ところがどっこい、彼女の頬ずりは次元を超えている。人によって変わるものなのだろうが、力の加減というものを一切といっていいほど行わない訳で首の骨が折れるのではないかと見ているこちら側が心配してしまうほどに強烈なのだ。

 いい加減金田が口から泡を吹きそうなので、真琴を止めようと二人のもとに歩み寄る。


 こっちはそんなことしている暇はないんだ!


 と愚痴でも言いたいもんだが、それは言えずに終わる。

 真琴を中心に目測でおおよそ半径1mまで接近すると、猛烈な眼光が椋を襲い、目力だけで行動不能にまで追いやられてしまった。

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