体育祭時々準備
短いが深夜書きなので体力の限界の末です
「ついに...」
「ついに...!」
輝の席の前に馴染みの深い顔並みである浩史に要、沙也希が居た。
基本授業終わりはみんな輝の席の前で集まるのが恒例になりつつある。
浩史と要はさっきの授業で「あるイベント」の内容のせいかただでさえ高いテンションがさらに高い。
そんな2人を輝は捌くのがめんどくさいけれども行っていた。
「体育祭だろ、ほんとお前ら仲良いな」
「えへへそれほどでも」
「褒めてない」
浩史のどこかの有名アニメのような会話を挟みつつ。
そうもう体育祭の季節なのだ。
「それにそれに...体育祭の後すぐに文化祭準備!」
要がまたテンションを上げてきた。
要も浩史もいわゆるお祭り大好き人間なので行事ごとはとても楽しむ性格である。
だからこの期間が限りなく嬉しいのだろう。
「体育祭か...まぁ楽しいから良いけど」
「輝は確かにどのスポーツもできるしね」
さっきまで黙っていた沙也希が突如言った。
そう輝は面倒くさそうにしてはいるものの運動神経は普通に良いため基本体育祭で苦労した経験は無い。
だが準備となると話は別だ。
面倒くさがりの帝王輝は準備事はとても苦手なのだ。
「準備となるとなぁ」
「大丈夫!準備も青春だよ」
ハイテンション要は機嫌よく言うとサムズアップをして言い切った。
要の理論は確かに間違ってはいない。
実際色々な人が準備から交友関係を結んだりしている。
だが面倒くさいのは面倒くさい。
「輝はここでも面倒くさがりなのね」
「悪かったな」
さっきまで輝の隣で自主勉に励んでいた美神が突如ペンを休め輝の方に体を向けるとそう言った。
輝も事実ゆえ言い訳ができない。
「とかいう美神はどうなんだよ?」
「私は楽しみよ」
輝は美神の答えに激しく驚いた。
行事ごとあまり好きではなさそうなオーラを放っていたがまさかの好きだとは思いもしない。
若干美神の声が跳ねている感じがする声だ、心做しか顔も笑顔に見える。
「意外だな...」
「私だって楽しむ時は楽しむよ」
美神の心外!と言わんばかりの顔が少し輝に罪悪感を植え付けてくれた。
「いやぁ美神も楽しんでくれそうで何よりだよ私は」
「い、いきなりくっつかないで!」
テンションが高いせいか要のテンションも深夜テンションぐらい高くなりその影響で美神にバックハグな形で抱きついてしまった。
美神は必死にもがくがなかなか拘束が外れない。
よく腕を見るとがっしりと腰をホールドしていた。
「こら要...美神が困るだろ」
「いて」
輝は要に軽いチョップを与え高すぎるテンションを少しでも下げさせた。
テンションを下げてやっと美神の拘束がなくなった。
「でもまぁ...楽しむことは楽しむよ...体育祭」
輝もこの体育祭を楽しむ覚悟が少しづつだが生まれてきていたのだ。
そう思うと少しこれからが楽しくなってきたのは言うまでもない。
(楽しみにするか...体育祭...確かに高校になれば体育祭も豪華になるとかだし)
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体育祭編!
スタート!!
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ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




