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暇時々DVD

ついに夏休み最終日。


輝は課題などを美神のせいもあり早めに終わらせれていたため暇だ。


最終日だからと言って代わり映えの無い一日だ。


いつものようにスマホを見てゲームを始めて店番を始めるそんな代わり映えのない一日だった。


「・・・まぁ今年は楽しかったしいいか・・・」


輝は自室でスマホでSNSを見ながらそう呟いた。


美神との出会いのせいか今年はいつもより思い出などが増えた気がする。


そう思いながらスマホをぼーっとしながらスワイプし続けた。


「・・・暇だ・・・暇だし・・・何か買いに行くか・・・」


そう思うと輝はすぐに用意を始めた。


外行きの服を着て財布を持ちどこに行くか決まっていないが外へ出行った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


外はありえないほど暑くそして眩しい。


最近はずっと自室で涼しい思いをしていた分この環境はかなり苦痛だ。


「・・・どうしようかな・・・まぁ金あるし電車とかでどこか行くか」


今の輝は財布に余裕があるため電車での移動ができる。


いつもは電車賃すら出すのが渋い男だが今回は出せそうだ。


そう思うと体はもう駅に向かう気満々だ。


だが駅に着くまでも暑くそしてだるい道のりだ。


「・・・暑い」


体が溶けそうとはこのことを言うのだと言わんばかりに日差しは眩しく輝の体を燃やしに来ている。


だがこれらの障害を全て通り抜けてついに駅に着いた。


駅に着くとまずその涼しさに体が生き返る。


「いやぁ涼しいなぁここは・・・」


そして輝は切符売り場に着いた。


切符売り場は人が珍しく少ないため少しくらいなら悩む時間がありそうだ。


(ううん・・・いっその事都市部に行くのも手だが・・・)


「電車登校でよく見る建物にでも行くかな」


輝は電車登校だ。


そのため景色を度々見ながら登校するがその登校中に気になる建物があった。


色々な店がある建物なので何か探していたものが見つかるかもという希望にかけてそこに行くことにした。


「S里丘だな・・・」


そう呟くとその駅の値段の切符を買い改札を通った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「着いたー!」


輝は2駅乗るとお目当ての駅に着いた。


学校の登校中に見つけた店は運良く駅と繋がっていたため簡単に入れた。


まず最初に目に入ったのはDVD店だ。


輝は基本サブスクでアニメや特撮などを視聴しているためあまりDVDという物には触れたことがない。


だが輝はDVD店の雰囲気がとても気になったため1度は行ってみることにした。


(何があるのか・・・楽しみだな)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「うお、涼しい」


まず実感したのは外との温度の差だ。


この地もあまり気温は変わらず暑いためさっきは思ってはいなかったが心の知らないところでは避暑地を欲しがっていた。


そのためこのDVD店はどんな理由があっても入る運命だったのかもしれない。


「うーんまず最初はアニメかな・・・」


そう思い輝は棚の上にあるジャンルを頼りに探し始めた。


探し始めるとDVDのパッケージの良さに常に目を奪われていた。


(なんか知らないけどDVDのパッケージって興奮するなぁ・・・こりゃサブスクだと味わえないな)


そう思いながらもお目当てのアニメのDVDを見つけた。


予測通りだがこのアニメのDVDもパッケージが最高だ。


「こりゃ良いな・・・さぁてと次のアニメも探すか」


そう思いながら輝は色々な棚を見て回った。


今までに見た事のあるアニメのDVDもあれば見たことの無いDVDなどがありその中でも気になるアニメも見つけたりと最高の経験を得れた。


(こりゃまだDVDも良いな・・・というか俺の家にDVDの見る機械あるじゃん・・・何か借りて帰るかな)


だがまだ輝は見ていないコーナーがある。


「次は特撮かなぁ」


そう思うと輝の足は次なる地に足を運んでいた。


特撮関係の棚に着くと色々な作品があった。


自分のお気に入りの作品のパッケージを見ればそれはもう興奮ものだ。


「この古さが良いな・・・いやぁ良いね」


興奮のあまり語彙力が小学生ぐらいにまで下がったがオタクというものはそういう生物だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


だがまだ・・・気になるコーナーがある。


それは高校生なら誰しも一度はコーナーのところをチラ見するようなものだ。


「R18・・・覗いてみるか・・・」


覚悟を決め、そして今回は運良く人が居ない・・・そのスキをついてほんの少しだけチラ見することを決めた。


この時だけは倫理観を限りなくゼロにして挑むことにした。


「・・・店員が居ないな・・・今のうちに」


このコーナーを曲がればあのコーナーに。


そう考えてきたら少し身体が熱くなってきた、焦りのせいかそれとも興奮なのか。


だがそんなのは知らずついに夢のコーナーを曲がった。


しかし曲がった先には輝がもしかすれば心の中で望んでいたかもしれない人がいる。


薄紫色の髪がいつ見ても綺麗な人がそこに…


「・・・美神・・・」


「え・・・っー!」


美神も同じことを考えていたようだ。


やはり似たもの同士はこういう所で引き合わされる運命らしい。


美神の顔は耳まで真っ赤に染まり目が見開いたまま時が止まっていた。


かという輝も顔が真っ赤になり目も見開き美神顔負けの顔で立っていた。



ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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