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勉強会時々眠気

「とりあえずここで一旦終了よ」


美神がそう言うとソラは速攻ペンを机に置き立ち上がった。


「では家事を行いますね」


「今日はいいわ・・・ソラは疲れているし休んでおきなさい」


美神は少し笑みを浮かべソラを休ませた。


だがソラは何か不満げのある顔をしている。


「最近・・・私何もしてないから・・・やらして欲しいのですが」


ソラは少し頼むような話し方で美神に頼んだ。


だが美神は首を横に振り拒否の反応をした。


「ソラは一時期やりすぎて体調崩したじゃない、だからよ」


「そんなのは昔のことです」


ソラも反論するが決意が固まった美神は中々落ちない。


「ダメです・・・今日ぐらい我慢しなさい」


「・・・分かりました」


少し腑に落ちないような感じでソラは敗北を認めた。


美神はこの会話の後すぐに家事に集中を向け始めた。


予測通りだが美神は完璧の2文字しか生まれないくらい家事が上手い。


「・・・なんというか美神って本当に何でもできるよな?ホラー映画以外」


「輝・・・その一言を撤回するのなら許してあげるわよ」


美神はピキピキと擬音をたてそうなぐらい顔の血管が浮いている。


手に持ってある荷物を机の上に置き腕を構えながら輝の謝罪を待っているポーズだ。


激怒のモードなのは鈍感な輝でさえも理解出来た。


「あ、いや・・・す」


「美神様ってホラー映画苦手なんですね・・・カキカキと」


「もーう、ばかばかばか!」


ソラの無意識のセリフにより美神は何かが決壊して輝をポコポコと殴り始めた。


最初は余裕だったが運悪くみぞに入った時から地獄へと変わってしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「輝とソラ・・・次言ったらゲンコツでは終わらないから」


「「はい」」


輝とソラは頭に大きなたんこぶを作り正座で座らされていた。


輝はたんこぶの痛みが独占しているがソラは足の痺れが感情を独占しているらしい反応だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


美神特性のお昼ご飯を食べ終わりついに迎えた第2回勉強会。


ソラの顔はもう既に眠そうだ。


ウトウトしているためかなりやばいが何とか首の皮一枚で耐えている。


輝も眠気がMAXまで溜まりかけているがなんとかの思いで耐え抜くしかない。


(ここで寝てしまえば・・・真面目に殺される!)


輝はここで寝るイコール一生目が覚めないと思い必死に課題に食らいついた。


そのせいか眠気も少し減少傾向になりつつある。


しかし自身の死ではなく近くの人の死をこの場で感じることがこの時生まれてしまった。


「ソ〜ラ〜」


「・・・あ・・・」


美神の声が聞こえた。


明らかに怒りが滲み出ている声だ。


そう思い隣を見るとスヤスヤと昼のお日様に照らされ寝てしまったソラの姿を見つけてしまった。


スースーと可愛らしい寝息をたて寝ている。


輝は揺さぶって起こそうとするが起きない。


「おーい、起きろー・・・美神がやばい」


輝はコソコソ声でソラに呟いた。


だがまだ眠っている、しかし少しづつだがもがき始めてきた。


「・・・ん?・・・んぅ〜・・・美神様・・・顔にバーコードが」


「ソラー!」


想像の数倍寝ぼけているソラにツッコミしか出なかった。


やばいと思い美神の顔を見ると後ろから煉獄がメラメラと燃えるような感覚を初めて覚えた。


(これが死・・・か)


ピキピキと擬音をまたたてながら居るので尚更怖い。


「ソラー早く目覚めろ・・・お前のご主人暴走寸前なんだよ!」


輝がコソコソ声でそういうがソラはまだ寝ぼけているのか支離滅裂な言動を繰り返している。


「待って・・・そんなでかいの・・・入らないわ」


「起きろー!」


何の夢を見ているのか気になるようなセリフを吐きまくっている反面美神の怒りの烈火は収まる気配すらない。


(た、助けて・・・)


果たしてどうなる!?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この後とても地獄を見た

Byソラ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ついに迎えたプール当日。


輝は用意を持ちみんなの集合場所である駅に待機した。


しかし30分経っても来たのが美神だけだ。


美神も輝と同じく早めに来て今待ちぼうけを受けている仲間だ。


「あれ?要と連絡がつかない・・・」


「私も渚さんと繋がらないわ」


2人ともこのプールの主催者の人に連絡を出すものの軒並み全滅だ。


だがこの時の輝にはこのプールに隠された要たちの陰謀には気づいてはいない。


「どうする?行くか?」


「・・・そうね・・・もしかすると私たちが間違えてるだけなのかもしれないし」


「だな」


今回は珍しく美神が一瞬で自分の失敗を認めた(確定はしていないが)。


プール編


要たちの野望や陰謀が絡め合う。


混沌プール編スタート!

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・`)

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